AMESHA-WORLD
HOME > 特集 > ミッションオイルの交換について考えるススメ vol.1
特集 SPECIAL ARTICLES ミッションオイルの交換について考えるススメ vol.1「交換する」という認識はあるが…

ミッションオイルの交換について考えるススメ vol.1

今やオイル量の増減でATを壊す危険性が生じるほど精密

通称ミッションオイル、正確にはマニュアル用のギアオイルに、AT用のATFの交換についてレーストラックの高橋氏に話を聞いた。

更新日:2019.07.09文/椙内洋輔 写真/古閑章郎

取材協力

ジャパンレーストラックトレンズ
TEL 0356613836 [ホームページ] [詳細情報]


こんな風にオイルの確認ができたのは一昔前のアメ車まで。今やゲージがない車両もあるくらいだから、ミッションオイルの交換には知識や技量が問われる。

ミッションの高性能化に伴ってオイル交換の技法も複雑化

 「ミッションオイルは交換するのが当たり前」という認識はアメ車に乗っている大多数の方がお持ちであるはず。人によっては、「年一回」「車検ごと」「いや5年に一度」と交換期間はまちまちであれど、オイルを交換しなきゃならないこと自体は理解している。

 だが、ここ最近聞いた話によれば、今やミッションオイルの在庫を持たずに整備を行っているショップがあるという。でも、「注文が入れば取り寄せる」という話なんだろうと思っていたが、そうじゃないと。

 というのも、近年のアメ車のミッションオイルの交換は複雑かつ精密さが要求される作業であり、車種によってはテスター等で油温や量を確認しながらオイルを充填しなければならず、そういった複雑な作業を回避するショップが多くある、=「ミッションオイルは交換しなくても大丈夫よ」なんて言うショップが多数あるというのである。

 「一昔前のアメ車なら、オイルゲージのところからバキュームしてその分の量のオイルを充填すればOKだったり、下回りのオイルパンを外し、フィルター交換して再びオイルを充填するといった方法でとりあえず良かった場合が多かったですが、今の時代のアメ車はそうはいきません。そもそもオイルゲージさえない車両もあるほどですから。知識や機材がなければ対応できない車種が多いのです」

ゲージのある車両には、そのゲージに注意事項が記されている。このゲージには「チェックする場合は『P』のパーキングにギアを入れチェックすべし」と記されている。

 ということがベースにあるのか、「だったらやらない」、「やれないことを正直に言いたくない」、だから「ミッションオイルは交換しなくて大丈夫」と言ってしまっているのではないか、と勘ぐりたくもなる。

 だが当然、「オイル」という名が付く以上、その役割はイメージできるわけで。それはエンジンオイルと同等とは言わずとも、汚れやヤレが確実に生じることは理解できるはず。だから交換が必要になるのである。

 なお、上記のコメントにあった「オイルゲージを持たない車両」というのは実際にあって、近年のフォード車はミッションオイルの確認はジャッキアップして下回りから確認するようになっているのだが、なぜこういった構造にしたかといえば、「近年の8速AT、10速ATのような多段化のミッションは極めて精密な構造になっており、交換時のオイル量や温度などにしっかりした知識が必要であるため、不用意にオイルが交換され、ミッションにトラブルが発生するリスクを回避するための対策だと思われます。

 たとえば、一部の国産車などは、使用するミッションオイルについての情報を公表していないのです=ミッションのオイル交換は、今やそれ相応の知識、ノウハウが必要であり、そういったものを持たない人や場所では交換してはいけないという認識なのでしょう」

 ちなみに、ミッションオイルとは言うものの、正確にはマニュアルミッションの場合はギアオイル、ATミッションの場合はATFといい、両車のオイルは別物である。

写真はフォード車の10速ATの内部構造を写したもの。ATFとはこんな複雑な機械の内部を循環し冷却したりするもの。オイルの重要性がしみじみ分かるというものだ。

 「ATFは高温やわずかな異物に弱いのです。ちょっとしたわずかな異物にでも反応しバルブの作動にトラブルを起こす可能性が生じます。また、渋滞などが日常化するとATFの性能が極端に低下する高温状態に入ってきます。こうして一度高温状態にさらされてしまうと、もうATFの能力は元に戻ることはなく、変速時のショック等が大きくなるのも、交換が必要となる理屈です。

 さらにATFの入れすぎは、フォーミングといってATFが泡立つ現象を引き起こす可能性が生じます。さらにそういったことにより内部の一部が潤滑不足になることもあり、正確な油圧が発生しない可能性も生まれます。

 一方、ATFが少ないとクラッチがスリップしたりする可能性も起こります。ここ最近、ATの不調を訴えるユーザーさんが増えた気がしますが、正直、本当にミッションがダメになったというよりは、こういったATFの量の問題からトラブルが認識される事例も多数あるのです」

 ミッションオイルは、エンジンオイルとは異なり、アバウトな作業が許されない。その量の増減によりミッション、特にATの何らかの不調の原因になってしまう。

 エンジンオイルほどの頻繁な交換サイクルが必要ではないだけに、注意がおろそかになることは否めないだろうが、知っておくことは必要だと思う。ということで、今一度、自身の愛車のミッションオイルについて考えて見て欲しい。

 次回は、その交換時期や交換方法について紹介する。

特集一覧に戻る

キャデラック・シボレー正規ディーラー(株式会社光岡自動車)アメリカナンバーワンフロアマット・ウエザーテックAUTO-X(オートクロス)ASANUMA FACTORY大阪のアメ車&逆輸入車専門店/シックスディグリーズ
キャディラック・シボレー東名横浜,相模原日本カリフォルニアカスタム 車両診断ツールNUT'S ナッツモーターカンパニー(ASDN加盟店)2019 スーパーアメリカンフェスティバル
PAGE TOP

利用規約特定商取引法に基づく表記個人情報保護方針会社概要ニュース&お知らせ広告掲載サイトマップ

AMESHA-WORLD © 2011 PROSTAFF Inc. All Rights Reserved.