更新日:2019.07.12
文/椙内洋輔 写真/ゼネラルモーターズ
数年前から、キャデラックエスカレードのモデルチェンジが囁かれている。現行モデルのデビューは2014年だから現在でまだ5年。モデルチェンジ予想が2021年だとしても7年というスパンは意外に短い(2022年とも言われる)。
だが、本国での評価はまったくの逆という。「すでに古い」と言われている。その理由が、昨今のSUVブームである。
ラグジュアリーSUV筆頭だった時代からすでに十数年が経ち、さらに世界的なSUVブームのなか開発競争が行われている状況においては、現在のエスカレードでは他のライバルたちに歯が立たない。
ライバルとは、ローバーであり、ベントレーであり、メルセデスであり、BMWであり…etc。アメリカ国内で言えば、すでにリンカーンナビゲーターがフルモデルチェンジをして新世代モデルが登場しているにもかかわらず、エスカレードに至ってはまだ現役続行中。
で、エスカレードが古いと言われるその最たる理由がエンジン。現行エスカレードに搭載される6.2リッターV8は426hpを発生させる。が、さすがに役不足。2トン後半の車重に426hpである。
余談だが、ミッドサイズのデュランゴSRTは、2トン前半の車重に475hpである。その動力性能においてはミッドサイズにすら負けてしまう。
個人的に、エスカレードには旧態依然のまったりとしたV8が似合う車両だとは思うのだが(それはあくまで「アメ車の中の一台」と見た場合であって)、世界中で人気のSUVブームにおいては、現行エスカレードのパフォーマンスは正直、十分とは言えない。
たとえば、レンジローバースポーツは575hpだし、ベントレーベンテイガは12気筒で630hp超だ。
ということで、モデルチェンジに合わせ新エンジンの搭載である。で、その最右翼と言われていたのがキャデラックCT6 Vスポーツに搭載されるDOHC4.2リッターV8ツインターボエンジン。
新開発されたこのV8エンジンは、ツインターボを使用することで550hp、最大トルク627lb-ftを発生させる。そしてミッションは10速ATである。
個人的にもこのエンジンの可能性が非常に高いと考えているが、ここに来て新たな情報が出回っている。コルベットZ06に搭載されている6.2リッターV8スーパーチャージャーを搭載するというのである。そうすれば一気に650hpマシンになり性能のみならず話題性も十分だろう。
もちろん現行のV8エンジンモデルをそのまま残し、「V-スポーツ」として上級派生モデルを誕生させるという方式もありだろう。
また、次期新型エスカレードは名称の変更が迫られるはずである。SRXクロスオーバーがXT5と生まれ変わったように、だ。
ということで、2021から2022年に登場するといわれているエスカレードは、単なるマイナーチェンジか、それとも名称変更までを含むフルモデルチェンジなのか、という違いはあるにせよ、大幅なパフォーマンスアップだけは避けて通れないようだ。期待は高まるばかりである。
330,000円
AUDIO&VISUAL
あとづけ屋
283,800円
AUDIO&VISUAL
あとづけ屋
183,250円
AUDIO&VISUAL
あとづけ屋
272,800円
AUDIO&VISUAL
あとづけ屋