更新日:2015.08.05
文/椙内洋輔 写真/フォード
このマスタングは、その名の通りアポロ宇宙計画からインスピレーションを得た特別モデル。EAAという団体が主催している青少年航空教育プログラムをサポートするチャリティオークションのために製作されたマスタングであり、フォードが制作したたった1台のカスタムカーになるのだが、その気合の入れようが凄まじい。
ベースとなるのは、2015年型マスタングGT。5リッターV8エンジンを搭載するそれは、ノーマル状態で435hpを発生させるのだが、このアポロエディションにはフォードパフォーマンス製のスーパーチャージャーが装着され627hp、最大トルク540lb-ftを発生させる。
くわえて、足回りにはスポーツチューンドサスペンションが、ブレーキにはブレンボの6ピストンキャリパーが採用され、ボディ同様ホワイト&ブラックで装飾された21インチのフォージアート製ホイールが華を添えている。
ボディは、フロントスプリッターやリアスポイラー&ディフューザー、ロッカーモールディングなどからなるカーボン製のコンポーネントで埋め尽くされ、月面探査「Apollo Project」をモチーフとしたカラースキームに目が奪われる(USAの文字や国旗が印象的)。その完成度の高さはさすがフォード。シェルビー等のハイパフォーマンスカーを多数輩出しているだけある。
一方インテリアは、センターマーカー付きのステアリングに白のアクセントと赤のコントラストステッチが施されたブラックレザーシートが奢られ、リアシートは取り除かれ、その部分を覆う特別なレザーカバーにスペシャルパフォーマンスメーターとメータークラスター、およびシルプレートなどの装備や仕立てが施された仕様となっている。
また、シャシー底面となるアンダーボディには、LEDライトを装着することによって、アポロが大気圏再突入の際に摩擦熱で赤く光る様子を再現しているという。
このクルマはフォードがサポートする「EAAヤング・イーグルス・プログラム」のチャリティに出品される通算8台目のクルマとなり、これまでに出品された7台のマスタングでは300万ドル近い寄付金を調達、青少年に小型機の操縦機会を与える同グループに寄付されている。ちなみに、8台目となるこのアポロエディションは、見事23万ドルで売却された。
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