アメリカンピックアップの大本命と言えば全幅2メートルを超えるフルサイズトラック。その大きさとV8で味わうトルクフルな走りに魅了され、多くのアメ車フリーク達を虜にする。
しかしその一方で、時代のニーズに合わせたダウンサイジングエンジンやEVモデルの普及などビジュアルはアメリカンだけど中身は最新のテクノロジーに進化した新車が続々とリリースされる昨今。
それに加えて新車価格のみならず、90年代のアメ車ですらポストビンテージモデルとして200万円を超える現実。
予算200万円以下を目安に手頃なアメ車を探せば、おのずと選択肢は限られてくる。
そんな中、大阪狭山市のクラフトスピリッツで見つけたGMCキャニオン。GM製ミッドサイズが妙に気になっていたこともあり、取材させていただいた。
キャニオンの第一印象は想像以上にコンパクト。初期型のアバランチを思わせる精悍なフェイスの印象からフルサイズと何ら変わらない存在感がある。だが全幅1740ミリと国産車と大差のないサイズ感は少々道が狭くても安心して乗れる。
また、4枚ドアのクルーキャブなので後部座席へのアクセスも良好。2ドアモデルや観音開きドアのような煩わしさもなく、SUV感覚で4、5人のファミリーが快適に乗れる点も嬉しい。
ちなみにそんなキャニオンをネットで検索したところ、なんと1台のみ存在。兄弟車のコロラドでも数台あるかないかというレアさ。
正規輸入モデルではないことも理由の一つではあるが、ちょっと驚いた。が、それすなわち誰ともかぶらないという利点でもあるし、ミッドサイズの走りやすさもある! もしくはセカンドカーとして使うのも面白いかもしれない! 気になる方は是非現車をチェックしてみて欲しい。
<2005年型 GMC キャニオン SLE クルーキャブ 2WD>
・走行距離:約19万6000km
・排気量:3.5リッター直5
・最高出力:220hp@5600rpm
・最大トルク:225lb-f@2800rpm
・ミッション:4速AT
・駆動方式:2WD(FR)
・ボデイカラー:ホワイト
・内装:グレー2トーン
・左ハンドル
・その他:パイオニアナビ、地デジTV、バックカメラ
▲2005年型GMCキャニオン。走行約19万キロの個体だが、大切に扱われているため内外装ともに驚くほど状態がいい。
▲4枚ドアなので後部座席の乗車も楽々。SUT的な使い勝手の良さは一世代前のC-1500やS-10トラックよりも優秀。
▲汚れたアウトドアグッズやマリンスポーツ、ウィンタースポーツで濡れたギア、ウェアを気兼ねなく積める所もピックアップの特権。自転車も4台くらい余裕で詰める。
▲現状は純正ホイールにホワイトレターのオールテレーン(225-70R15)を装着しているが、お好みで社外ホイールやマットテレーンを履きこなしてワイルドに仕立てても似合う。
▲ここ最近トレンドとなっているワークトラック風へのアレンジとしてファイス周りをブラックで統一。ハイグレードよりもこなれた雰囲気でサラッと乗りこなすピックアップトラックが現地風で好印象。
▲アメ車やピックアップトラックビギナーの方でも安心して駐車できる様にバックカメラを完備。
▲搭載される3.5リッター直列5気筒エンジンはハマーH3と同様のエンジン。最高出力220psは必要にして十分のスペック。アストロにも採用される4速AT(4L6E)の組み合わせで、ビジュアルこそ希少性の高いモデルではあるが、整備やメンテナンスに関しては、馴染みのあるアメ車同様難しくない。
▲シンプルなインパネ周りと操作性の良いスイッチ類。20年近く前のモデルではあるが古さを感じさせない雰囲気も好印象。
▲2022年モデルのパイオニア楽ナビを搭載しており、フルセグTVの視聴も可能。エアコン設定がダイヤル式のノブって所も味わい深い。
▲メーターはマイル表示で12万マイル程度。キロに換算すると19万キロほどではあるが、同社女性スタッフが営業車として乗っているのでコンディションは申し分なし。
▲ファブリックシートのラフな感じが日常の足として乗るにはちょうど良い。シートの状態も20年近く経過したモデルとしてはクリーンな印象。
▲リクライニングは出来ないが、無理のない姿勢で乗れる背もたれの角度や、広い足元も相まって後部座席も快適。
▲姉妹モデルの初期型シボレーコロラドと同サイズで全幅は1740ミリ。
▲。純正車高は低すぎず高すぎず、乗り降りが非常に楽。
48,070円
EXTERIOR
6DEGREES
35,530円
EXTERIOR
6DEGREES
8,151円
MAINTENANCE
6DEGREES
2,090円
MAINTENANCE
6DEGREES