アメ車で「バン」といえばシェビーバンにダッジバン、エコノラインetc。それらの共通項といえば、フロントノーズが短い箱型フォルム。
それらバンの出自は基本的に商用利用を目的としたものがほとんどだったが、一方で広い室内空間を利用したアクティブライフを演出する道具ともなり、商用利用とはまた違ったバンの活用が高まった。
例えば趣味のサーフィン、アウトドアやキャンプ道具を一式積んだ趣味グルマとしてetc。
しかし、そんなアメリカ製バンの新車たちはほとんどなくなった。だから中古車へ目を向ける。が、我々アメ車好きの視線を釘付けにするのは必ずと言っていいほど旧時代のモデル。
いわゆるクラシックバンである。それらの特徴は何よりデザインが可愛らしいこと。そして排気量もデカいからそこそこの荷物と人を載せても力不足を感じさせない。くわえてエアコンもかなり効く。
とはいえ、60年代70年代ともなれば走らせるまでにかなりの労力と費用がかかる。が、それが90年代あたりだとまだまだ十分にイケるかもしれない・・・。
そんな風に考えたかどうかは不明だが、ベルエアーに新たな一台がやってきた。1995年型シェビーバンG20である。
ひと目見て「レストアモデルですか?」と筆者は尋ねたが、否。現存していたヤングタイマーという。しかも走行距離は約2万2000キロと短い!
ただし、元はカーゴモデルだったからフロント2座のみのバンだった。そこでアメリカにてリアシートを設置し、シート表皮も全て張り替え、同時にフロアカーペット等も全て新品に張り替えたのちに日本にやって来ている。ミントグリーンのシート表皮にはアメリカンな雰囲気がビンビン!
搭載されるエンジンは、4.3リッターV6で163hp、最大トルク237lb-ftを発生させる。
一瞬「V8じゃないのか」と思ったのは事実だが、同時に、このエンジンには馴染み深い思い出がたくさんあり、すぐに考えを改めた。そう、このエンジンはシボレーアストロに搭載されていたやつと同機である。
その昔、一時アストロを所有していた経験があり(通算2台)、5万キロ程度を自身で走ったり、17万キロ以上走った個体を所有していた経験があるから言えるが、非常に耐久性のあるエンジン。
だからこの個体は、シェビーバンのガワを被った低走行距離のアストロとも言え、非常に魅力的なモデルに思えたのであった。ちなみに、このシェビーバンG20はショートボディであるから、サイズ的にも扱いやすい。
ベルエアーは、その昔アストロスタークラフトの三井の正規ディーラーであった。その一方で、自社輸入を行い90年代のカプリス等の魅力的モデルを多数手掛けていた生粋のアメ車ショップ。
今は時代の流れとともにチャレンジャーやトヨタタンドラ等の逆輸入車の新車系モデルを積極的に扱っているが、元は上記のようなアメ車たちを積極的に取り扱っていたのだ。
だから整備に関しても十分なノウハウがあるから心配はいらないし、何より今回の個体はボロを興してレストアしたモデルではないから、当時の雰囲気を如実に感じることが可能で魅力的である。
283,800円
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あとづけ屋
183,250円
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272,800円
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3,553円
MAINTENANCE
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