北米で根強い人気のピックアップトラック市場に日産が満を持して投入した「タイタン」。日産マークこそ入るが、アメリカ人に売るためにアメリカの工場で生産されるモデルなので、サイズや排気量からすれば完全にアメ車として認知すべきモデルのひとつだ。実際に北米市場におけるタイタンは、アメリカンな味わいは濃密に、かつ機械的な信頼性は日本車と同じということで人気を博している。またリーズブナルな価格設定と、牽引能力の高さも大きな希求力となっているようで、本国の守旧派のクルマ好きにも好意的に評価されている。
このタイタンをベースに2WDの8インチアップ車を制作したのがロードハウスだ。組み込まれているのは「CST」の8インチアップキット。「CST」とはカリフォルニアスーパートラックの事で、本国ではかなりメジャーなファクトリーである。アメリカ本国のディーラーから仕入れた実走行車で2WDのリフトアップ車は、日本国内ではかなり希少な存在と言えるだろう。
タイヤはBFグッドリッジのA/T315/70R17、ホイールはアメリカンレーシングのMOJAVE 8JX17を装着。どこを見ても日本メーカーのクルマとは思えない、アメリカンな雰囲気が満点である。
ステアリングやインパネから受ける雰囲気は日産車そのもの。それでいて、ややラフでワイルドな造りになっているところはいかにも北米専用車という感じであり、日本販売用の日産車とは細部の造りがかなり異なっている。同じ北米専売車である日産系列のインフィニティQX56あたりとは共通したデザインが採用されており、共用パーツも多いようだ。
8インチものリフトアップが施されているが、重心高によるふらつきはほとんどなく、ロールもよく抑えられている。これだけ背が高くなっているにもかかわらず、ロードハウスの巧みなセッティングによりタイタン本来の良さをうまく活かしきっているという印象を受けた。乗り心地も洗練されており、ひたすら快適な移動空間を堪能させていただいた。
全体的にアメリカン・テイストは濃いのだが、それに良い意味での日産車らしさが加味された感覚は日米のイイトコ取り、という感じで新鮮な雰囲気だった。洗練された乗り心地や高い静粛性に日産車ならではの良さを感じる。エンジン単体で見ればこれもまた日産車的ではあるが、排気音についてはまるでシボレー各車のようなドロドロとした音質を奏でていたのが不思議だった。演出なのだろうか。
フィールは5.6リッターというスペックに見合ったもので、リフトアップによりハンドリングは大らかな挙動でアメ車らしい。また、このクルマがバックミラーに迫ってくる時の威圧感はなかなかの強力であった。タイタンというモデル自体に希少性があるため、街中での注目度はすこぶる高い。他人が乗っていないクルマが欲しい、という向きには現状では最高の1台だろう。余談ながら、牽引能力ではハマーH2を凌ぐ実力も秘めているという。
※上記の原稿は確かに自分で書いているのだが、今改めて読み返すとかなり変。車両紹介の法則を完全に無視してる。が、修正しようと思うと全部書き直すことになりそうなので、そのまま掲載しました。
(__;)
↓こっちはノーマル車の試乗記です。
>> ニッサン タイタン 試乗記
12,810円
PERFORMANCE
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6DEGREES