キーワードはデザイン、パフォーマンス、テクノロジー

キャデラック ATS (CADILLAC ATS)

サーキットが似合うキャデラック!?

今年1月のデトロイトショーでデビューしたキャデラックATSの日本発表会が行われた。導入されるモデルは2リッター直4ターボエンジンを搭載したモデル。エントリークラスのラグジュアリーモデルとして、華々しい活躍が期待される。

ライバルを越えるためのハードな造り込み

　新型キャデラックATSは、2012年1月、米国デトロイトモーターショーでワールドプレミアを飾ったエントリーラグジュアリースポーツセダン。
　キャデラックブランドの伝統である斬新なデザイン＆美しさと技術力に裏打ちされたブランド地位を誇る、優雅さと高いパフォーマンスを高次元でバランスさせたセダンである。

　まったくの白紙の状態から設計され、強靭かつ軽量なボディ構造を持ち、後輪駆動アーキテキチャーを採用したATSは、シリーズ中もっとも機敏で軽量なキャデラックであり、その車輌重量は1580kgに抑えられている。
　また、前後重量配分50：50にこだわり、強固かつバランスの良いハンドリングを実現している。

　また世界でもっとも過酷なサーキットで知られるドイツのニュルブルクリンクをはじめ、世界各地の一般道やテストコース、研究施設で鍛え上げられたドライビング・ダイナミクスはライバルとなるメルセデスやBMWを凌駕しているという。

そんなキャデラックATSの日本仕様は以下の通り。

＜主要諸元＞
・全長×全幅×全高：4680×1805×1415mm
・ホイールベース：2775mm
・車輌重量：1580kg
・乗車定員：5名
・エンジン形式：2リッター直列4気筒直噴ターボエンジン
・排気量：1998cc
・最高出力：276ps／5500rpm
・最大トルク：35.9kg-m／1700-5500rpm
・ハンドル位置：左
・駆動方式：後輪駆動／6速オートマチック

＜メーカー希望小売価格（消費税込み）＞
・「キャデラックATSラグジュアリー」：439万円
・「キャデラックATSプレミアム」：499万円

先ほどまで行われていたキャデラックATSの日本仕様記者発表会。日本法人社長の石井代表取締役の挨拶から始まった。

アンベールが行われ、ATSの周りには黒山の人だかりができていた。みんな興味津々。

その後、ATSの補足説明が行われて行った。かなり造り込んだというGM担当者の意気込みが伝わってきた。

エンジン単体でもクラス最高を実現

　本国には数種類あるエンジンラインナップだが、今回日本に導入されるのは、2リッター直噴ターボエンジン。可変バルブタイミング付きDOHC4バルブを採用したこのエンジンは、高い効率と最新技術でこれまでのターボエンジンの常識を覆すものという。

　圧縮比は9.2：1で279psの最高出力を発生させ、トルクは35.9kg-mを1700-5500rpmにわたって発生させるため、トルクカーブは力強くフラットであり、どんな速度域からでも強力な瞬発力が手に入るという。

　この279psは、リッター当たりに換算すると、他の欧州プレミアムをしのぎ、クラス最高の出力密度を誇るエンジンである。

　エントリーカーでありながらも、ハードな造り込みを課したATS。日本市場でも華々しい活躍を期待する。