オートクロスというのは、駐車場などの広い場所にパイロン(コーン)でコースを作り、そのコースを2周走って走破タイムを競うモータースポーツ。
パイロンで作ったコースを走るといえば、ジムカーナを思い浮かべる人も多いとは思うが、ジムカーナと大きく違うのは、コース幅がパイロンで規制され、360度ターンや八の字といったジムカーナでありがちなレイアウトがないところ。
イメージ的には、広い閉鎖された敷地内に、パイロンでミニサーキットを作って、そのコースを走るという感じ。
あくまでも筆者の個人的な見解だが、ジムカーナのような特殊なテクニックを必要としないぶん、オートクロスの方が敷居が低いのではないかと思う。そう言う意味ではサーキット走行会やドラッグレース、ジムカーナなどと比べると初心者が断然参加しやすいのがオートクロスの特徴である。
またオートクロス事務局(有限会社コレクションズ)主催のそれは、服装が自由だったり、ヘルメットやグローブに関する規約も比較的緩かったりと、モータースポーツ未経験者が参加しやすいようにハードルが低く設定されている。極端な話、きちんと整備されている愛車さえあれば、あとは身一つで参加可能となっているのである。
で、今回はそのオートクロスの練習会。実際のオートクロス(タイムアタック)を始める前に、会場内に定状円旋回、スラローム、八の字などのコースを設定し、練習走行ができる時間を設けており、文字通りの『練習』ができるイベント。
逆にいえば、オートクロスのタイムアタックに参加せず、単に愛車の限界に近い動きを知るための練習と考えれば、非常に有益なイベントだろうと思う。
なかには「サーキット」というワードを聞いただけで、二の足を踏む方もいるかもしれない。筆者の友人にもそういう方々が多い。
ただ、国産の話になるが、NSXユーザーはホンダが主催するサーキットドライビングレッスンに参加する方が多数いるというし、日産系もニスモによるドライビング講習が定期的に行われていると言われている。そういうレッスンではフルブレーキングや定常円旋回等の、今回のような限界に近い挙動の習得が科目に必ず加えられている。
そう考えると、サーキットを舞台としたドライビングレッスンよりも速度域が低く、かつ比較的参加するための準備や敷居が低いこの練習会は、日常的な公道走行では経験することができない挙動を起こし体感することが可能な有意義なイベントである。
今回初めて参加されたオーナーさんに話を聞いたが、「非常に面白い。初めてフルブレーキングしてみたし、散水された場所での定常円旋回では自らフルパワーをかけてスピンしてみました。いい経験です」と語ってくれた。
オートクロスやタイムアタックにはもちろんテクニックが必要だが、練習会には何も必要ない。決められた場所で自由に走らせることが可能なだけに、この部分だけでももっと多くのアメ車ユーザーに利用してもらいたいと、練習会を取材して本気で思った次第である。
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