TEST RIDE

[試乗記]

グレードを絞れば現行型に手が届く

2020 フォード エクスプローラー XLT

600万円を切る価格帯のモデルも

現行2020年型フォードエクスプローラーを取材した。

更新日:2025.03.21

文/石山英次 写真/古閑章郎

取材協力/ABE CARS Tama Garage TEL 042-311-0041 [ホームページ] [詳細情報]

現行型もデビューから5年が経つ

 2025年となった今、フォードエクスプローラーといえば、現行型だろうと思う。

 その一世代前のモデルは超革新的SUVであり、かつディーラー車が存在したことから日本においても大人気モデルとなった。

 その傾向は2016年にフォードジャパンがなくなった以降も続き、ディーラー中古車以外の並行モデルの数もかなりの数増えた。

 だが。2011年にデビューした旧型モデルは2019年で終了し、2020年から新型現行モデルに様変わり。すなわち、生産終了後5年が経っている。

 もちろん、まだまだまともな個体が存在しているのは確実だが、ある程度の距離を刻んだ個体が多くなっているのも事実であるから、それなりの整備やメンテナンスが必要になる場合がある。

▲2020年型約1.7万キロ走行の中古車。「XLT」グレードだが、必要十分な装備がある。

▲オールブラックという風貌も非常にスタイリッシュ。

 もう一つ。2020年にデビューした現行型の価格帯が若干落ち着き始めている。

 例えば、今回取材した個体は「XLT」グレードだが、車両価格578万円。総支払額591万円というから、なんと600万円台を切る!

 かつて紹介したハイグレードの「Platinum」は1000万円近かったし、「Limited」でも600万円後半から700万円台だから、グレードを絞ればかなり買いやすくなったという印象だ。

 ちなみに今回の個体、2020年型で走行約1.7万キロだから、安かろう悪かろうの個体では全くない。

 くわえて販売しているのが、フォード認定サービス工場のアベカーズであるから、ベース個体の選定は厳密だし、各部の整備やパーツで困ることもない。

▲搭載される2.3リッターエコブースト直4エンジンは300hp、最大トルク310lb-ftを発生させる。

▲ブラックの純正ホイールも好ましい。

▲シンプルにまとめられたインテリアだが質感は十分に高く、各部の使い勝手にも優れる。

 だから例えば、いま現在旧型エクスプローラーに乗っている方がいて、そろそろ3回目の車検も近づき、だが「乗り換えるクルマが見つからない」なんて思っている方がいれば、今回のような現行型への乗り換えが十分可能ではないかと思う、価格帯を含めて。

 すでに複数の車検を経験し、乗り換えを検討しているという時点で、エクスプローラー生活に馴染んでいるという意味では現行型へスムーズに移行できるに違いない。

 しかも現行型はFFベースからFRベースに変わっているから、そしてエンジンパワー&ミッション等が進化しているから走りの質が上がっており楽しめる。

 この新型に搭載される2.3リッターエコブースト直4エンジンは300hp、最大トルク310lb-ftを発生させる。これは旧型比で20hpアップとなっており、同時にミッションが6速から10速ATに変わっているから、走らせればその進化がモロに伝わってくる。

▲組み合わされるミッションは10速AT。室内にシフトノブは見当たらず、ダイヤル式のシフターになっている。

▲パドルシフトで10速ATを操れる。

▲センターコンソールは全体的にシンプルにまとめられている。

 ということで取材個体。「XLT」だから、ウッドやレザーといった豪華装備はないし、シートもファブリック素材のもので、シンプルな第一印象である。

 とはいえ、必要十分な装備は備えているから、またリアゲートも「XLT」でありながらも自動だから、豪華装備をあえて求めない向きには逆に好印象かもしれない。

 で、まずは 何度も取材していて常に思うが、現行型の足入れ感が最高である。

 具体的には乗降性が良く、座席に座った際の上下左右の間隔やそこから手を伸ばした際に触れる各部の配置位置が最高で、非常に乗りやすく使いやすい。

 いわゆる人間工学的に非常に優れたインテリアで、さすがは全米一売れているSUVと唸らされる。

 またボディのサイズ感が日本では最適ではないか。実際に走らせてもボディの弱さや足の貧弱さは微塵も感じられないし、パワー不足も全くないから、FRのハンドリングが楽しめる。

▲液晶とアナログが組み合わされたセンターメーター。

▲ファブリック素材のシート。若干の使用感はあるが、コンディションは相当に良い。

▲セカンドシートに使用感は感じられない。

 確かにエスカレードやナビゲーター、タホ、サバーバンといったフルサイズモデルにはアメリカ的価値観がいまだたっぷり詰まっていると思う。が、いかんせんサイズがデカイ。

 もちろんセカンドカーを所有しているというなら当然ありだが、ファーストカーとして使用するならエクスプローラーなら気兼ねなく使える。

 それでいてFRベースの直4ターボモデルかつ10速ATがもたらす機動性の高さと走りの質の高さ、そして同時に環境性能がある程度満たされるのだから願ったり叶ったりだろう。

 繰り返すが、この個体を販売しているのがフォード認定サービス工場のアベカーズであるというのも朗報である。

 アベカーズはフォード認定サービス工場=旧時代のフォードジャパンディーラーのサービス部門を引き継いでいるから、本国フォードから純正パーツの入手が可能であり、フォード系電子デバイスを使用した確実な整備が可能である。

▲サードシートはまるで未使用な状態。

▲リアゲートは自動だが、3列目シートの倒立は手動。ご覧の荷室スペースを誇る。

▲FRならではの質の高いハンドリングと走りが得られる。

▲アベカーズはフォード認定サービス工場であるあるから、整備やアフターに関する不安もなくフォード車を楽しむことが可能。

 また、これまでに培ってきた整備的なノウハウも非常に豊富であるから、整備やアフターに関する不安もなくフォード車を楽しむことができるのである。

 そうした利点をいかし、マスタング、ラプター、リンカーンアビエーターからナビゲーター、さらにはブロンコスポーツに至るまでの販売を行い、日本全国に納車しており、今なお絶え間なくフォード車を入庫させているのである。

 取材が終わり機材を片付けている最中に同じく578万円というプライスタグをつけた旧型エクスプローラーを発見した。聞けば2018年型モデルの「Platinum」で走行6000キロ台という。

 「マジか、さすがはアベカーズ」と思ったが、どちらを購入しても購入後のアフターに不安がないという意味で(個人的には現行型を選ぶが)、どちらもオススメと言えるだろう。

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