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公道最速のマッスルSUV

ダッジ デュランゴ ACR

90年代のアメ車に新たな命を吹き込む作業

メカニカルなチューンがひと通り済んだダッジデュランゴが、次なるステージに向かうために動き出した。走行性能に見合うエクステリア&インテリアのカスタムである。公道最速を唱うデュランゴは、ACR仕様として新たなる命が吹き込まれた。

更新日:2024.05.29

文/石山英次 写真/古閑章郎

取材協力/ジャパンレーストラックトレンズ TEL 0356613836 [ホームページ] [詳細情報]

ブルーカラーで製作されたACR仕様

 実物を見た第一印象は、チャージャー等に見る特別限定モデル・モパー11を題材にしてチューンしたデュランゴかと思った。が、よくよく聞いてみると「ACRだよ」との返答が。

 なるほど! ACRとは、あのバイパーにラインナップされた「アメリカン・クラブ・レーサー」の略称で、バイパー後期に登場した公道最強マシンだった。その威光を受け継いだマシンとしてデュランゴ・ベースに製作されたのがコイツである。

 ブラックボディにペイントされた青色はモパー・ブルーをベースに調合されたもの。ボンネットフードからルーフ、ミラー、リアウイングへとペイントされ、ホイールも同色に塗られている(ACRと同じペイントパターンだ)。

 一方、インテリアもエクステリア同様にブルーを基調としたカスタムが施されており、シートはアルカンターラとレザーのツートーンに張り替えられ、ステッチをオレンジとすることで、旧車ならではの古臭さを消し去っている。



動画の撮影も行っております。

▲ブラックボディにモパーブルーが映えるエクステリア。最初は派手だな…と思いつつも、「ACR」と聞けばそれも納得。

▲丸目4灯にカスタムされているため、オリジナルのアイラインと相まって厳つさが格段に増している。

▲フロントリップスポイラーにカナードが装備される等、バイパーACRのような攻撃的スタイルを確立している。

▲走りの印象はかなり硬派。とはいえガチガチにただ硬めたものとはまったく異なり、今風の乗り心地良く、切れ味鋭い足回りを実現している。

目指すは公道最強SUV

 ベースとなっているデュランゴは、2010年からコツコツ仕上げることで、NAエンジン最強のパフォーマンスを示している。

 具体的には、5.9リッターV8をベースに吸排気系をチューン、へダースやマフラー等で味付けすることで、メカニカルなサウンドとキレ味を示す。さらにNOSを装備し、一瞬の速さにもこだわる姿勢を示している。

 同時に足回りを改善し、ローダウンと減衰力を調整したショックで乗り味とハンドリングのキレを高め、一方でAPレーシングの6ポッドブレーキと大径ディスクで止まることへの抜かりもなく、SUVでありながらもストリートでかなりハードな走りに対応することが可能になった。

 「ブラックにオールペンも考えたのですが、どうせなら特別な存在に仕立てようということでACR版の誕生ですね」

 もちろんオリジナルのデュランゴにACRは存在しない。だが、これを見る限り、時代が時代なら、そしてダッジなら、デュランゴベースで誕生させていたかもしれない…。そんな印象を与えてくれる仕上がりだった。

▲ホイールまでペイントしているからこそのACRである。ミスマッチすることなく、全体の印象を引き締めている。その奥に見える赤いキャリパーはAPレーシングの6ポッドである。

▲小振りだが、デュランゴによく似合うリアスポイラー。

▲エンジン等のメカチューンによって、生々しいV8サウンドが。

▲SUVでありながら、マッスルカー的な性能というコンセプトを実現しているからこそ、安楽な姿勢で速さを楽しめる。さらに人や荷物をたくさん載せることが可能である。

90年代のアメ車をリニューアルしてより魅力的に

 この年代のダッジデュランゴは、いまだに人気がある。しかもそれは「古くて安いから」というような単純な理由ではなく、「やっぱりカッコいいから乗りたい」という方が多いという。

 ちなみに、これら年式のデュランゴに100万円以上の費用を用意して「キッチリした状態で乗る」方がかなりの数いるという。

 「このデュランゴはいわゆる90年代のアメ車ということで、もう30年以上も前のアメ車になるんですが、クルマとしての奥行きが深いと言いますか、いまだに問い合わせが多いんです。

 あとデュランゴだけでなく、タホやサバーバンでも角張った二世代前のモデルの問い合わせもありますし、C1500なんかも多いですよね。

 世の中的には、現行モデルのマッスルカーなんかが人気の中心なのかもしれませんが、それと同時に90年代のアメ車に乗るというプチブームがあると思います。

 それにいじる楽しみがあるのも事実です。たとえば2011年以降のアメ車は、車検法等の関係から、たとえばマフラーを交換するのも面倒くさい。

 ですが、90年代のアメ車たちは、最新のアメ車が持つ質感や速さこそないですが、それに勝るとも劣らないデザイン的魅力といじる楽しさを持っています。圧倒的に速くはならないですが、いじることで体感できる『変化』が確実にあるんですよね」

 筆者のアメ車原体験は、まさにその90年代のアメ車たちだった。それらを単に「古い」といって残骸にしてしまうのではなく、リニューアルやリフレッシュさせてまた新たに命を吹き込む作業も、アメ車業界に必要な作業であると思う。それを実践しているレーストラックに問い合わせが殺到している理由もよくわかるのである。

▲内装にもコダワリを見せているところが素晴らしい。これにより古くささが一新され、90年代のアメ車っぽさを示すところがほとんどなくなった。シートは、外装色に合わせてブルーのアルカンターラにオレンジステッチのハーフレザー仕様である。

▲メーターパネルにもブルーのさし色をペイントして、さながらバイパーACRのような雰囲気を実現している。

▲ボンネットからルーフにかけてブルーのペイント、そしてブラックのストライプを向かって右サイドに入れているのもACR。そもそもこの型のデュランゴは、デザイン的な古さを感じさせないから素材的にも素晴らしい。

▲LEDリアテールと相まって、旧車的な雰囲気は微塵もなくなった。

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>> ダッジバイパーSRT10 ACR を見る

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