例えば自分が乗っているアメ車に使用されているエンジンオイルやミッションオイルについてどのくらい知っているだろう?
エンジンフードを開けるとエンジン本体にはオイル注入口があり、そのキャップ部分に「10W−30」と粘度指数が記載されているのは知っているかもしれない。が、そこに注入されているオイルはどこのブランドの何?
筆者は、これまで百軒以上にも及ぶアメ車ショップを取材してきたが、それらショップで使用されているエンジンオイルはマチマチであった。様々なブランド名のオイルが各店舗で使用されていた。
もちろん、ショップ独自のこだわりを持ってチョイスしているかもしれないが、いわゆる廉価版から高級オイルと呼ばれるものまで各種あり、中には「オイルなんて入ってればいい」という方もいれば、「大切なのはオイルの質ではなく交換頻度だ」という方もいたほど。
その昔、サーキット等を走るマシンを製作しているショップで話を伺った時は、独自のコンセプトに基づいたオイルを使用されていたが、それすら有名ブランドのトップモデルというだけで、そのオイルが本当に凄いかどうかは個人的にはわからずじまいであった。
というのも、数あるエンジンオイルではあるが、そのオイルの中にもコスト削減による合理化やコスト重視の廉価品が複数登場しており、実際の性能とは懸け離れた商品も多いから。いわば名ばかりの汎用品的存在である。
とはいえ別に、それらエンジンオイルであっても、日常的な使用における街中でのストップ&ゴーや渋滞時の走行等を普通に走るのであれば全く問題はない。
すなわち愛車が指定している粘度指数を守れば、カストロールだろうがモービルだろうがクエーカーステートだろうが、GM純正だろうが、フォード純正だろうが一般的には問題はない。
しかし、大切な愛車のエンジン・トランスミッション・デフ等を状態良く維持したい、特に今年のような酷暑や高負荷からエンジン等を守りたいと思うのであれば、やはりグレードの高いオイルを使用すべきと考える。
ちなみに薄利多売品や汎用品的なエンジンオイルを非難しているわけでは決してない。それはそれであらゆる一般的な使用範囲のオーナーには十分なオイルであり、存在価値も多分にある。
だが、例えばボディに関して定期的に自分で洗車をすれば良いわけだが、あえて数万円、数十万円かけてボディコーティングをする方がいるように、アメリカの環境とは異なる日本の道路事情においてアメ車(直4、V6、V8等)を大切に維持したいと思うのであれば、そしてその車両にスペシャルチューニングを施しパフォーマンスアップをするのであれば、使用されるエンジンオイルを含めた油脂類をグレードアップするのは賢明な措置である。
本物のハイパフォーマンスオイルを使用することで、全く異なる性能を求めることが可能になるからである。
で、そういったハイパフォーマンスなオイルを求める方々が今注目しているのがトライボダインである。
トライボダインの特徴とも言えるブルーカラーのオイルの中には特許取得済みのセラミック潤滑剤が添加され、それが皮膜を形成してくれることによって金属表面の保護やフリクションを軽減し温度を下げる。それにより油温上昇を抑え、メカニカルノイズを低減し、パワーの向上や燃費改善が見込まれる。特に油膜強度が抜群に高く、保護性能が圧倒的という。
そのセラミック潤滑剤は、米国で特許技術として認められ、オイルメーカーとしては15年ぶりの特許取得であり、革新的技術と認められた証である。
また、そうした革新的オイルと言われるがゆえに、様々な比較テストにかけられたが、周囲の喧騒も虚しく(?)圧倒的なテスト結果を導く。有名ブランドの各オイルを完全に凌駕する結果を出し、様々なオイルを使用してきたHPP長池氏が「これまででナンバーワン」と自信を持ってお勧めする製品なのである。
そういう意味では、オイルという概念を超越し、もはやチューニングパーツと言っても過言ではないほどの効果が得られるのである。
さて、このトライボダインであるが、日本国内ではHPPが直接メーカーと独占輸入契約を締結しデリバリーを行っている。今回HPPにて、それらオイル各種のフルラインナップを見せていただいた。
まず、トライボダインのオイルには、セラミック潤滑剤モデルと廉価版となるセラミック潤滑剤を使用しないモデルが存在し、セラミック潤滑剤モデルは「TRI-EX2」、またセラミック潤滑剤を使用しないモデルは「TRI-EX」と表記される。「TRI-EX」は「TRI-EX2」と比較すると廉価ではあるが、数年かかって新たに開発された技術を使用し、高性能なオイルとなっている。(ハイパワーモデルやチューニングエンジン、およびサーキット走行等の過酷な状況で使用される場合は、TRI-EX2を推奨)
エンジンオイルでは、「TRI-EX2」&「TRI-EX」の0W-20、5W-20、5W-30、10W-30、5W-40、15W-40、20W-50(粘度によってはディーゼルエンジン向けや過走行車向けもある)、ブレイクイン(慣らし用)エンジンオイル30W、といった幅広いラインナップを導入し、ギヤオイルは「TRI-EX2」&「TRI-EX」の50W、75W-90、75W-140、LSD専用ギヤオイルは75W-90と75W-140、ギヤオイル250W、ATF、スーパーチャージャーオイル、バイク用オイル、グリスといったフルラインナップが導入されている。
これら幅広いラインナップを、HPPの作業車として活躍している18万キロ走行の2004年型シボレーアストロにも使用しているということだが(エンジン、ATF、デフ、グリスアップに)、驚くほど静かに、かつ快適になっているとのことだ。
そういう意味では、ダッジチャレンジャーやマスタング、コルベットといった人気の近年モデルのみならず、過走行気味の旧時代車両にも使用可能であり、一般的なオイル性能を凌駕したハイパフォーマンスな性能によって、非常に明確な効果を体感することが可能になるのである。
なお、HPPにて各種オイル交換作業や小売販売は可能であるが、個人向けの通販は行っていないという(専用の トライボダイン オンラインサイト にて購入可能である)。また、その際の交換工賃は1000円から1500円(車種によって異なり、社外品装着車両は追加の可能性あり)と非常に安価である(オイル代&フィルター代は別途必要)。
一例)チャレンジャー交換工賃
・V6:1500円
・5.7&6.4リッター:1000円
・ヘルキャット:1500円
HPPでは、オイルの交換サイクルを5000キロまたは半年、同時にフィルターの交換を推奨している。
オイルに限らず、世の中には薄利多売を求めた廉価版が登場することは多分にあり、そう言ったものの存在価値も認めるところではある。
だが、廉価版にすることで失うものがあるのは自明の理であり、かつ廉価版を求める方とは決定的に違うものを求める方もいるはずである。オイルに関して言えば、性能第一主義のオイルと言ってもいいだろう。
トライボダインのオイルは、オイルの持つ性能を高めることだけに注力したオイルであり、オイルとして必要な性能以外を求められず作られたオイルであるから、使用すればその効果がはっきりと体感できるのである。
283,800円
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