さて大会模様である。当日は、参加車62台が6つのクラスに分かれタイムを競った。1・2ドア2シーター(11台)、2・2ドア4シーター以上(10台)、3・バン&トラック(7台)、4・1980年代までのアメリカンヒストリック(13台)、5・アメリカ車以外(15台)、6・コンペティションカー・Sタイヤ以上(6台)の計6つ。
オートクロスとは、駐車場などの広い場所にパイロン(コーン)でコースを作り、そのコースを走って走破タイムを競う。この競技の良いところは、パイロンでコースを設定するために、コースが常に同じではないこと。
だから、「前回よりもタイムが上がった」ということはなく、自分自身の車両のコントロール能力が上がったかどうか、それに尽きる(もちろん当日の他車とのタイム結果差も気にはなる)。
今回は、富士スピードウエイのP2駐車場にて、一周約1分以内を想定して作られたコースであり、速い車両であれば50秒前後で走り切る。
コースは、一周1分以内であることと、速度があまり上がり過ぎないことを重視(事故る可能性を減らす)。だからタイトなコーナリングが多く、アメ車であれば結構苦手っぽい細かなコーナーを腕でねじ伏せるような感じと見てとれた。
今回のコースでコースアウトしてもパイロンにぶつかるだけなので、大きな事故に繋がるリスクは限りなく低いから、峠道なんかでドリフトするよりは全然安心だろう。
余談だが、過去に700hpの車両に乗っていてコーナーでアクセル踏みすぎてドカン、といったオーナー&車両を筆者は2台ほど知っているが、そういったコントロール不能に陥らないためにも、こうした場所で試してみるのも良いと思う(今回のような大会ではなく練習会ならなお良い)。
で、以下が当日の上位2位のタイム結果。
1・2ドア2シーター
カテゴリー1位:1990年型カマロ:54秒58
カテゴリー2位:2010年型チャレンジャー:56秒32
2・2ドア4シーター以上
カテゴリー1位:2005年型バイパーSRT-10:50秒74
カテゴリー2位:1999年型コルベットZ51:54秒19
3・バン&トラック
カテゴリー1位:1992年型タイフーン:57秒93
カテゴリー2位:1992年型タイフーン:58秒76
4・1980年代までのアメリカンヒストリック
カテゴリー1位:1968年型マスタング:55秒14
カテゴリー2位:1969年型カマロ:56秒38
5・アメリカ車以外
カテゴリー1位:1999年型S2000:49秒93
カテゴリー2位:1996年型S14シルビア:50秒92
6・コンペティションカー(Sタイヤ以上)
カテゴリー1位:2000年型バイパー:48秒89
カテゴリー2位:2010年型バイパーACR:49秒85
クラス分け6のSタイヤ以上の車両は一旦置いておくとして、それ以外の車両ではバイパーの50秒74がアメ車最速タイムだった。
このバイパーは見ていても速いのがよく分かり、まさにバイパーをコントロールしていたのだから素晴らしい腕前である。
一方、最速タイムはS2000の49秒93。このS2000はちょっと群を抜くほど速く、4本走っていて常に近いタイムで走っていたからまさに安定した速さが特徴だった。
というか、S2000くらいの車両のサイズやパワー等がパイロンのコース設定にもドンピシャなようにも見え、一方アメ車群は、ねじ伏せる感じで走っていたから、その差がタイム差に現れた、というのが外野から見ていての感想だった(まさにアメ車の醍醐味だろう)。
さて、Sタイヤ以上を装着したコンペティションクラスの最速は2000年型のバイパーで48秒89。ついで2010年型バイパーACRの49秒85であり、バイパーの面目躍如といった感じであった。
今回は、3回目の大会ということだったが、これ以外にも練習会を年に数回行っており、所有したアメ車を全開で走らせたりコントロール性を磨いたりと、自分の課題に合わせた走りが可能であるだけに、どんどん参加してもらいたい。
大会だけに限った話で言えば、アメ車 vs 日本車&欧州車 的な見方もできただけに、次回以降は見せ物としての面白さもどんどん際立っていくような気がしている。オートクロス、2019年も期待のイベントである。
大会模様を動画にまとめました。
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