東京都江戸川区一之江に店舗を構えるガレージダイバン創業25年超の老舗的存在であり、車両販売からカスタマイズに至るまで、常にユーザー目線での行動をモットーに、信頼度の高さウリにするショップである。
そんなショップ内には常に10台程度の販売車両が展示され、また離れの置き場にも複数台の在庫車があるというから、かなりの物量感である。
さらに今現在、展示されている車両は年式やメーカーは問はず、状態にこだわった新旧モデルや旧車、そしてSUV&バン問わず。すなわちダイバンならではの価値観と手が加わった車両が大多数を占める。
「要するに面白いと思えるアメ車ばかりです」と営業スタッフの吉川氏。
ガレージダイバンはアメリカ本国とのルートを持っており、新車の直輸入から中古車の直輸入、または日本国内で調達したディーラー車等もあり、さらにはすでに一度販売された車両の乗り換え需要による下取り車の場合もありと、いずれにせよダイバンが直接管理してきた車両が多くを占める。
しかもダイバンにはファクトリー工場である千葉店が存在するから、工場を持たない単なる販売店とは一線を画す。
で、そんなガレージダイバンに面白い車両を発見。2002年型のフォードクラウンビクトリアである。このクラウンビクトリア、ポリスインターセプターという、要するに警察車両。
このポリスインターセプターは、アメ車雑誌等でも紹介されいまだ人気の高い車両という。ダイバンでも今年別途一台をアメリカから直輸入して販売しているというが、このポリスカーの醍醐味とはまさしく警察車両の雰囲気が味わえること。
アメリカの警察車両は、州によって色が異なっていたり、管轄によって装備が違ったりと、その違いを楽しむことができる。
さらに日本にてアフターで現地の仕様にラッピングしたりライトバーやバンパーを重厚にしたりとカスタマイズも可能。ブルーの「NYPD」を入れたり白黒ラッピングや塗装も可能というから、本国仕様をそのまま模倣することも可能である。
そんな中での出物。2002年型走行約5万キロ走行車。4.6リッターV8SOHCエンジン搭載。この個体にはサーチライトと、リアの『POLICE INTERCEPTOR』のエンブレムが貼られている。
また室内には、過去に無線機等が装着されていたであろうステーが残っているが、恐らく警察車両としてお役御免となった時点で装備類は取り外されているから、その跡が随所に見られる程度で、その他は程度良好なクラウンビクトリアとして通用するほどの状態。
「こちらは2002年型で最終モデルとなります。個体の状態が良いのでポリスカーとしてよりディープにカスタマイズすることも可能ですし、このままアメリカンフルサイズセダンとして楽しむことも可能です」
この年代のフォード製フルサイズセダンは、車体のデザイン等が地味ではあるが、とにかく運転しやすく楽しい。しかも約5万キロという実走行の少なさもレア。全体的な状態は良好でヤレも比較的少ないから、ポリスカーとしてもフルサイズセダンとしてもどっちにも対応可能だろう。
そしてもう一台。ガレージダイバンと言えばマスタングである。個体は2007年型のマスタングGT。こちらは走行約4万キロでホワイトボディにブルーのレーシングストライプがめちゃくちゃ似合っているディーラー車ベース。
フォードレーシングのサスペンションにより若干ローダウンされ純正18インチホイールとの組み合わせだが、トータルの雰囲気がレーシーでカッコイイ。
「こちらも人気の高いマスタングですが、昨年からかなりの値が上がっております。しかもディーラー車ベースは他よりも数十万円高くなりますし、今後はもっと高くなる可能性があります」
説明してくださる営業の吉川さん自身が昨年2017年型のマスタングV8のMT車を購入されている。だが、それを今買うとなると約100万円くらいは高くなってしまっているというから、ご本人曰く「大ラッキーでした」ということだが、そういうことである。
要するにコロナ禍により、また半導体不足により本国での新車の発売が遅れ、それにより中古車への需要が高まった。よって中古車の数が減り、中古車の価格が高まり、日本への直輸入も減り、もしくは価格が高まり、それと同時に日本で流通している中古車も同じように需要と価格が高まり現在に至る。
よって、物によっては1年から2年前と比較して余裕で100万円以上価格がアップしている中古車が存在しているし、今後さらなる上昇が予見されるということで、しかもそうした値上がりがこのマスタングのような15年落ち前後の中古車にも及んできているから、欲しい個体がある場合は早めに購入するか、逆に諦めるか、のどちらかになるだろう。
さらに言えば、2010年から2014年のマスタングの中古車を常に在庫していたダイバンであるが、今現在「高すぎて仕入れられない」というレベルだから(当然売値も高くなり過ぎる)、驚きとともに寂しい限りである(ちなみに在庫されていたものは売れてしまったというし、MT車のエレノアも即売だった)。
話を戻す。このマスタング、復刻モデルとなった時代のデザインと濃厚なV8エンジンが味わえる懐かしい個体。
今現在のワールドレベルの最新モデルと比較すれば、まだまだアメリカ国内向け時代の名残が感じられるレベルではあるが、逆にだからこその魅力が伴っているモデルでもあるから、単純にスピードを求めず味わいを求める方に最適なマスタングではないかと考える。
ちなみに66年型マスタングも展示されているから2台を見比べることも可能だ。
一時、店内在庫10台中8台がマスタングといった時代があっただけに寂しい限りではあるが、吉川氏曰く「マスタングには常にアンテナを張っている」ということだから、今後もダイバンのマスタングに期待である。
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