ヘネシー・パフォーマンス・ジャパンの発足に際しては、正規取扱店であるウイングオートのメカニックがヘネシー・パフォーマンス・ウエストコーストで技術研修を行っているのだが、その際に組上げたのがここで紹介するシボレー・カマロZL1『HPE700』だ。
ヘネシー・パフォーマンスは、2009年頃からキャデラックCTS-VやコルベットZR1といった、GMが誇るハイパフォーマンスカーを手掛ける事で一気に規模を拡大していった経緯があるが、中でも同社のトップセラーとして君臨しているのがシボレー・カマロZL1をベースにしたシリーズである。
ZL1のシリーズには、ここで紹介している717psのHPE700の上に、811psのHPE800、さらに1014psのHPE1000という途方もないパワーのモデルも存在するが、それらは6.2リッターV8+スーパーチャージャーのLSAユニットに、さらにターボチャージャーを追加したスペシャル・チューンド仕様であり、完全本国オーダーとなる。
もっとも、HPE700でもパワー的には必要十分。というか、HPE700を全開に出来るステージは、日本では富士スピードウェイくらいだろうし、そもそもマニュアルトランスミッション&FRの717psの性能を限界まで引き出せるようなドライバーは、日本にはほとんど存在しないだろう。
今回取材した車両には、HREホイールやオリジナルレーシングストライプといったオプション・パッケージがフル装備されており、車両価格は1115万6000円となっているが、基本パッケージの場合は車両本体価格込みで998万円〜。ライバルとなるドイツやイタリアのスポーツカーの価格を考えれば、これは格安と言ってもいいだろう。
HPE700は、コンプリートカーのオーダー販売だけでなく、車両持込によるチューニングのオーダーにも対応しているので、モアパワーを求める既存のZL1オーナーさんは問い合せてみてほしい。
>> ヘネシー・パフォーマンス
(Hennessy Performance)とは?
スーパーチャージャーのクランクプーリーやインタークーラーのヒートエクスチェンジャーなどを変更。ポート研磨やハイカムなど、エンジン内部にまで細かく手が加えられている。ブーストアップ程度のお手軽な過給器チューンとは一線を画する仕様と言える。
鮮やかなカラーのホイールはHREの1ピース鍛造ホイール『P40SC』。タイヤは純正品を組み換えて使用。足回りはコイルオーバーキット(車高調)で固められている。これらは全てオプション装備となる。
インパネやシートなど、インテリアは基本的にノーマル。ストリートユース中心であればこれで十分だが、サーキットなどでハード走行を行う場合には、パワーがパワーなだけに、フルバケットタイプのスポーツシートは装着したいところ。
48,070円
EXTERIOR
6DEGREES
35,530円
EXTERIOR
6DEGREES
8,151円
MAINTENANCE
6DEGREES
2,090円
MAINTENANCE
6DEGREES