TEST RIDE

[試乗記]

4.5万キロ走行の中古車を取材

フォード エクスプローラー (FORD EXPLORER) vol.1

今だ洗練されたアメリカンSUV

フォードの日本市場撤退後のフォード車はどうなるのか? 新たなピーシーアイ体制で始まっているエクスプローラーの中古車を取材。やはり魅力的な存在だった。

更新日:2017.03.15

文/吉田昌宏 写真/古閑章郎

取材協力/ベルエアー TEL 0436265700 [ホームページ] [詳細情報]

抜群の人気を誇ったエクスプローラーの中古車

 この型のエクスプローラーがデビューしたのは2011年5月。それまでのフレームボディ+FRベースがモノコックボディ+FFベースに様変わり。そしてそれまであったV8エンジンが消滅し、V6エンジン&直4エコブーストエンジンの構成となり、多くの人々を驚かせた。

 だが、そこに至る経緯を聞き、実際に試乗することで、フォードの狙いが分かってからというもの、少なくとも筆者的には絶賛の1台であった。

 このクルマのキーポイントは、「北米マーケットを中心に中米、中東、欧州等90カ国以上に提供される」ということ。つまり、ワールドワイドなマーケットに流通させるSUVであるということ。

 それはすなわち、インターナショナルになるがゆえに「アメリカ的個性を減らし万人受けするSUVにしなければならない」ということを意味している。こういう流れは、アメ車にとって脅威である。少なくとも筆者的にはあまりいい印象がないアメ車たちが思い浮かぶ。

 だが、エクスプローラーは違っていた。というか、やっぱりフォードはわかっている。全米一売れているSUVを最大限現代化させはするが、あくまで「エクスプローラーはエクスプローラーでなくてはならない」と。

 だから、上記のようにモノコックボディを用いFFベースとしながらも4WDをセッティングし、そこに力強いV6エンジンを組み合わせることで旧モデルオーナーを留意させ、一方で新たに直4エコブーストターボエンジンとFFを組み合わせ、未来型のアメリカンSUVを提示してみせたのである。

イメージこそ伝統を受け継いではいるが、ボディ構造からすべてが一新され大変身を遂げたモデル。ボディ構造は、初代より受け継がれてきた伝統のラダーフレームを廃しモノコックに変更。駆動方式もFRベースの4WDからエンジン横置きFFベースの4WDに改められ、乗用車ライクな居住性と操作性を獲得した。

モデルチェンジにより滑らかな加速フィールを得つつも、それでいてアメリカンSUVならではのタフなボディのカタマリ感がシッカリあり、万人受けを狙いつつも最後の一線を越えずに、洗練されてはいてもアメリカンSUVらしさを残しているところが最大の魅力。デザイン的にも非常に素晴らしい。

ピーシーアイ株式会社で始まった新体制

 そしてそこに載せるボディは、5m×2mのボリューム感であり、今風のCUV的な雰囲気を持ちつつも、やはり根底にはエクスプローラーとしてのアメリカ的サイズ感に洗練されたデザインが描かれている。

 非常に洗練された魅力的SUVの誕生である。だが…。2016年1月に発表されたフォードの日本市場撤退。この先中古車として市場を賑わすであろうエクスプローラーたちはどうなるのか? そう思った方は多いはずだ。

 別エントリーで述べたが、ピーシーアイ株式会社による引継ぎが行われ、新たな体制でアフターサービスが行われるようになった。これまでのようにディーラー認定の中古車というのはなくなったが、少なくとも正規モデルたちのアフターサービスは継続される。

 で、そんなエクスプローラーの中古車を取材した。2012年型V6リミテッド。4.5万キロ走行のディーラー車である。

 この車両を販売しているベルエアーは、上記ピーシーアイ株式会社に新たにアフターサービス認定された高畠自動車の外車販売部門。

 ということで、車両の出自については詳しくなくとも、少なくともこの先のアフターサービスに関してはまったく不安がないだけに、期待がもてる。

 試乗したV6 LIMITEDは、2種類あったV6ラインナップの上級グレードとなり、ボディ同色のフロントグリルやレザーシート等、装備の充実度が高いモデル。その分車重は若干重くなり2170kgというが、搭載される3.5リッターV6エンジンのパワーで難なく走りきれる。

 294ps、最大トルク35.2kg-mを発生させるV6エンジンは、その動きに過不足ない十分なパワー&フィーリングを示してくれ、なめらかなステアリングフィールやシャシー性能、そしてブレーキ性能が車体全体の動きに非常にマッチし、とにかく「洗練」というワードで満たされる。

搭載されるエンジンは、3.5リッターV6。294ps、最大トルク35.2kg-mを発生させる。重厚感あり、V6の咆哮ありで、アメ車らしさを感じさせる部分は多い。モノコックの軽快感と合わせパワー不足はまったく感じさせない。

インテリアは、見た目にも、実際に触れても非常に質感高く、居心地の良い空間が構築されている。メーター周りなどは、良い物を手にしている実感がひしひしと伝わって来るほどである。

搭載される6速SST(セレクトシフトオートマチックトランスミッション)の反応はかなり良く、街中でも積極的使うことで、2トンを超えるボディを軽々と走らせる。

中古車になっても残る洗練されたアメリカンSUV像

 4WDということもあり、車体全体に重厚感を感じさせ、旧型よりも若干着座位置が低く目線が低くなったことによる安心感と相まって、まさに理想的なオールラウンダーとしての役割を果たしてくれる。

 すでに5年前の車両だが、試乗中、常に驚きを提供してくれ、それは5年落ちの中古車にもかかわらず今だに走りがピシッとしていること等、すべてにおいて抜群に洗練されたアメリカンSUV像を見せてくれる。ワールドワイドになってはいるが、アメリカンSUVとしての動きやハートはシッカリと残っている。

 だからこそ、FRからFFモデルへのこのモデルチェンジは「変化というよりは進化だったのだ」と大いに納得させてくれるのである。

 ただし、筆者のように都内の移動がメインで時に高速を使いはするが常に100キロ圏内の移動がほとんど、というような方々にはFFベースの直4モデルこそが理想だろう。

 だが一方で、4人以上の家族がいて年中ドライブや旅行等で長距離高速移動をするという方なら、全席快適なエクスプローラーが魅力的であり、くわえてV6+4WDならあらゆる状況下で優雅かつ安楽に目的地にたどり着けること間違いない。

 しかも、4.5万キロ走行した中古車でさえ、これだけの硬質な感触を残すのだから、アメリカンSUVとして求められる質実剛健さに関しても十分な素性を感じさせるのである。

サードシート等にはほとんど使用された形跡がない状態。ちなみに、サードシートは、大人が乗っても耐えられるスペースが確保されているから、荷室にこだわる国産車ワゴンからの乗り換えもズムーズに行えるだろう。

リアの荷室は広大。サードシートを折りたためば、必要にして十分なサイズだろう。

試乗したV6 LIMITEDでは、サードシートの折りたたみ等がボタン操作一つで自動で行える機能が付いている。同じV6でもXLTだと手動になる。

デビュー当時はアイフォーンのような近未来的なメーターに賞賛の声が多かった。

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