TEST RIDE

[試乗記]

本物のラグジュアリーSUVを体現するインテリア

2019 リンカーン ナビゲーター ブラックレーベル L

軽量化と共にダウンサイジングエンジンのメリットを最大限生かす走り

この型のナビゲーターは日本国内では非常に数が少ないレアな個体。そんなナビゲーターのトップグレードを取材した。

更新日:2025.01.25

文/石山英次 写真/古閑章郎

取材協力/ABE CARS Tama Garage TEL 042-311-0041 [ホームページ] [詳細情報]

高級SUVのレベルを引き上げた逸材

 2018年に登場した新型リンカーンナビゲーターは、それ以前までの旧ナビゲーターとは比較にならないほどの進化を遂げている。

というか、実車を目の前にすると、旧ナビゲーターと結びつける部分はエンジンのみ。旧ナビゲーターには良い意味でのアメリカ的バタ臭さを感じるが、新ナビゲーターには別格の高級車然とした風格を感じる。ある意味、全く別の高級SUVと言っても良いほどの豪華さを誇る。

 だから「本物のラグジュアリーSUV」が欲しいと思うのであれば、キャデラックエスカレードよりも相応しい気がするし、本当のお金持ちは、こういった高級車を足代わりに、デニム&Tシャツスタイルで乗りこなすのだろう。そのくらい別次元のオーラを放っている。

▲2018年に登場したリンカーンナビゲーター。アメリカンSUVをさらにワンランク上へ押し上げた存在。

▲灯火類は全てLEDであり、その他エンブレムが光ったり、パワーランニングボードの足元が照らされたりと様々な仕掛けがあるのも特徴である。

 さて、この型のナビゲーターは2018年から2024年まで続き、デビュー当時から、二つのボディ、「ナビゲーター」と「ナビゲーターL」が存在している。

 「L」とはロングの「L」であるから、ノーマルのナビゲーターに対してホイールベースが約30ミリ延長されているロングモデルで、考え方としては、GMのタホとサバーバンの関係性と同じ考え方である。

 で、当時の「ナビゲーター」には「Standard」「Select」「Reserve」「Black Label」の4つのグレードがあり、「ナビゲーターL」には「Select L」「Reserve L」「Black Label L」の3つのグレードが存在していた。

 今回取材した2019年型モデルは、ナビゲーターのロングモデルの最上級グレード「Black Label L」である。

 ナビゲーターにおける注目はまさにこの「Black Label」であり、最高の贅沢を提供するグレードとして存在していたのである。

▲搭載されるエンジンは、3.5リッターV6ツインターボ。450hp、最大トルク510lb-ftを発生させる。

▲当時のコンチネンタル風のグリルデザインを採用している。

▲285/45R22インチタイヤを履きこなす。

 アメリカ本国では納車時にコンシェルジュが付いたということだから、そのレベルの価値観を共有できる方々に乗ってもらいたいとの意向が当時のリンカーン側にあったのだろう。実車を見ても、その意味がハッキリと理解できる。

 なんと、この「Black Label」には当時3つのインテリア内容が存在、「ヨットクラブ」「ディスティネーション」「シャレー」と呼ばれ、それぞれのコンセプトで構築された豪華絢爛なインテリアが与えられているのだ。

 今回取材した「ヨットクラブ」は、穏やかな夏の海と優しいそよ風をイメージしたブルーのレザーシートにホワイトアクセントが施された、その名の通り高級ヨットもしくはヨットクラブをイメージさせるインテリア。

 足を踏み入れるのがはばかられるほどお洒落な空間であり、「らしく作ったまがい物」的な印象は皆無。銀座の一流ブランド店が醸し出すあの雰囲気によく似ている。

 しかも、インテリア各部のデザインがこれまた素晴らしく、機能面も充実しており、さらに手に触れる各部の質感や操作性の良さも完璧。

 たとえばキャデラックエスカレードがナビゲーターのライバルだとすれば、その当時のレベルで「Black Label」に太刀打ちできたグレードはエスカレードには存在していない。

 その当時のエスカレードにある高級感とは旧時代のリンカーン同様アメリカ的バタ臭さが伴った、これまでの延長線上にある高級感(もちろんそのアメリカ的高級感が好きな方も多くいるのは理解できる)。

 一方でナビゲーター「Black Label」のそれは、全世界に共通するイマドキのラグジュアリーさを具現化した感じである。

▲ロングボディの「L」だけに、3列シートを使用したままでもこれだけの広大な荷室がある。

▲2列目3列目シートはすべてボタン操作による自動対応。リアの荷室にそのボタンが設置されている。

▲「Black Label L」のヨットクラブと呼ばれるブルーベースのインテリア。まるで一流ブランド店が醸し出す雰囲気によく似た豪華絢爛なインテリア。

▲フルサイズボディを軽々走らせ、その際の静粛性は非常に高い。V8エンジンの存在を忘れさせるほど優秀。

 そんなナビゲーターは、メカニズムの方でも充実の装備を見せる。搭載されるエンジンは、3.5リッターV6ツインターボ。450hp、最大トルク510lb-ftを発生させ、10速ATと組み合わされる。

 また、ボディ外版にはアルミが多用され軽量化に寄与しているから、この点でも当時のライバル車に対して約100kg程度の車重の軽減がなされている。

 総じて、排気量を3.5リッターへダウンサイジングさせ燃費効率を求める一方で、ボディを軽くし10速ATを採用して、ダウンサイジングエンジンのメリットを一層高める工夫を行っていたのである。

 にもかかわらず450hpのツインターボV6で、既存のV8エンジン以上のパフォーマンスを発揮させるわけだから、それこそキャデラックエスカレードが「古い」と言われてしまうのもうなずけるのである。

▲ステアリング右位置のコンソール部分にエンジンスターターボタンが設置されている。

▲センターコンソールに配置されたボタンがATシフトの操作系ボタン

▲メーターの視認性は高く情報量も多い。

 ということで、取材個体。2019年型リンカーンナビゲーターLの中古車。走行2.9万キロの個体。ボディカラーはクロマブルークリスタルで、インテリアがヨットクラブ。
 
 新車並行で日本に上陸し、その後名だたるショップで整備を受けながら大切に使われていた個体=内外装に距離を感じさせるヤレがほぼなく、ドライバーズシートに若干使用感が見られるものの、それ以外に気になる部分は全くない。

 またボディカラーとコーディネートされたかのようなブルーのインテリアがとにかく素敵で、2019年型の中古車であっても満足感は非常に高い。

 実際に走っても、大人7人乗車を可能にするフルサイズボディを軽々走らせ、その際の静粛性は非常に高く、当然ながら異音騒音の類は一切なく、高級SUVたる鷹揚とした走りを実現する。

▲10速ATはパドルシフトによる操作も可能。

▲ブルーとホワイトのコンビカラーが非常に素敵な印象を与える。

▲ダブルサンルーフを備える。

 聞けば、この型のナビゲーターは、デビュー1年後にコロナ禍に陥った経緯もあり、日本への上陸が非常に少ないモデル。それ以前のナビゲーターは一時期ディーラー車になっていたこともあり、街中で見かける機会も非常に多かったが、この型を見かけることは少ない。

 よって非常にレアな個体とも言えるが、販売しているショップがフォード認定サービスセンターであるアベカーズ多摩ガレージであるから、専用工具や電子デバイスを使用したメンテナンスやパーツ供給に関する不安を一切感じることなく乗れるというのが心強い。

 本物の高級車として生まれ変わったナビゲーターに乗れるチャンスはそう多くはないだけに、狙っている方にとっては最大のチャンスと言えるだろう。

▲ホワイトのパイピングが特徴的なシートは30wayのポジションシートであり、マッサージ機能やヒーター&ベンチレーター機能も装備されている。

▲セカンドシートは、前後スライド機能が備わったキャプテンシート。使用感はほぼない。

▲サードシートは電動でフルフラットが可能になる機能シート。スペース的にも十分に使える。

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