TEST RIDE

[試乗記]

名車候補筆頭の最上級モデル。ただしかなりレア

2016 フォードエクスプローラー タイタニアム

370psを発生させるV6ツインターボエンジン搭載

タイタニアムは、フォードジャパンの日本撤退と発売時期が重なっていたため日本への流通量自体が少ないレアモデルであった。

更新日:2024.12.09

文/石山英次 写真/古閑章郎

取材協力/ABE CARS Tama Garage TEL 042-311-0041 [ホームページ] [詳細情報]

超刺激的な魅力的SUV

 2011年に登場したフォードエクスプローラーは、アメリカンSUVの概念を根底から覆した革新的モデルであり、後世に名を残すSUVと常々思っている。

 モノコックボディや横置きエンジン&FF採用によって初代以来続けてきたトラックベースを捨て、燃費向上に不可欠な軽量化とエンジンを搭載し路上での快適性向上が図られた新時代SUV。

 くわえて当時はフォードジャパンが存在したから、その安心感を伴って日本でもかなりの販売台数を誇っていた。

 当時のラインナップは以下の通り

●エクスプローラー LIMITED:V6/AWD
●エクスプローラー XLT:V6/AWD
●エクスプローラー XLTエコブースト:直4ターボ/FF
 
 当時のエンジンラインナップは以下の通り

●2リッター直4エコブースト:243ps、トルク37.3kg-m
●3.5リッターV6:294ps、トルク35.2kg-m

▲当時の最上級モデルタイタニアムの中古車。2016年型、走行約4.4万キロ。

▲最後の最後に登場したトップモデルだけに、その数は極小。よって中古車市場でまともな個体に巡り合う可能性が極めて低い。

 上記モデルは2011年から2015年までが前期モデルと言われ、2016年にマイナーチェンジが実施される。第二章の始まりである。

 この第二章においてはフロントマスク等に変化が加わり、エンジンパワー等も若干アップし、性能面での向上が図られていた。が、実はこの時、当時のモデルラインナップにおける最高モデルが、ひっそりとデビューしていた。それがタイタニアム。

 いわゆるハイパフォーマンスモデルであり、これぞアメリカンSUVと言わんばかりのパワフルさを発揮する。

 ということで、タイタニアム。発売開始は2016年3月5日。エクスプローラーの最上級モデルであり、搭載エンジンが3.5リッターV6ツインターボエンジン「V6 3.5L EcoBoost」。

 最高出力370ps、最大トルク48.3kg-mを発生させ、6段ATと組み合わされる。当然4WDである。

●2.3リッター直4エコブースト:261ps、トルク42.8kg-m
●3.5リッターV6:294ps、トルク35.2kg-m
●3.5リッターV6ツインターボ:370ps、トルク48.3kg-m

▲搭載される3.5リッターV6ツインターボエンジンは370ps、最大トルク48.3kg-mを発生させる。

▲個体には社外品の22インチホイールが装備されている。

▲インテリア自体の形状は同じだが、各部に使用されているマテリアルは高級そのもの。状態も非常に良い個体。

 最高出力370psは、2.3リッター直4エコブーストターボの261psから109psアップだから、そのパフォーマンスの高さは言わずもがな。くわえてこのエンジン、当時のリンカーンナビゲーターにも搭載されていたから、事実上のフォード車トップエンジンであった。

 そんなエンジンとエクスプローラーとの組み合わせは、実用モデルとはまた別の魅力を味わわせてくれる。

 2.3リッター直4エコブーストターボモデルを実用モデルとすれば、3.5リッターV6ツインターボを搭載したタイタニアムはミッドサイズパフォーマンスSUVであり、ライバルはズバリ、ダッジデュランゴRTであり、その他V8エンジンを搭載したSUVたちである。

 ちなみに、インテリアも差別化が図られ、ウッドインサート本革巻きステアリングホイールやキルティング調ステッチ入りのニルヴァーナレザーシートが奢られ、インストゥルメントパネルやドアパネル、アームレストにもニルヴァーナレザーを採用する等、高級感も兼ね備えている。

 まさしく超魅力的な一台であり、刺激的でもあり、大人気間違いなし・・・、と思いきや。

▲6速ATのシフトノブ。

▲ステアリング裏にはパドルシフトが付き、パドルにてシフト操作可能。

▲メーターの液晶表記が他モデルと異なり、高級感が漂う。

 お察しの通り、このタイタニアムは日本フォード撤退と同時進行で販売が行われたモデル。つまり、「いざ買おう」と納車待ちしていた方と撤退発表がほぼ同時期間に行われたために、そのまま購入された方とキャンセルされた方が出てしまい、もともとの数が非常に少ないレアモデルなのである。

 よって中古車となって市場に出てくること自体が稀な存在であり、欲しいと思ってもそう簡単に買えるモデルではなかった=本来なら絶賛され多くのディーラー車が販売されていただろうモデルであるが、実際には悲運なモデルとも言える存在であった。

 ということで、そんなタイタニアムの実車である。2016年型、走行約4万4000キロ。マグネティックメタリックのボディカラーにオフホワイトのニルヴァーナレザーが何ともオシャレな組み合わせ。

 取材車には22インチの社外ホイールが装着されていたが、それ以外はフルノーマル車。そして8年落ちと言えども室内&インテリアの状態は驚くほどいいし、ホワイトレザーにもさほど汚れ等が見られないのも嬉しい。

▲純白のレザーシートは非常に洒落ていて、なおかつ豪華。国内PDIも効いているのか、全体の立て付けも非常に良い。

▲セカンドシートにおいては使用感がほとんどない。

▲サードシートも同様に使用感はない。

 何よりエンジンルームからボディ至る各所に瑕疵はなく、上記インテリアも状態良く、それでいて年平均6000キロも走っていないのだから、かなりレベルの高い個体と断じて良いだろう。

 ただ、あくまで個人的な嗜好だが、できればホイールは純正か、もしくは純正サイズの20インチに戻したい。中古車においてはやはりノーマル状態(サイズ)をまず最初に味わうべきと常々思っているからである。

 それにしても稀代の名車のトップモデルは、同時にレアモデルでもあり、中古車市場で出会うことは決してないと思っていた。が、ここまで状態が維持された個体に出会うなんて。

 ちなみに、この個体を販売しているアベカーズ多摩ガレージはフォードディーラー撤退後の後処理を担うフォード認定サービス拠点の一つであるから、日本国内でのフォード車の部品供給、車両保証継承、リコールおよびユーザーへのアフターサービス業務をディーラー体制で行っている(当然電子デバイス等の整備への体制も万全である)。すなわち、そう言ったプロショップであるからこその個体とも言えるのである。

 せっかくなんで次項にてメカニカルな部分の状態もチェックしてみたい。

▲ドアパネルにもニルヴァーナレザーが採用されている。

▲サードシートを使用していてもリアにはかなりの荷室がある。

▲セカンドシート以降はボタン操作にてワンタッチで倒立可能になる。

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