更新日:2015.06.24
文/椙内洋輔 写真/フォード
まず最初に申し上げておくが、これ以降に記されていることは本国モデルについての詳細であり、日本フォードが現時点で取り扱いを明言しているものではないということにご注意ください。
さてエクスプローラーである。日本でも大人気となったフォード発のSUVであるが、そのエクスプローラーが2016年型としてマイナーチェンジを行っている。本国では、昨年のLAショーで発表され、現在はすでに発売が開始になっているから、情報をお持ちの方も多いことだろう。
現行型エクスプローラーは2011年にデビューし、ちょうど5年目でのマイナーチェンジとなる。基本、マイナーチェンジ=スキンチェンジ的なものが多分にあり、例えばそれは、旧マスタングが2005年にデビューして2010年でスキンチェンジを行ったのと同じ意味合いである。
だからサスペンションも同様であり、ミッションも同じく6速ATとなっている。だが。ボディはホイールベースが延長され外版と内装のデザインが大幅に変わったが、それ以外にも…。マイナーチェンジとはいえ、搭載エンジンの排気量が変わっているモデルがある。また、本国では全モデルにAWDが用意されている。詳しく見ていこう。
今回、2016年モデルとして一番の変化は、直4エンジンを搭載したグレードだった。V6エンジン搭載モデルは、基本的にボディデザイン等の変化に絞られ、まさにスキンチェンジのごとき変化にとどまったのだが、直4エンジンを搭載したモデルに関しては、多分に変化がもたらされた。
それまで2リッター直4エコブーストターボエンジンが搭載されていたモデルが、2016年から2.3リッター直4エコブーストターボエンジンになり、それまで243ps、最大トルク37.3kg-mを発生させていたエンジンは、284ps、最大トルク42.9kg-mへと進化したのである。およそ40psに5.0kg-mのトルクアップである。
旧2.0リッター直4エコブーストターボ:243ps/最大トルク37.3kg-m
新2.3リッター直4エコブーストターボ:284ps/最大トルク42.9kg-m
新型マスタングに搭載されるエンジンが2.3リッター直4エコブーストだけに、生産効率上の処置として合わせた形になったのだろうが、それにしても40psアップは圧巻だろう。
ただ、日本においては排気量アップに伴って、自動車税制区分がかわってしまうこともあるので一概には喜べないかもしれないが、だが、走らせれば明確な変化を体感させるに違いない。
さて、もう一つのトピックスが、AWDモデルの追加である。これまで直4エコブーストモデル搭載車は、FF駆動のみだったが、今回のマイナーチェンジによって本国モデルではAWDが用意されることになった。果たしてこのAWDが日本に導入されるかはまったくの不明だが、これまでの経緯を鑑みるに、「直4エコブースト+AWD」こそ理想的なモデルのような気がするのだがいかがだろうか?
日本においてはこれまで、直4モデルを選べばFF駆動、AWDが欲しければV6で、と購入モデルが自動的に決まってしまっていたわけだが、もし直4+AWDが導入されれば、それこそ新たな買い替え需要がより一層増えるに違いないし、非常に興味深いモデルとなるはずである。
正直、個人的は2015年までの現行モデルで十分に事足りるし、丸っこい温和な雰囲気を漂わせる現行デザインが非常に好みであり、新たに登場するマイナーチェンジ版の厳つい顔に慣れるまでにかなりの時間を要しそうだが…。果たしてみなさんはいかがでしょう?
■モデル:2.3L 直4エコブーストターボ
■全長×全幅×全高:5037×2000×1805mm
■ホイールベース:2865mm
■エンジン:2.3L 直4 DOHC エコブーストターボ
■最高出力:284ps/5600rpm
■最大トルク:42.9kg-m/3000rpm
■トランスミッション:6速AT
■駆動方式:FF or AWD
■ハンドル位置:左
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