更新日:2012.02.19
文/椙内洋輔 写真/リンカーン
ミドルサイズのフォード エッジをベースに開発された、リンカーンのプレミアムクロスオーバー。アビエーターの実質的な後継モデルに当たるが、あちらがラダーフレームの古典的SUVであったのに対し、こちらはモノコックボディにV6エンジンを横置き搭載する、モダンなCUVとなっている。
誕生は2006年末のことで、横一文字の赤いテールランプにナビゲーターを彷彿とさせるインパネデザインなど、当初からラグジュアリーで華のあるデザインの持ち主だった。
しかし2010年に発表された2011年モデルより内外装を刷新。フロントマスクには最新のリンカーン モデルに共通するきらびやかなスプリット ウイング グリルを採用。ウォールナットの加飾パネルやサテンブロンズのコンソールで飾られたインテリアも、最新のプレミアムサルーンに匹敵する洗練されたデザインに改められた。
パワートレイン ドライブトレインもこのタイミングで刷新され、エンジンは従来の3.5リッターV6からマスタング譲りの3.7リッターV6DOHCに変更。4WDシステムには後輪左右のトルク配分をコントロールする「ロール スタビリティ コントロール付アドバンストラック」が採用され、従来を上回る力強い走りを手に入れた。
装備も充実しており、日本仕様では広大な「パノラミック ビスタルーフ」を標準装備。エアコンやオーディオなどをタッチモニターと音声で操る「マイ リンカーン タッチ」も搭載されている。現在ではエクスプローラーも装備する車載インターフェイスだが、日本で販売されるラインアップのなかではMKXが初の採用だった。