TEST RIDE

[試乗記]

スポーツにディーラー車はなく直輸入された個体のみ

2017 フォードエクスプローラー スポーツ vol.2

だからショップ選びも個体選びも非常に重要

フォードエクスプローラーの後期型モデル。その貴重な存在、非常に数が少ない「スポーツ」を取材した。

更新日:2023.10.10

文/石山英次 写真/古閑章郎

取材協力/ABE CARS Tama Garage TEL 042-311-0041 [ホームページ] [詳細情報]

趣味性の高いレアな存在

 個人的には、正直、直4エコブーストターボや3.5リッターV6NAエンジンで、普通に走るのであれば何ら問題はないと体感していたから余程のことがない限り必要ないと思っていたので、久々の対面でもあった。

 くわえて年齢とともにスピードに対する興味もどんどんなくなっていくから、果たしてどんなものか?

 結論から言えば、まるでV8エンジンを搭載しているような驚きの力強さであった。とにかく低速から力が強いからアクセルペダルの微妙な変化を全く必要としない。

 本当にちょっと踏んでちょっと加減を増減するだけで気持ち良く走る。しかもそのまま踏み込めばかなりの速度領域に踏み込むことが容易に伝わる。まるで黒い弾丸のごときスピードで。

 ある程度ペダルを踏み込んで加速を必要とする直4エコブーストターボとはそこが全く違う部分である。

 なのでフル乗車して走る場合にも十分なパワフルさを備えているし、余裕というか余力というか、とにかく速さと走りの安定感の高さが十分に感じられるのだ。

▲まとまり感のセンターコンソール。使い勝手も非常に良い。

▲パドルシフトによる変速が可能である。

▲ツインサンルーフが装備されている。

 くわえて近年のパワーウォーズによる過度なパワーを備えたSUVが欧米各国のメーカーから発売されているが、そうしたモデルたちに対しても十分に戦えるだけのパワーと速さを感じさせてくれるのである。

 この個体を販売しているアベカーズはフォード認定サービス拠点であり、フォードディーラー自体の営業マンやメカニックが多く在籍している。

 そのメカニック曰く「しっかり整備を受けた3万キロ程度の個体なら、まだまだ十分に楽しめます」ということだから、適切な個体を、適切なショップで購入し、適切な整備のもと長く乗るのには非常に良い機会だと思う。

 上記したエクスプローラーの直4とV6NAエンジンはある種の定番的存在と言えるが、取材したスポーツは上級モデル(ナビゲーター)と同じエンジンを搭載した特別感のあるモデル。

 だから個体を選び、購入するショップを選び、メンテナンス先を選ぶ存在であるのだが、アメ車では数少ない趣味性の高いレアな存在として、末長く所有する価値あるモデルと言えるのである。

▲3万キロ超の個体だけに運転席には若干の使用感が刻まれている。が、気になるレベルではない。

▲セカンドシートにはさほど使用感が感じられない。

▲サードシートはまるで新品のような状態である。

▲サードシート使用状態でもある程度の荷物は積める。

 さて、我々がよくいうエクスプローラーとは、直近では2011年以降のモデルのことであり、即ちFFベースのモノコックボディになったモデルを指すことが一般的である。

 なので、それ以前のFRモデルのエクスプローラーは今や完全なる<旧車>に当てはまり、余程のことがない限り取材する機会もない。

 で、その2011年以降のエクスプローラーとは、超革新的技術と変革をもたらした稀代の名車とも言われる存在で、2023年となった現在でもファンが多い。

 もちろんそれはかつてフォードディーラーが販売していたからに他ならず、その影響により日本全国に広まっていたのは間違いない。

 だが2016年、フォードが日本撤退となり、それ以降はフォードディーラーを引き継いたPCIによるフォード認定サービス拠点が発足し、その後の整備的後処理を行っている。

▲サードシートを畳めばご覧のような広大なスペースが。

▲その際はボタン操作によるワンタッチのフォールディングが可能である。

 今回取材しているアベカーズも、当然認定サービス拠点であり、今なお多くのフォード車オーナーをサポートしている。くわえて今回取材したスポーツのような直輸入専用モデルにも精通しており=整備やメンテナンス&整備パーツの確保にも長けているから、非常に心強い。

 現在、フォード車を販売&整備できるショップが日本全国において非常に少なくなってきているため、特に整備ができるショップが限られるため、全国のフォードユーザーが困惑したり、またはフォード車を諦めてしまっている方も多くいると聞く。

 現在のフォード車は、バッテリーひとつ交換するにも車両側に「交換した旨を認識させる必要」があったり、ミッションオイルの交換にも特別な方法が必要だったりするから、整備する側も個別のノウハウを習得したり専用のデバイスを用意したり工具を必要としたりする=面倒な車種としてあえて触れなくなっていることが多い。

 よってフォード車の整備対応可能な工場がどんどん減っているから、逆に、できる工場がどんどん際立つことになる。

 で、今回取材したモデルが、そういう整備ができるアベカーズで売られている個体だっただけに、グダグダな中古車感は皆無であり、販売前の個体であるにもかかわらず「このまま乗れる」と思わせるほど状態が良かったのである。

▲アベカーズはフォード認定サービスセンターであり、随時工場がエクスプローラーやマスタング、リンカーン各種の車両で埋まっている。

▲今回取材したエクスプローラースポーツも入庫時には適切な検査がおこなわれ、販売車両として展示されている。

▲フォード専用デバイスVCMIIIによる診断や整備&メンテナンスを、元フォードディーラーメカニックによっておこなわれている。

▲パッと見はエクスプローラーに過ぎないが、実際には365hpを発生させるV6ツインターボによって武装されたハードモデル。まさに羊の皮を被った狼的存在。

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