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[試乗記]

新型登場により中古車市場に変化か?

2018 トヨタ タンドラ SR5

来年以降中古車が一気に増えるも値上がりの可能性大

現行タンドラがデビューしたのが2007年(2006年発表)だからすでに14年にも及ぶモデルサイクルをこなしている。が、ついに新型が発表されたことで、中古車市場に変化が起こるかも。ということで、その辺を取材してみた。

更新日:2021.11.18

文/石山英次 写真/小関一尚

取材協力/ブルート TEL 0489529260 [ホームページ] [詳細情報]

世界的な車両価格の高騰

 取材車は2018年型トヨタタンドラ。このサイトでも過去何度もタンドラを取材してきたが、そのほぼ9割以上が新車紹介。もちろん中古車の取材もあるのだが、個人的には初めての中古車取材である。

 だから逆に、率直な中古車のレベルが語れると思っていたし、実際に本当によくわかった。

 個体は2018年車で6.9万キロ走行。ブルートがアメリカから車両を仕入れる際の関係者が現地で乗っていた車両ということで、かつ状態の良さを把握していた個体ということで、輸入させたという。

 というか、その前に現状のタンドラの中古車が現地で異常なほど値上がりしているらしく、しかも個体も少ないということで、驚きの状態が始まっているということをブルートの岡崎氏が教えてくれた。

 タンドラは、これまでに14年のモデルライフを過ごしており、つい先日新型車が登場したということで、本来なら新車への乗り換え需要が始まり、中古車の数も増えると考えられた。

 が、実際には、中古車も異常なほど値上がりしてきており、入手するには同じ個体で以前よりも100万円以上高くなっているという。

 それはコロナ禍によるものと、例の半導体不足による新車遅れ、そしてそれによる中古車高騰へと繋がり、それらを日本へ直輸入しようと思えば、現在の円安という為替レートにより総合的に起こっているのだが(ざっくり話せば)、実は日本国内での中古車価格も軒並み高騰しており、もはや世界的な車両価格の高騰と考えて差し支えないレベル。

 なので今後、日本にも新型のタンドラが直輸入されると思うが、それによる乗り換え需要が起こったとしても、旧タンドラの価値は下がらず逆に値上がりする可能性すら秘めている(もう一つ理由がある)

▲タンドラは2014年でマイナーチェンジがあり、2018年でフロントグリルの形状が変わり、トヨタエンブレムも変更。LEDのデイライトが加わって表情の変化も見て取れる。

▲タンドラとFUELホイールとの組み合わせはもはや定番と言えるほどバッチリキマっている。

▲2018年モデル以降はLEDのデイライトが加わって表情が若干変わっている。

乗り換え需要が期待されるが値上がりも予測される

 そんな国内外の中古車事情を事前に教えてもらいつつ、早速取材開始した。

 まずタンドラであるが、すでに乗っている方にしてみれば、モデルサイクルが長く、いつのモデルに乗っていても古さを感じさせない利点があり、くわえてUS車とはいえトヨタ車だけに、トラブルがほとんど無い。

 一方で長く乗り、乗り換えを検討したい時には、逆にモデルサイクルが長いからこそ乗り換えるべき新型車が無い、という問題もあったわけだが、総じて「買って損はしない」ベスト3車にランクインするほど、タンドラは長く乗っても、短期で売っても満足できる車種と言われていた。

 だが。そのモデルサイクルに関して言えば、ついにフルモデルチェンジが行われ、12月から発売が開始される予定だから、普通に考えれば「乗り換え需要が期待される」と思って間違いない。

 が、もう一つ問題がある。それは新型として登場するモデルのエンジンがV6ツインターボとV6ツインターボ+電気モーターの二機種であるということ。

 要するに旧型タンドラの人気が北米で高かった理由が、350エンジンが搭載されていたこと。350エンジンとは「5.7リッターV8」という、ビッグ3のピックアップにはもはや存在しないエンジンであり、なぜだかいまだにアメリカンに好まれる。

 だから上記した通り、新型が発表されその搭載エンジンがわかった途端、旧タンドラ人気+値上がりという状況が起こっているのだ。

 ということで(ずいぶん長い前置きだが)、アメリカンV8にヒケをとらない350エンジンを搭載した旧トヨタタンドラは、良質な中古車に今から乗っても十分に元が取れる車両ではないか、という予測が可能のである。

▲フロントグリル形状も異なりトヨタエンブレムからはミリ波レーダーが透過し、前方の障害物をチェックするというトヨタセーフティセンスPが装備される。

▲搭載されるエンジンは5.7リッターV8。381hp、最大トルク401lb-ftを発生させる。

▲FUEL20インチホイールがタンドラにはよく似合う。

▲「今後V8搭載のタンドラの価格上昇は必至ですね」と教えてくれたブルートのマネージャー岡崎氏。「下手な個体は売れない」というだけあって、良質なタンドラをあつかっている。

想像以上にヤレの少ない個体

 そんな状況での中古車取材だったが、6.9万キロ走行という距離からは想像がつかないほどヤレの少ない個体だった。

 室内も、社外品のナビが装着されている以外はノーマル状態が維持されており、こちらも中古車としてのヤレがほとんどない。シートの状態も同じくかなり良好。事前に聞いていた通り程度の良さを把握した上での入荷というのもうなずける。

 さらにタンドラは、グレード違いはあれどメカニズム的な変化はほぼないと言えるから、SR5のクルーマックスであること、TRDパッケージ装備によりビルシュタインショックとFUEL20インチホイールが装備されている以外に、レザーシート等を求めなければ、この個体で十分に満足できるだろう。

 くわえて、2018年モデル以降はLEDのデイライトが加わって表情が若干異なっているし、フロントグリル形状も異なりトヨタエンブレムからはミリ波レーダーが透過し、前方の障害物をチェックするというトヨタセーフティセンスPも装備されているから、18年以降のモデルを求めるユーザーが多いと言われているのだ。

 ちなみに、このセーフティセンスPは、国内トヨタ車に装備されている安全装備と基本同一のものであり、言ってしまえば国内トヨタと同様の安全装備が装着されていると言えるのである。

▲TRDパッケージ装着によりビルシュタインショックが装備される。

▲荷台のベッドにはベッドカバーが装備されるから、日本での使い勝手も良い。

▲何より車体やインテリアの状態の良さが際立っており、6万キロ超の距離を走っている個体とは思えないほどだった。

トヨタ車ゆえに下手な車両は売れない

 ということで、想像以上に状態の良い個体であるタンドラについてブルートの岡崎氏曰く「タンドラを求める方は、トヨタ車をイメージされる方が多いので、『アメリカ製なんです』ということを理解してもらえないこともあるんですね(笑)。例えばタンドラのガソリン給油口キャップにはキーがありません。ですから、キーを付けるなら社外品の給油口をつける必要があるのですが、国内のトヨタ車ではそう言ったことはまずありませんからね。そう言ったもろもろをも鑑みて、車両の程度にはかなりこだわっているのです」

 ということで、V8搭載の旧タンドラの中古車は、今後価値上昇必至であり、旧型の購入を検討している方は値上がり前に良好な中古車の入手に踏み切った方が良いだろう。

<旧タンドラガイド>
 現行タンドラは2006年、シカゴモーターショーでデビューすると同時に、圧倒的な存在感によって多くに人々に賞賛された。そしてデビューから7年を経た2013年、2014モデルとして初の大幅改良が施される。最初のマイナーチェンジである。そしてそれから7年後の2021年、2022年モデルとしてついにフルモデルチェンジが行われ、V8エンジンが廃止されることになった。

▲メーター類もさすがトヨタ車だけあって視認性やデザインに不満はない。

▲中古車とはいえ、下手に使われた感が全くない。もちろん使用感はあれど、見た目のヤレとしてはさほど気にならないレベル。

▲リアの広大なスペースに驚く。シートはほぼ使用感がないほどシャキッとしているから、逆に驚く。

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