更新日:2012.02.18
文/椙内洋輔 写真/フォード
長年にわたりミドルクラスの頂点に君臨してきた、アメリカンSUVの一大ベストセラー。
現行モデルは2010年にデビューした4代目であり、初代から受け継がれてきたボディオンフレーム構造からモノコックボディに変更。さらにV8、V6の2本立てだったエンジンも3.5リッターV6に統一。駆動システムもFRベースのフルタイム4WDではなく、エンジン横置きのFFがベースとなるAWDになるなど、1990年の誕生以来最大の変革を遂げた。
インテリアも、どこかトラック然とした趣の従来モデルより、サルーンを思わせる洗練されたデザインに刷新。インパネにはリンカーンに続いて、先進の車載インターフェイスである「マイ・フォード・タッチ」が装備された。日本への導入は昨年5月のことで、いずれも3.5リッターエンジンの「リミテッド」と「XLT」が上陸した。ちなみ両者の駆動方式はAWDである。
デビューしたばかりの新鋭モデルのため、今のところ大幅な改良などは無いが、今年になって新たに「XLTエコブースト」が導入された。このグレードは、パワートレインに2リッター直噴ターボを搭載したもので、小排気量ながら先進のエンジン技術により243psのパワーと37.3kg-mのトルクを発揮。2トンオーバーの巨体をこの小排気量とFFの駆動方式で引っ張り、アメリカンSUVファンを驚かせた。
現在のラインアップはこれら3グレード。いずれも3列シートの7人乗りで、「リミテッド」と「XLTエコブースト」には上質な本革シートを採用。「リミテッド」にはリアシートの電動格納やフロントシートヒーター&クーラー、12基のスピーカーからなるプレミアムサウンドシステムなども装備される。