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[試乗記]

オフロードSUVとCUVのどちらの気分も満たす非常に魅力的な存在

2022 フォードエクスプローラー ティンバーライン

しかもベースは全米一売れているSUV

日本では数少ない6代目エクスプローラーのティンバーラインを取材した。

更新日:2024.01.26

文/石山英次 写真/古閑章郎

取材協力/BUBU / ミツオカ TEL 0120-17-2290 [ホームページ] [詳細情報]
     BUBU横浜 TEL 045-923-0077 [ホームページ] [詳細情報]

逆転の発想で挑んだ稀有な存在

 昨年2023年、アメ車業界最大の出来事といえばダッジチャレンジャーの生産終了である。同時にチャージャーも終了し300Cもラインオフした。

 くわえてシボレーカマロも終了となったから、スポーティー系モデルでまだ生き続けているのはコルベットとマスタングのみである。

 今年2024年は上記に続き、恐らくだが、各種SUV系の生産も終了する。すでに謳われているのがダッジデュランゴ。で、フォードエクスプローラーもここ数年のうちにその流れに沿う可能性がある。

 スポーティモデルを含め、生産終了した各種モデルはそれぞれEVモデルとして復活する予定であると言われているが、名前を引き継ぐものもあれば、全くのリニューアルモデルとして登場するものもあり様々である。

 が、一応まだ噂レベルであるが、シボレーカマロとフォードエクスプローラーはその名を残したままEVモデルへ移行されると言われている。

 すなわち、ここで紹介しているフォードエクスプローラーは、今日本で買える残り少ない現行実車の中の一台と言えるのである。しかもティンバーラインだから、極小の中の一台である。

▲2020年のフルモデルチェンジで登場した6代目エクスプローラー。そして2022年に誕生したアウトドアモデルのティンバーライン。

▲次期モデルがEVになると言われているエクスプローラー。日本で買える6代目の実車も非常に数少ない。

 ちょっと余談だが、日本国内ではトヨタランクル70が復刻する等、オフロードSUVが人気である。

 対してフォードエクスプローラーは、いわゆるアーバンSUVと呼ばれる都市型SUVであり(CUVとも言われる)、街行くSUVは大きく分けてこの二種類のSUVで埋められている。

 わかりやすく言えば、トヨタランクル300ZX(SUV)とトヨタハリアー(CUV)との違いである。

 CUVとはクロスオーバーSUVであり=ゴツいフレームボディを廃しモノコックボディを基本とする乗用車ベースのSUVで、乗り心地や快適性が非常に高い。よって「SUVを街中仕様として使うならCUV」という方は多い。

 が、一方で、街中であえてゴツいオフロードSUVに乗るという流行りがあるのも事実であり、そうした方々が憧れるのがジープラングラーでありランドローバーディフェンダーでありベンツGクラスである。

 で、今回紹介するエクスプローラーティンバーラインは、そんなアウトドア志向の高まりに逆転の発想で挑んだ稀有な存在である。

▲ティンバーラインは、フォードのブルーオーバルがブラックアウトされている。

▲ヘッドランプやテールランプの周りもブラックアウト処理されている。

▲ホイールは18インチグロスブラックペイントとなり、トルセン式リミテッドスリップデフ、強化ショック、スプリング、スタビライザーバーなどで足回りが強化されている。

▲フロント周りのオレンジのアクセントやスチール製スキッドプレートがティンバーラインであることを物語る。

 すなわちCUVでありながらもオフロードを感じられる存在だから、それでいて非常に快適だから、どちらの気分も満たす非常に魅力的な存在と言えるのである。しかもベースは全米一売れているSUVである!

 さてそんなエクスプローラーティンバーラインであるが、2020年にフルモデルチェンジを果たした第六世代モデルの途中から登場している=FRベースだから走りの質も非常に高い。

 搭載されるエンジンは、2.3リッター直4エコブーストターボで、300hp、最大トルク310lb-ftを発生させ10速ATと組み合わされる。

 余談だが、本国には3リッターV6エコブーストターボで365hp、最大トルク380lb-ftを発生させるモデルも存在するが、日本で人気が高いのは当然ながらダウンサイジングモデル。

▲搭載されるエンジンは、2.3リッター直4エコブーストターボで300hp、最大トルク310lb-ftを発生させ、10速ATと組み合わされる。

▲Cピラーとリフトゲートにティンバーラインバッジが装着されている。

▲インパネ周りの雰囲気が非常によく、メタリックパーツやヘアライン等の質感が非常に高い。全体的には豪華絢爛なSUVと言えるほど。

 そんなエクスプローラーの2022年モデルに追加されたのがティンバーライン。エクスプローラーをベースにアウトドア性能を高めたモデルである。

 具体的には最低地上高を10.6インチ(約27センチ)と高めることでクラストップレベルとし、アプローチアングルは28.5°、ディパーチャーアングルは23.7°で、スチール製スキッドプレート、トルセン式リミテッドスリップデフ、強化ショック、スプリング、スタビライザーバーなどを装着している。

 一方エクステリアにも手を加え、まずはヘッドランプとテールランプの周りにブラックアウト処理を施し、ブラックのフォードオーバル、Cピラーとリフトゲートにティンバーラインバッジを装着している。

 ホイールは18インチグロスブラックペイントとなり、総じてノーマルエクスプローラーとはひと味もふた味も違う存在感を発揮している。

 もちろんレーンキープアシストやアラウンドビューモニターといった安全・快適装備も充実しているから、現代車としての質感及び安全装備による安心感も段違いのレベルである。

▲センターコンソールの質感も非常に高い。ここら辺にかつての質素な雰囲気は一切ない。

▲ミッションは10速ATでダイヤル式のセレクタを使用する。

▲メーター周りの質感や視認性は非常に良好。

 ということで、取材車。2022年型エクスプローラーティンバーライン。搭載エンジンは2.3リッター直4エコブーストターボで、走行距離は約1万2000キロのBCD車両。

 取材個体の内外装のコンディションは良好で、隣に見えるグリーンのボディも良いがホワイトもエクスプローラーらしくて非常に良い。特にフロントバンパー下部に入るオレンジのアクセントが効いている。

 それにインテリアの雰囲気も良いし、個体のコンディションも良く、オレンジのステッチが使われている軽快さと防汚性の高いシートライナーやシートトリムの組み合わせにアウトドア仕様の雰囲気を感じさせる。

 それでいて全体的な雰囲気には高級SUVかのようなところもあるから、質感を含め、非常に価値の高い存在と言えるだろう。

 ベースは全米一売れているSUVのエクスプローラーであるが、そこに加わったアウトドア系カスタマイズによるアレンジによってまた違った雰囲気を発し、豪華絢爛なアウトドア仕様SUVのような印象に様変わりしているティンバーライン。

 従来のオフロード系SUVとはまた違ったセンスや雰囲気、そして足入れの瞬間から異なる快適さがホント素敵である。

▲シートにはオレンジのステッチが使われている防汚性の高いシートライナーやシートトリムが採用されている。コンディションも非常に高い。

▲セカンドシートはベンチタイプの3人乗車用。使用感がほとんどないレベル。

▲2名乗車の3列目シートを含め、7人乗車モデル。3列目シートの状態はまるで新品レベル。

▲3列目シートがありながらもリアに最低限の荷室が用意され、3列目を倒せばご覧のスペースが現れる。このスペースの有効性の高さがミッドサイズSUVの王者ならでは。

 なお販売しているBCDは、当然ながらフォード系電子デバイスVCM3を使用した整備が可能であり、同時にこれまでマスタング系で培ってきた整備的なノウハウも非常に豊富であるから、整備やアフターに関する不安もない。

 ちなみに、BCDはチャレンジャーやマスタングといったアメリカンマッスルカーを中心としたラインナップというイメージが強いかもしれないが、ミッドサイズのSUVやピックアップ、逆輸入車を多数扱っている。

 もちろん販売の中心は現代版マッスルカーではあるが、様々な乗り換え候補を提案するための候補車を数多く取り揃えている。

 例えばブロンコ、ブロンコスポーツ、ジープラングラー、タコマ、フロンティアetcの実車を見ることが可能である=BCDらしいエッジの効いた、ひと味違う面白い存在が中心となっているから面白い。

 そうしたSUV系車両も、もちろんBCD車両であるから走行距離の短いコンディション良好な個体が中心となっているし、当然ながらBCDのオリジナル60プランも使用可能であるからワンランク上の希望車を狙うことも可能になるはずである。

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