エクスプローラーは、たとえば3列シートとか、リア独立サスペンションとか、従来のSUVの殻を破った革命的なレイアウトを持っているにもかかわらず、その凡庸なスタイリングや落ち着いたインパネなどの「負」の部分に、それら特徴が押し消されてしまい、本当の実力を評価されずにいたのではないかと思う。
だが、最近の欧州戦略車とともに乗り比べると、4.6リッターSOHCユニットは、パフォーマンス的には目覚しいものはないが、スムーズかつトルクフルであり、いまだ色濃く残るアメリカンV8サウンドにかなりくすぐられる。ボディはミディアムだし、大パワーではないが、それでも十分「アメ車」としての魅力を備えている。サスペンションの制御も巧みで、走行中に破綻をきたさない確実さがウリである。
インパネなどの室内は、これぞ質実剛健を絵に描いたような、虚飾を排したシンプルさではあるが、昔のアメ車を好む向きには圧倒的に支持されている。また室内は、3列シートを備えているにもかかわらず、広大な居住スペースと荷室スペースを確保しており、後続のミディアムSUVが続々とエクスプローラーを真似ている理由がお分かりいただけるだろう。
決して派手さをアピールするクルマではないが、堅実派にはかなりオススメできる、本物のアメリカンSUVである。
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