更新日:2011.03.10
文/編集部 写真/編集部
取材協力/スリーエス・インポート・カー・セールス TEL 03-3856-6711
現在、日本で著名なフルサイズバンといえば、シボレー・エクスプレス、GMC・サバナ、フォード・エコノライン、ダッジ・ラムという4車種である。そのうち、新車で購入できるのはGMとフォードの3台だけで、ダッジ・ラムについては03年モデルのコンバージョンを最後に生産終了となっている。その後、ダッジからはスプリンターというフルサイズバンが発売されているが、デザイン的にも機能的にも完全な商用バンといった感じで、中身もダッジという名の皮を被ったメルセデスであり、アメリカンな感じはまるでなくなってしまっている。
この4台のフルサイズバンの中で、日本で正規販売されているモデルがエクスプレスである。03年モデルでフルモデルチェンジされてからは非常に乗りやすくなった印象があり、とくにステアリングがインテグラル式からラック&ピニオン式に変わった点が操作性の良さや安定感につながっている。メインは5.3リッターV8エンジンとなるが、現地には4.3リッターV6と6リッターV8というモデルも存在している。
観音開きのリアドアが両サイドに付いているモデルもエクスプレスが唯一である。なお、GMC・サバナはエクスプレスの兄弟車であり、フェイスデザインが違う点を除けばまったく同じクルマであると言っていいだろう。
エコノラインは、正確にはEシリーズというのが正式なモデル名で、その中のパッセンジャーバンをエコノラインと呼んでいるのである。フルサイズバンとしての歴史が最も古いのがこのEシリーズで、アメリカでのシェアもダントツでトップ。累計販売台数は600万台を超えている。ただし、商用バンとしてのイメージが強すぎて、日本での人気はあまり高くない。
クルマとしては3台の中でも最も街乗りに適した乗りやすさがあり、ハンドルの切れ角なども抜群にいい。エンジンは5.4リッターV8を標準に4.6リッターV8、ヘビーデューティのE350には6.8リッターのV10もラインナップしている。
ダッジ・ラムに関しては、前述したとおりすでに生産が終了しており、今から購入するのであれば状態の良い中古車を探すしかないが、それでもいまだ日本での人気はナンバーワンだ。
人気の理由は、ダッジというブランド力もさることながら、クルマとしての完成度が非常に高い点が挙げられる。例えばドアひとつとっても、エクスプレスやエコノラインが「バンッ」と閉まるのに対して、ダッジ・ラムは「ガチャ」という重厚な感じがある。また、ミニバンのようにホイールベースの短いショートモデルが存在する点も日本では有利に働いている。
こうして現行フルサイズバン全車を比較してみると、それぞれの長所が浮き彫りになってくるが、どのクルマを選ぶべきか、非常に難しい選択であるのは間違いない。
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