この1964年型C2コルベットは、S&RT熊谷代表の望月氏が、自身の愛車にするためにアメリカのコルベット専門店で購入し日本に輸入した車両だ。
望月氏によれば、キャブレター仕様としては最強のL76ユニットを搭載していたのが最大のポイント。また、現地スタッフに現車を確認してもらったところ、車両の状態も良好ということで購入を決定しました、という。
アメリカの専門店が仕上げた車両だけに、エンジン、ミッション、足回りなどはそれなりに仕上がっていたのだが、望月氏の視点では合格ラインに到達していない箇所も多く、この車両は日本に到着後に、S&RT熊谷のメカニックの手で、タイヤ&ホイール交換、マフラー交換、内装カーペット交換、リトラクタブルヘッドライトモーター交換、間欠5段式ワイパーモーター装着、ウェザーストリップ全交換、ピンストライプ除去など、様々なリファインが施されており、アメリカで販売されていた当時とはワンランク上の仕上がりとなっている。
撮影中に試乗させてもらったが、アナログで運転している感の強い走りは楽しいのひと言。熱対策も万全でクーラーも装備しているので、夏でも安心してドライブ出来た。しかもフルオリジナルにこだわりなし、ということで、ビンテージカーでありながらも、日常的に使える仕上げが非常に頼もしかった。
全長4453ミリとアメ車にしては小振りなC2だが、ロングノーズ&ショートデッキスタイルのデザインは現代の目で見ても美しい。ボンネットフードは67年型に変更されている。
日本到着時にはボンネットやフェンダーにピンストライプが入っていたそうだが、一部を残して除去したそうだ。三角窓以外のウェザー類は全て新品に交換されている。
たとえば、ボンネットフードやホイールを67年型に変更している。ちなみにタイヤはグッドイヤー・イーグル#1ナスカーで、サイズは前後共195/80R15をチョイス。
またステアリングは社外のウッドに変更。アンメーターも新品に交換。さらにミッションはトレメックの5MTに載せ替えている等、カッコ良さと実用とさらに走る楽しさを追求したビンテージなのである。
「実はこの車両は元々は自分が乗るつもりで購入したんです。2020年の東京オリンピックが決定した際に、前回の東京オリンピックの開催年である1964年型のコルベットにオリンピック記念ナンバーを付けて乗ったら楽しいかなと、そんな思いつきで購入しました(笑)」と望月氏。
「シャレ」というにはコストがかかり過ぎている気もするが、発想的には確かに面白い。
新型コロナ禍の影響で、東京オリンピックの2020年開催は流れてしまったが、だからといってこのC2の魅力に陰りが出るわけもない。
アメリカの専門店仕上げの車両を、高い技術力を誇るS&RT熊谷が日本でも普通に使用できる様に仕上げ直したこのC2は、現在車両本体価格998万円で販売中。程度良好なC2をお探しの方は、ぜひ現車を確認してみるといいだろう。
夏のオーバーヒート対策も万全。L76ユニットを搭載しているが、熱対策としてクーラーと連動して作動する電動ファンを装着&ウォーターレスクーラントに変更している。また、エキマニにはバンテージを巻いている。
L76エンジンとは=327cuin V8・4バレル。当時のカタログスペックでは、最高出力365hp@6200rpm、最大トルク350lbft@4000rpmを発生させていた。
内装の意匠は基本的にはオリジナルだが、ステアリングを社外のウッドに変更し、アンメーターも新品に交換している。またはミッションはトレメックの5MTに載せ替えている。
アナログ的な運転感覚やエンジンサウンドのダイレクト感等、走りは楽しいのひと言。夏場でも走れてしまう熱対策もお見事。
48,070円
EXTERIOR
6DEGREES
35,530円
EXTERIOR
6DEGREES
8,151円
MAINTENANCE
6DEGREES
2,090円
MAINTENANCE
6DEGREES