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[試乗記]

唯一無二のコンバージョンバン

GMCサバナ エクスプローラーリミテッドSE (GMC SAVANA EXPLORER)

ため息が出るほどの圧倒的な豪華さ

日本で買える新車のフルサイズバンは、どんどん数が限られてきたが、エクスプレスの兄弟車・GMCサバナのコンバージョンモデルもそろそろ終焉を迎えようとしている。数が限られているだけに、この逸品を手に入れるなら急いだほうがいいだろう。

更新日:2015.02.09

文/椙内洋輔 写真/古閑章郎

取材協力/BUBU / ミツオカ TEL  [ホームページ] [詳細情報]
     BUBU横浜 TEL 045-923-0077 [ホームページ] [詳細情報]

本国では今、豪華で高価なモデルが売れている

 エクスプレス、E150とくれば、勘の良い方はお分かりになるかと思うが、次はそう、GMCサバナ。しかもコンバージョンモデルだ。

 コンバージョンとは、アストロ時代にも流行ったが、コンバージョンメーカーが独自にアレンジしたモデル。最近ではあまり聞かなくなったがスタークラフトは過去日本でヒットして一時代を築いたブランド。最近で言えば、質感および完成度が圧倒的なエクスプローラー社のコンバージョンは、各方面で引っ張りだこである。

 アメリカ本国では今、あのキャデラックエスカレードでさえもベースグレードよりは最上級グレードのプラチナムが圧倒的に売れているという。それは単純に景気が上向きになりつつあり、「一番高いの持って来い」的なクルマ選びが再び始まっている証拠なのかもしれないが、とにかく高くて豪華なモデルが良く動いている。加えて、チャレンジャーのヘルキャットは限定モデルだったが、プレミアム料金が2万ドル以上ついていたにもかかわらず完売である。

 だからこそ、というわけでないのだろうが、バンにおいてもこの豪華絢爛なコンバージョンモデルが圧倒的に売れているのである。財界の大物、芸能人、スポーツ選手等のいわゆるセレブたちの移動の足としてだ。

 サバナエクスプローラーを手がけるBCDによれば、「弊社は本国エクスプローラー社との繋がりが深く、これまでにも多くのコンバージョンモデルを世に送り出していますが、この2014年モデルは最終型として完成度が高く非常に評判が良いです。これまでの繋がりや販売台数の多さもあって車両の細部までを熟知していますので、販売&メンテナンスに自信を持ってオススメできる車両ですね」という。

 またまた余談だが、中古のエスカレードを見に来た方がこのサバナエクスプローラーバンに出会い一目惚れして購入されたという実話があるくらい雰囲気が良好なのである。

見た目のインパクトというか、大きさのボリューム感が凄い。だが室内からだと、ハイルーフ化によりセカンドシート以降の頭上の空間が増えたことで、より広く感じさせ、豪華絢爛なイルミネーションが配置され等、ひときわゴージャスな空間を与えてくれる。

セカンドシート以降への乗降性は格段に向上しており、かつサードシート頭上の空間は、電動ガラスサンルーフが備わるために、全席開放的な空間がもたらされるのがポイントである。

ハイルーフモデルならではの圧巻の空間には、26インチ巨大モニターとイルミネーションが装備されており、リア居住空間の快適性やエンターテイメント性が格段に向上されている。

「ドライバー優先+豪華さ」ならロールーフ、「ドライバー以外優先+豪華さ」なハイルーフと言っていいだろう。

ルーフの違いによる装備の違い

 サバナエクスプローラーには、ロールーフとハイルーフの2つのモデルがあり、もちろん両車の価格は違うのだが、見た目や好みで選べばいいと思う。

 ただ当たり前だが、ルーフの違いによって室内天井に加飾されているモニターの大きさやサンルーフの有無、イルミネーションの形状が違うのはご理解いただけると思うが、それ以外のインテリア、インパネ形状、シート表皮等に違いはないから、ルーフの違いと装備内容を良く見極めて購入判断に役立てて欲しい。

 実際の走りの差としては、ハイルーフモデルの車重と空気抵抗が増える分、高速走行における挙動と燃費的な数字に現れるというが、それ以外の一般道においては多少ブレーキのポイントが前倒しなるくらいで、その差はあまり考えなくてもいいのではないかという感じが個人的にはした。

 ただ、2台同時に乗ればロールーフの方が軽快感に溢れ、ハンドリングも明らかに一回り軽く感じるが、そこは同時に乗り比べなければわからない感覚なので、あまり気にしなくてもいいだろう。

 搭載されるエンジンは、5.3リッターV8。310hp、最大トルク334lb-ftを発生させ、それを4速ATで駆動する。ノーマルボディから各部に装飾が施されているから重量増は否めないが、それでも出だしからスムーズに加速し、60キロ当たりから120キロ辺りまでの速度域なら気持ちよく走れる。さすがアメリカンV8。中速域のパンチ力はかなり充実しているし、4速ATとの相性が良い。

「ドライバーズカーとして所有するならこれだな」と一目ぼれしたほどカッコいいロールーフ。全体の引き締まった雰囲気が走りの良さを物語る。

加えて、大きなフロントグリルとボディサイドに装飾されているアグレッシブなエアベント、そして20インチホイールのデザインや車高等の見事なバランスがもたらす大迫力はアメ車ならではだ。

ロールーフでも頭上にウッドとLEDが組み合わされたイルミネーションルームライトが装備される。さらに15インチフリップダウンモニター&ブルーレイプレーヤー等が装備され、乗員をもてなしてくれる。

メーカー自体が用意しても良かった豪華モデル

 最近、ちょっと勘違いされている方が多いのだが、8速ATとかいう話が出ている影響もあるのだろうが、経験上、日本でアメ車に乗るなら4速ATがベストマッチという感覚がある。特に大きくて重いアメ車の場合はそんな気がしている。

 もちろん多段化による燃費効率等の良い面はあるのだろうが、本国モデルを日本に持ってきた場合に多段化のギア比が日本の道路事情にマッチしていない車両は意外にも多いのだ。だからもたつきを感じるし、逆にアクセルを踏む回数が増えることになり、どのみち燃費に悪い(笑)。

 ということもあってか、このサバナの走りは車重を感じさせないトルクフルな印象を与えてくれるから街中走行でも過不足ない加速感が味わえる。もちろん、その分燃費に影響が出るはずだが、追い風じゃないが、今はガソリン代が安いので助かるし。

 個人的には、素のエクスプレスに乗ったあとにサバナエクスプローラーに触れるとあまりの豪華さに逆にため息が出る(笑)。それほど質感が高く、特にパリッと張ったブラックレザーのシートが絶品だった。

 エクスプレスに触れているときはそれほど思わなかったが、そのあとにこのコンバージョンモデルを見てしまうと、あまりの差に愕然とする。逆にGM自体が、こういった上級モデルを用意しても良かったのではないか。そんな風に思うくらい存在価値があるように思ったのである。

搭載される5.3リッターV8エンジンは310hp、最大トルク334lb-ftを発生させ、それを4速ATで駆動する。ハイルーフとロールーフともに同じエンジンを搭載するが、両車を同時に乗り比べなければその差は感じることはほとんどない。

エクスプローラー社によって装飾されたインテリア。ブラック一色のインパネに、デナリブラックのウッドを使い仕上げている。全体的に質素なノーマルインテリアの雰囲気を劇的に変えている。ブラックウッドの質感はかなり高く、よく似合っている。

パリッと張ったブラックレザーシート。抜群に心地よい大柄なシートは、まるでソファーのようでもある。レザーの質感が非常に高く、ステッチ等の工作精度の高さにも感心する。単なる張り替えではない、ブランド品としての価値さえ感じるほどである。

ベースモデルの終了によりコンバージョンも最終モデル

 そういう意味では、サバナエクスプローラーは、特にロールーフにおていは、エスカレードのプラチナムのような存在として、エクスプレスやサバナの最上級豪華モデルと考えてもいいかもしれない。それほどの完成度を誇っているのである。

 これまで紹介したエクスプレスやE150は、それを思いっきり使い倒すことによって人生自体を楽しむための相棒として非常に頼もしい存在であるが、サバナエクスプローラーは、使い倒すというよりは豪華なバンとして乗ること&触れること自体が楽しい、そして人とは違うワンランクもツーランクも上の存在に乗っているという優越感に浸ることができる。

 加えて、ハイルーフの場合は唯一無二の存在として非常に目立つし、あえて運転せずに後席に座るなら、大人のファーストクラスとして限られた人間のみが接することのできる空間を独り占めできるのである。

 エクスプレスの項でも触れたが、サバナも同様に2014年モデルでベースグレードとなる5.3リッターエンジンを搭載したG1500グレードが生産終了となった。すなわち、ベースとなるサバナ自体がなくなれば、当然エクスプローラー社のコンバージョンモデルだって生産終了となる。

 BCDは、このエクスプローラー社のサバナコンバージョンに、まるでディーラー車のような3年6万キロの保証をつけた日本で唯一の販売店である。最終モデルの新車在庫も遂に限りが見えてきたというから、現存する最高に豪華なコンバージョンバンが欲しければ、これが最後のチャンスと言っても過言ではない時期だけに、急いだほうがいいだろう。

さすが、日本での使用を考えて両ドア観音開きを採用している。やはり日本での使用を考えれば、左側ドアは必須だろう。

両モデルともに分割タイプの6本スポーククローム20インチホイールが、全体の印象を引き締める。装着されている。大径クロームフロントグリルと相まって、クロームのコンビネーションがキマっている。

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>> サバナエクスプローラー ロールーフ を見る
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