TEST RIDE

[試乗記]

サミットリザーブの高年式&低走行の個体

2023 ジープグランドチェロキーL サミットリザーブ

中古車での購入メリットが存分に味わえる

ラグジュアリーSUVの祖といわれるグランドチェロキー。その日本仕様は2022年に登場し、2025年いっぱいで生産終了となっている。そんなグランドチェロキーの最上級モデルの中古車を取材した。

更新日:2026.01.26

文/石山英次 写真/古閑章郎

取材協力/BUBU / ミツオカ TEL 0120-17-2290 [ホームページ] [詳細情報]
     BUBU横浜 TEL 045-923-0077 [ホームページ] [詳細情報]

原点回帰の究極ラグジュアリーSUV

 筆者のグランドチェロキー原体験は90年代で、チェロキーとは異なる「ラグジュアリー感が特徴的なSUV」という印象。その後、グランドチェロキーはアメ車業界における「ラグジュアリーSUVの祖」と言われるようになり、実に魅力的な存在であった。

 だが、2000年代になりSRT−8がデビューする。それ以来、「V8搭載の武闘派」というイメージが強くなったが、実際にはそれらはグランドチェロキーの本来の姿ではなかった。

 またそのような時代の裏で、ラングラーには4ドアモデル、レネゲードやコンパスといったミッドサイズ以下のモデルたちが充実し、ジープブランドの流れが一気にそちらに傾いたというのもあり、チェロキー&グランドチェロキーの影が、一瞬薄くなっていったのは間違いない事実。

▲2023年型グランドチェロキーLの最上級モデルサミットリザーブの中古車。走行約1万キロの個体。

▲フルノーマル個体であるが、各部にオレンジのアクセントが施されている。それがいい味を醸し出す。約1万キロ走行の中古車で700万円台の価格も嬉しい。

 そんな(不遇な?)変遷を経つつ、2022年に登場したグランドチェロキーL。この時代のグランドチェロキーは、ラグジュアリーSUVの祖と言われていた時代への原点回帰を思わせるかなりの充実ぶりだった。同時に、ボディサイズも大きくなり、迫力をも備えたSUVへと進化した。

 グランドチェロキーLは、ボディサイズでいえばフルサイズ的であり、旧モデルよりも全長で30センチ超大きくなっている。それは主にボディ後半部分のサイズアップであり、3列目シートが搭載されている。

 当時日本に導入されたグレードは二種類。「Limited(リミテッド)と「Summit Reserve(サミットリザーブ)」で前者が788万円、後者が999万円であった(ともに税込)

 この両者の違いは主に装備面であり、リミテッドが7名乗車、サミットリザーブは6名乗車で、リミテッドが2列目ベンチ、サミットリザーブが2列目キャプテンシート。またサミットリザーブには足回りにエアサスが付いたり、インテリアが豪華であったり、そういった付随装備の充実の違いがあった。ちなみにパワートレインに違いはない。

▲搭載されるエンジンは3.6リッターV6で286ps、最大トルク344Nmを発揮させる。

▲最上級モデルらしい高級感に溢れたインテリア。上質かつスタイリッシュで満足感が高い。

▲ダイヤル式ロータリーシフトが配置され8速ATシフト。操作性向上がもたらされている。

 搭載されるエンジンは3.6リッターV6で286ps、最大トルク344Nmを発揮させ、8速ATと組み合わされる。このエンジン、以前ラングラーに搭載されていたエンジンと同機。

 余談だが、2022年からラングラーにはこの3.6リッターV6エンジンモデルがなくなり、2リッター直4ターボエンジンのみとなっているが、それはグランドチェロキーLとの差別化のための処置だったのではないかと思っている。

 さて、グランドチェロキーLだが、めちゃくちゃカッコイイ。ボクシーなデザインは旧ワゴニアからインスピレーションを受けているとのことだが、そういった旧車のイメージとジープ固有のボックス型イメージがうまくデザインされていて、特にシャープなフロントマスクがイイ。押し出しの強さと品格が混ざり合った顔つきがとにかく素敵である。

▲ステアリングにはパドルシフトが装着されている。

▲情報量の多いメーター。現代的な高級車に相応しい洗練を見せる。

▲ウッドとレザーが多用されたドア内張り。

 プラスして室内の豪華なインテリアも魅力。上質であり、洗練されており、とにかくお洒落であるから高級車オーナー的な所有感で満たされる。全体的にスタイリッシュで、メーター類のデザインも洗練され、ジープのトップモデルに相応しい質感であるとともにこれまで感じたことのない上質感が備わっている。

 くわえてセンターコンソールには大型タッチディスプレイが配置され、Apple CarPlay、Android Autoにも対応しており、その下部にはジープ初のダイヤル式ロータリーシフトが配置され、ATシフトの操作性の向上がもたらされている等変化も多い。ちなみに、この操作、ギアが切り替わったことが指先に伝わるフィードバック機能が備わっているから分かりやすい。

 サミットリザーブにはエアサスが装備されているから、高級車然とした独特な乗り味が味わえる。それも非常に魅力的。

▲シート自体のコンディションは上々で使用感を感じることはほとんど無い。質感もかなり高い。

▲2列目はキャプテンシートで、前後スライド、リクライニングが可能であるから、非常に楽な姿勢がとれる。2列目に関しては使用感すらない。

▲3列目も同様に使用感すらない新品同様のシート。大人の使用も可能なレベル。

▲3列シートでありながらもリアには比較的大きい使える荷室スペースが存在する。

 室内空間であるが、サイズ感に伴う広さとともに考え抜かれた空間設計がなされており、2列目、3列目ともにかなり充実している。2列目は6対4の分割ベンチシートであり、前後スライド、リクライニングが可能であるから絶妙なポジションが取れるし、3列目は想像以上に広いから使える。

 しかも2列目、3列目と下がるごとに乗車位置が高くなるから視界も悪くなく、「大人が座ってもOK」と本気で思えるほどだった。余談だが、全長5020ミリのフォードエクスプローラーにも3列目シートが装備されているが、それよりも使える3列目だと思う(グラチェロLの全長は5200ミリ)。

 ということで、取材車。2023年型グランドチェロキーL サミットリザーブ。走行約1万キロの個体。ディーラー車ベースの中古車であり、内外装ともに目に付く瑕疵はなく、インテリアも上々、そしてリアシートや荷室に至っては使用感すらない個体。

▲タイヤ&ホイールは純正だが、ブレーキローターがオレンジカラーに変更されている。

▲各種バッジ類がオレンジカラーに変更されている。

 もともと1000万円近い新車価格のモデルであるから、新車購入となれば結構なハードルの高さを感じるかもしれないが、中古車となれば、3年落ち約1万キロ走行でコミコミ746万円である。それでいて目につく瑕疵はほとんどないのだから(タイヤ等の消耗品の消耗はあるだろうが)、中古車購入のメリットの高さが分かるだろう。

 また、販売しているBUBU横浜は、関連企業にジープ正規ディーラーを連ねているから、良質な中古車が並び、それらの整備にも対応できるだけの機器や情報を持っているから安心して購入することが可能である。

 ジープグランドチェロキーの日本仕様は2022年2月19日に発売が開始され、それから3年後の2025年で右ハンドルモデルの生産を終了(日本国内モデルの終了)しているから、高年式&低走行の良質な中古車は非常に価値が高い。

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