TEST RIDE

[試乗記]

オーナーズマニュアルに明確なサービス基準は記されず

ジープディーラーの工場に潜入

各ディーラーによって「差」が生じる可能性あり

ジープディーラーの工場を取材し、各ディーラーによって「差」が生じる可能性について考えた。

更新日:2024.05.21

文/石山英次 写真/古閑章郎

取材協力/ジープ西東京 TEL 042-460-6633 [ホームページ]

工場からディーラーを見てみるのも面白い

 つい先日2024年モデルのジープラングラーが発表され、近いうちに「ラングラー人気再び」という日がやってくるに違いないと確信したが、今回は、そうしたラングラーを販売するディーラーの裏側にスポットを当てた。是非ともディーラーを選ぶ判断基準の一つにして欲しい。

 ということで、ジープ西東京の工場見学である。工場内は普段あまり見る機会がない箇所だけに興味津々である。

 まずはサービスマネージャーの加賀美氏にいろいろ話を聞いた。

 で、まず驚いたのが、今の時代の新車に付属しているオーナーズマニュアルにはサービスに関する明確な基準が記されていない、ということだ。

▲オーナーズマニュアルには整備に関する明確な基準は記されておらず、各ディーラーの独自基準や裁量に任されている面があるという。

 我々アラフィフ世代の方ならご存知かもしれないが、今から20年くらい前の日本車及び外車に付属するオーナーズマニュアルには、例えばエンジンオイルは「何キロ&何か月で交換推奨」とはっきりと数字が明記されていた。

 その昔、某アメ車雑誌にてシボレーアストロ解剖と銘打ったムック本を製作したことがあるが、その時も正規ディーラーのオーナーズマニュアルや整備マニュアルを参考にしたのだが、そこにもはっきりと数字が書かれていた。

 が、今の時代、そうした明確な基準が記されていないということだから、ある意味「オーナー次第」ということになるのだろう。

 「一応、ディーラーとしての基準はユーザー様に伝えています。例えば、エンジンオイルであれば、5000キロ&半年とか。ですが、もちろん車両の使い方や個体の状況(走行距離)によってその数字の捉え方は若干変わってくると思います」

▲ディーラーのクリーンな工場内。各種工具類が整理されており、訓練されたメカニックによって適切な整備が行なわれている。

 5000キロ&半年という数字は、あくまでジープ西東京での推奨基準。だから他のディーラーへ行けばまた違った推奨基準が記される可能性もあるのだろう。

 ちなみに、オーナーズマニュアルには記されていない(指示されていない)ミッションオイルの交換もジープ西東京では行っているという。もちろん、これも独自基準を作成しており、車両の状況により異なるが、推奨距離や年月の基準を持っているという。

 で、こうした独自基準を構築しているということは、各ディーラーによって少なからず「差」が生じるということではないか。対応の良し悪しではなく、整備差という意味である。

▲5月上旬に発表されたラングラーの2024年モデル。JLラングラー自体、シンプルな構造なためメカニカル的なトラブルは非常に少ないという。

 さて、ジープ西東京が開店したのが2020年だから、今から約4年前=JLランングラーにモデルチェンジしたのと同時くらいの月日である。よって販売のメインは当然JLラングラーになるが、果たしてJLラングラーの整備状況は?

 「まずもってJLラングラーのメカニカルな部分における目立った故障はほとんどありません。

 というのも非常にシンプルな構造であることが理由ですが、あるとすればコンピューター制御系になるのですが、それでも点検に入った個体全てにワイテック2.0(専用電子デバイス)でチェックを行いエラーコードの確認をしています。

 もしその時点でエラーコードが確認できた場合、そのエラーが過去のものか、今現在も続くものか、そういった内容を含め一台一台全てチェックしておりますので、できる限りの事前対応により対処できていると自負しております。

 そういう意味で、ラングラーはトラブルで困るという車両では全くありませんし、困難な重整備が必要になるということも全くありません」

▲コンピューター制御化された現代の車両を整備する時に必要な専用電子デバイスが常に使用可能な状態で設置されている。

▲こちらがワイテック2.0と呼ばれる専用電子デバイス。

 ディーラー車ということで、オイル類や各種パーツは当然純正品が使用される。そして訓練されたメカニックが整備対応にあたっているわけだから、そこに差が生じる可能性は非常に少ない。

 ただ、オイル交換に関する推奨基準や各種点検で工場入りした際のちょっとした気遣いによる差は生じる可能性はあるはず。取材していて、そして話を聞いていて感じた正直な感想である。

 ということで、工場内を見学させてもらった。

 さすがディーラーと言える非常にクリーンな工場。オイル滲み一つない工場内で的確な作業を施す複数のメカニック。目の前には定期点検を受けるチェロキー。そして奥ではJK型ラングラーが何やら重整備を受けている模様。

 このJKラングラーは、エンジンのオイルポンプの交換を行っているという。

 エンジン不調で持ち込まれ、電子デバイス等で各種チェックを行い、最終的にオイルポンプのアッシー交換になったという。ちょうどその交換作業が行なわれている最中での取材であった。

▲取材時にはJK型ラングラーの重整備が行われていた。

▲不調の具合を電子デバイスを使用しエラーコードを追いながら突き止める。あらゆる可能性を探り一つ一つ潰して、最終的な診断結果に導いた。

▲原因はエンジンのオイルポンプトラブルによるもの。アッセンブリー交換。ちょうどその作業中であった。

 ちなみに、エンジンのオイルポンプとは、エンジン内部のオイルを循環させる機能を持っている。

 このポンプが機能を果たさなくなれば、エンジンオイルが循環しなくなるから、エンジン内部にダメージが生じトラブルが起きる。が、本来、滅多に壊れるものではない。

 壊れる原因があるとすれば、エンジン内部の細かい金属片やスラッジ(汚れ)がオイルポンプを詰まらせてしまいポンプ機能が果たせなくなることが要因の一つとして考えられる。

 エンジンオイルとオイルフィルターを交換する意味は、オイルの劣化以外に、上記のような金属片やスラッジを取り除く意味もある。

 長期に及んでオイル交換しなければ、こうしたトラブルの原因になることもあるのだ(もちろんこれだけが理由ではないだろうが)

 この作業以外では、ワイテック2.0と呼ばれる電子デバイスがいつでも使えるように作業台に置いてあり、各種点検車両が入庫するたびに繋いでチェックを入れているということも教えてくれた。

 当然だが、現代の電子制御化された車両においては、電子デバイスが必需品であり、このデバイスを通して車両の異常を感知することが当たり前になっている。さすがは正規ディーラーである。

▲ある一定基準を超えれば、各店舗における整備「差」が生じる可能性があるのではないか。取材を通じた率直な感想である。

 ということでまとめ。ディーラーといえば、同じものを売っているから、何もかもが同一で「どこでも同じだろう」という意識が芽生えるはずである=ある一定の基準までは日本全国どのジープディーラーにおいても同じだろう。

 だが、ある一定基準を超えれば、わずかながらでも各店舗における「差」が生じるのではないか。実際に話を聞いて作業を見て、そう思わずにはいられなかった。

 特にメカニックや整備部分に関しては、「差」が生じる可能性が高いだけに、そういった部分からディーラーを見てみるのも時に必要ではないかと思うのである。

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