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イメージは公道最速のマッスルSUV

ダッジ デュランゴ R/T

90年代のアメ車に新たな命を吹き込む作業

5.9リッターV8エンジンを搭載したダッジデュランゴのACR仕様を取材した。

更新日:2025.06.10

文/田中 享(Tanaka Susumu) 写真/古閑章郎

取材協力/ジャパンレーストラックトレンズ TEL 0356613836 [ホームページ] [詳細情報]

90年代のアメ車をより魅力的に変化

 この年代のダッジデュランゴはいまだに人気がある。しかもそれは「古くて安いから」というような単純な理由ではない。「やっぱりカッコいいから乗りたい」という方が多い。

 同時に、この型のデュランゴに100万円以上の費用を用意して「キッチリした状態で乗りたい」という方もかなりの数いるという。

 「このデュランゴはいわゆる90年代のアメ車ということで、すでに30年以上も前のアメ車になるんですが、クルマとしての奥行きが深いと言いますか、日本人的価値観に合致するアメリカンSUVのようで、いまだに問い合わせが多いんです」

 続けて「いじる楽しみがあるのも追い風になっています。たとえば2011年以降のアメ車は、車検法等の関係からマフラーを交換するのも面倒くさいですが、90年代のアメ車たちは、カスタマイズという『変化』を加え楽しむことが可能です」

 そんなデュランゴをベースにレーストラックが手を加えた個体がこちら。乗ると伝わるフィーリングの良さと当時のダッジハイパフォーマンスを想起させるエクステリアカスタマイズが特徴である。

▲ブラックボディにモパーブルーが映えるエクステリア。派手だなと思いつつも、「ACR」と聞けばそれも納得。

▲丸目4灯にカスタムされているため、オリジナルのアイラインと相まって厳つさが格段に増している。

▲フロントリップスポイラーにカナードが装備される等、バイパーACRのような攻撃的スタイルを確立している。

▲走りの印象はかなり硬派。とはいえガチガチにただ硬めたものとは異なり、今風の乗り心地良く、切れ味鋭い足回りを実現している。

 ブラックボディにペイントされた青色はモパー・ブルーをベースに調合されたもの。ボンネットフードからルーフ、ミラー、リアウイングへとペイントされ、ホイールも同色に塗られている。

 これは当時のバイパーACRに倣ったもので、公道最速を目指したデュランゴのACR的イメージを具現化している。

 一方、インテリアもエクステリア同様ブルーを基調としたカスタムが施されており、シートはアルカンターラとレザーのツートーンに張り替えられ、ステッチをオレンジとすることで、旧車ならではの古臭さを消し去っている。

 全体的なまとまりはちょっとしたカスタムカーというより、「まるで本当のACRでは」と思えてしまうほどの仕上がり。

 「当時、デュランゴACRがあったらこんな感じだろうというイメージをそのまま投影できたと思います」と高橋氏。

▲ホイールまでペイントしているからこそのACRである。ミスマッチすることなく、全体の印象を引き締めている。その奥に見える赤いキャリパーはAPレーシングの6ポッドである。

▲小振りだが、デュランゴによく似合うリアスポイラー。

▲エンジン等のメカチューンによって、生々しいV8サウンドが響く。

▲「SUVでありながらマッスルカー的な性能」というコンセプトを実現しているからこそ、安楽な姿勢で速さを楽しめる。さらに人や荷物をたくさん載せることが可能である。

 ベースとなっているデュランゴは5.9リッターV8を搭載しているが、それをベースにNAエンジン最強のパフォーマンスを示すよう手が加えられている。だが、エンジン内部に直接手を加えるようなハードカスタマイズではないから、この先のユーザーにとっても扱いやすいだろう。

 具体的には、へダースやマフラー等で吸排気系をチューンしメカニカルなサウンドとキレ味を示す。さらにNOSを装備し、一瞬の速さにもこだわる姿勢を示している。

 同時に足回りを改善し、ローダウンと減衰力を調整したショックで乗り味とハンドリングのキレを高め、一方でAPレーシングの6ポッドブレーキと大径ディスクで止まることへの抜かりもなく、SUVでありながらもストリートでかなりハードな走りに対応することが可能になっている。

▲内装にもコダワリを見せているところが素晴らしい。これにより古くささが一新され、90年代のアメ車っぽさを示すところがほとんどなくなった。シートは、外装色に合わせてブルーのアルカンターラにオレンジステッチのハーフレザー仕様である。

▲メーターパネルにもブルーのさし色をペイントして、さながらバイパーACRのような雰囲気を実現している。

▲LEDリアテールと相まって、旧車的な雰囲気は微塵もなくなった。

 「前オーナーさんが手放し、現在在庫車として弊社が管理していますが、今なお普通に乗ることが可能です。30年以上前の個体になりますが、定期的に適切な整備や処置を施している個体なら今でも普通に走るし、コンディション維持も十分に可能です」

 内外装をトータルイメージでカスタマイズされているからか、今見ても全く古臭く感じることはないし、エンジン始動時のサウンドは極上。乗ればディープなV8サウンドを感じることができ、公道をそこそこのスピードで楽しむことが可能である。

 一見すると派手なカスタマイズカーに見えるが、実際には数少なくなった90年代のデュランゴの中古車としても魅力的個体である。

 なお、レーストラックには現在、このデュランゴのほか、もう一台ブラックのノーマル状態の個体が販売車両として在庫されている。その個体についても近いうちにリポートしたい。

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