TEST RIDE

[試乗記]

新車購入から13年後に大幅進化でブラッシュアップ

2007 ダッジマグナムR/T

魅力的なアメ車に「変化」を加え唯一無二の愛車に

ダッジマグナムがこのカタチになった経緯についてお話を伺った。

更新日:2025.05.09

文/石山英次 写真/古閑章郎

取材協力/ジャパンレーストラックトレンズ TEL 0356613836 [ホームページ] [詳細情報]

愛車のブラッシュアップは長く乗るための秘訣

 完成した時には色々なメディアで紹介された超有名なマグナムであるからご存知の方も多いかもしれない。ただ、今回はこのマグナムの紹介というより、このカタチに至った経緯についての紹介なので過去の報道とはちょっと違う。

 ということで、まずはダッジマグナムから。2004年にデビューし2008年に生産終了したワゴンモデル。ベースとなるのは300C、チャージャーといったLXプラットフォーム車であり、だから搭載エンジンもミッションも足回りも、それら車両に準じている。

 とはいえ、5年という短命に終わった理由は、アメリカでのSUV人気の高騰によるワゴン不人気。

 だが、モノはいいだけに、しかも当時日本にはレガシィワゴンに続くワゴン人気が若干だがあったせいもあり、一時的に中古車の爆発的人気を呼ぶも、次第にまともな車両のタマ数が減り、現在は絶滅状態。

▲2007年型ダッジマグナムR/Tをベースにワイドボディ化。

▲メインボディからの流れるようなラインを形成し、まるでオリジナルボディであったかのような、非常に自然なフェンダーラインを作り出している。足回りは車高を調整し、サスペンションの変更、ホイールには20インチのWORK エクイップを装備。

 そんなマグナムの2007年型を新車で購入されたオーナーさんが、その後13年経った2020年に行き着いたのがこのカタチ。それまでの13年間に適宜ブラッシュアップを図っており、2025年に至った今現在も乗り続けているという。

 で、言いたいのが、一台の愛車に長く乗ること。そして適宜メンテナンスを怠らず、ある時期を見て大幅なマイナーチェンジを図る。そうすれば10年、いや20年は乗れるかもしれない。

 でも一体なぜ、そんなに長く乗る必要があるのか。それは、アメ車の新車問題に起因する。

 要は、EVシフトだ、環境問題だ、etc によりV8系のアメ車の新車が日本に輸入しにくくなった。よって今、日本国内にあるアメ車に乗る以外、方法がなくなった。

 「最新の2024年モデル以降のアメ車が日本に入ってくることがめっきり少なくなりました。為替や車検取得の問題等色々原因はあるのですが、残念ですよね。数年前ほどの勢いがほとんど感じられませんから」

▲搭載されるエンジンは5.7リッターV8HEMI。ヘダースやオリジナルマフラーを装着し、スロットルコントロールも装備。パワー数値よりもフィール重視。

▲走り出せば、へダース&オリジナルマフラー装着による独特なサウンドとフィーリングがドライバーを楽しませる。こちらも唯一無二。

 魅力的なアメ車の新車が日本に入って来なくなれば、当然中古車へと目が向かう。だが、古い個体になればなるほど初期整備等の費用がかさむ。それでも欲しいと思える個体があれば良いが、魅力的な旧時代のアメ車もどんどん買われてしまい&走行距離がかさみどんどんヤレていく。

 「初めてのアメ車であれば、そういう理解をもってアメ車の世界に入ってくれればと思います。また、今、何かしらのアメ車に乗っているのであれば、そして、そのアメ車がもう他にはない魅力を持った車種ならば、売らずにあえて長く乗るのも手だと思います。特に今のような混沌とした時代においては」

 上記ダッジマグナムが製作された2020年はちょうどコロナ禍で世界中の物の動きが止まった時期。今現在は止まっていないが、新しいものが入ってこないということで動きが止まっているのも同然。

 「だからこそ、一時代を築いたアメ車に今乗っているなら、乗り換えを考えず、あえて長く乗ることをお勧めしたい」とレーストラック高橋氏は語る。

▲今お乗りのアメ車に、自分の考えを反映させたカスタマイズ等の「変化」を加えることで、もっと楽しい世界が待っていると思います。その変化は決して大きいものである必要はありません。

▲製作過程の一部。初期の段階でフェンダー自体の長さや角度、湾曲、そういったベース部分をつめる作業。これらを叩き出しで行なっている。

▲ベースが出来た後に、ボディラインと同調させるべく下地製作に入り、最終的なペイント作業へと続く。

 続けて「日本だと、一度手放して数年後に『もう一度乗りたい』と思っても恐らく乗ることはできないと思います。アメリカからの新規輸入が減ってしまった今ならなおのこと無理だと思います」

 だからこそ、一つの方法として「長いスパンで楽しむ方法を考えよう」ということである。

 で、上記のマグナムも長いスパンで楽しむべく、13年後に次なるステップとしてカスタマイズを考え実行したのである。その完成型がこのマグナム。最大のポイントがワイドフェンダーだった。

 まるでマグナムR、もしくはマグナムワイドボディとも言えそうなワイドボディ化。一般的なワイドフェンダーといえば、FRPを装着して同色ペイントを施すことになるのだろうが、このフェンダーは鉄板の叩き出しで起こしたもの。

 「このフェンダーは鉄板の叩き出しです。FRPの製品ももちろん良いですが、製品ロットによっては当たり外れがあり、粗悪品になると装着時の加工や塗装痩せやFRP特有のうねり、変形、経年劣化によるクラック等が出る場合があります。

 このマグナムのオーナーさんは『長く乗る方』なので、あえて叩き出しで、ボディからの自然なラインを重視した耐久性の高いフェンダーにしています」

▲まずはしっかり愛車の整備を行いましょう。それだけでも十分に愛着がわきます。その後、調子を整えた後にカスタマイズを行えば唯一無二の愛車に生まれ変わります。

 このマグナムはワイドボディ化し、サスペンションやホイール等、総合的な「変化」を与え、新たなる生活を始めている。

 もちろん、こうした大幅な変更もありだが、ホイールを換える、もしくはホイールの色を変える、ブレーキキャリパーの色を変える、ボディのカラーを変える etc なんでもいい。ちょっとした変化でも愛着が高まること間違いなし。

 魅力的なアメ車に、自ら考えた変化を加えることによって、唯一無二の愛車に進化するのである!

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