工場内を見れば分かるが、往年の旧車から現行モデル、さらには欧州スーパーカーまでもがレーストラックの修理を求めて列をなしている。
これだけ幅のある車種が扱えるのは、「プロの修理屋」として車体構造やエンジンメカニズムに詳しく、様々なパーツ情報にも精通しているからであり、目先のパーツ交換でしか対応できない所謂チェンジニアではないからである。
ちなみに入手不可能になった生産終了のパーツは独自に製作して対応可能ということであり、車種年式問わず「直せないものはない」というのが彼らの口癖である。
そんなレーストラックは、修理ができるからこその強みを生かしたカスタマイズを積極的に行っており、その代表的存在がPTクルーザーである。
このPTクルーザーは、外装のみならずスーパーチャージャーを装着しエンジン内部にまで手を入れることでノーマル状態とはまるで別物のモンスターマシンに進化を遂げている。
一般的なショップであれば、スーパーチャージャーの装着で「ハイ終了!」となりそうなものだが、ヘダースをワンオフで製作しカムを換え、またそれらの調律を整えるためのエンジン内部の強化と調整を行うことで他店では得られない本物のチューニングを味わわせてくれる。
しかも理詰めのチューニングは何年経っても壊れないというから素晴らしい。
一方で、個性は出したいが実用性も残したいというようなユーザーの希望にも対応可能であり、修理同様、年式車種問わず様々なカスタムアプローチを提案してくれるから、ちょっとした気分転換や衣替え的な変化を求める方々からも絶大なる支持を得ているのである。
ベース車両は05年型の2.4リッター直4エンジン搭載モデル。新車で購入されたオーナー氏が「変化」を求めたどり着いた先がレーストラックであった。
というのもPTクルーザーはレトロ調のデザインと効率的な室内パッケージを備えた理想的な小型車ではあったものの、あくまで実用車であり、そこに走りのエッセンスを加えるためにはレーストラックの持つスペシャルな技術力と柔軟な発想が必要だったから。
そしてすぐさま大改造が始まった。それが今から10年以上前の話である。
まずはウイップル製のスーパーチャージャーを装着し、それをベースにXENONエアロ、スタビ、ダウンサス、大径ブレーキ等で全体を強化する。
これだけでも十分に迫力あるサウンドを奏でたというが、それから一年後にワンオフ製作のヘダース加え、そしてさらに一年後にクレーンカムの装着にて最終完成を果たす。
一方エクステリアにもワンポイントを望むオーナー氏の意向に沿いすでに装着されていた大径ホイールのインナーとスポークのサイド面にペイントを施している。
使用されたカラーは当時のポルシェGT3の純正カラーといい、ソリッドカラーながらも明る過ぎず暗過ぎずの絶妙なオレンジカラーであり、ホイールを新たに交換した気になれるほど効果的な手法であったという。
これらカスタマイズを施しかれこれ15年以上が経過するというが、「たったの一度もトラブルはない」というからさすがのひと言である。
CK時代からピックアップのカスタマイズを得意とするレーストラックが放つ2010年型シルバラードのライトチューンモデル。
2010年型のシルバラードともなればCK時代と比較してボディサイズがひと回り以上大きくなっているから、そこに当時のカスタマイズ手法を当てはめれば全高が高くなり過ぎてしまい日常使用時の実用性を失ってしまう。
具体的には最低地上高が設定されている立体駐車場には入れないとか、サイドステップを装着していても乗降性があまり良くないとか。特に助手席ユーザーには辛いという。
ということでフロント、リア共に2インチのリフトアップを施し20インチタイヤを組み合わせ、また3インチのオーバーフェンダーを装着することで、CK時代と目線の高さは遜色ないレベルでありながらも迫力の向上と実用性を両立するカスタマイズスタイルを完成させている。
283,800円
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あとづけ屋
183,250円
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MAINTENANCE
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