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[試乗記]

コルベットと言えば「FR」という方にこそ

2008 シボレーコルベットC6 Z06

7リッターV8NAエンジンを搭載したスーパーコルベット

今となっては超貴重な存在のC6 Z06。そのミントコンディションの個体を取材した。

更新日:2024.12.21

文/石山英次 写真/古閑章郎

取材協力/ベルエアー TEL 0436-26-5700 [ホームページ] [詳細情報]

強さと軽さと力強さを備えたFRコルベット

 コルベットといえば、今やミッドシップのC8。だがC8は確かに魅力的ではあるが、中古車と言えど1000万円以上の費用が必要になる。しかもミッドシップである。

 一方でFR時代のコルベットには、2019年モデルまでの中古車となるが、C8の半額程度の額で十分楽しめるモデルが存在する。

 だからFRのコルベット。個人的には「FR最速」と言われたコルベットこそ、今買うべきコルベットじゃないか、と思っている。

 で、そうなれば当然直近のC7に目が行くはずであるが、筆者的なオススメはC6。断然Z06がいい。

▲C6時代のスーパーコルベット、Z06。その中古車個体。走行約4万キロのコンディション優良車。

▲500hp超の大パワーが車重1500キロを切る車体を軽々走らせる。

 それは一体なぜか。C6 Z06は、単純に同じNAであればC7よりも速いからである。しかも一生モノのレア個体であるから、唯一無二のコルベットライフが可能である。

 「ならわかった。でもC6なら『ZR1の方が速いだろ』」という方もいらっしゃるとは思う。が、C6のZR1を買うなら、いっそのことC7のZ06へ行ってしまった方がいい。

 なぜなら、C6 ZR1の価格帯はC7のZ06に迫るからである。それなら、C7 Z06の方がいいに決まっている。気楽に乗れて速い8速ATもあるし。

 だが、C6 Z06とC7ノーマルクーペ、もしくはC7グランドスポーツを比較すれば、C6 Z06にも勝機があり、しかも唯我独尊の7リッターV8エンジンを搭載している。アメリカ式に立方インチで表せば「427」V8エンジンだ。

 くわえて、ボディの剛性だってC6 Z06は完全なるクーペであるが、C7はタルガボディ。その分だけでも大きな違いがある。

 であるならば、Z06で唯一無二のコルベットライフを楽しむのも決して悪くはないはず、と思うのだ。

▲搭載された7リッターV8OHVはNAエンジンで505hp、最大トルク470lb-ftを発生させる。

▲7リッターV8をアメリカ式に立方インチで表せば「427」V8エンジン。あの伝説の427コルベットと同様だ。

▲ボンネットインシュレーターもご覧の通りの状態の良さ。

 ちなみにC6 Z06とは、2005年に登場したC6時代のトップモデルで、当時のルマンでクラス優勝したC6-R譲りのレーシングテクノロジーが注入されたスーパースポーツカーである。

 搭載された7リッターV8OHVはNAエンジンで505hp、最大トルク470lb-ftを発生させ、組み合わされるミッションは6速MTのみ。

 ボディもルーフを固定したクーペボディで剛性をアップし、一方で徹底的な軽量化によって車重は1500kgを切っている=「ボディの強さと軽さとエンジンの力強さ」を兼ね備えた究極のミドルクラススポーツカーと言われていたのである。

 そんなC6 Z06を間近にみると、まずボディの美しさに惚れ惚れする。それ以前の丸みを帯びたC5から、ぜい肉をそぎ落としたアスリートのごとき鍛え上げられた風情を見せるZ06。

 C5比で前後オーバーハングが切り詰められ、広げられたフェンダーとの前後左右のバランスに丸型リアテールの組み合わせがめちゃくちゃ美しい。

 すでに16年前の車両だが、いまだそれほど古さを感じさせないのが、コルベットならではの存在感なのだろう。

▲運動性能向上のためにそれ以前まで定番であったリトラクタブルヘッドライトを辞め固定式ヘッドライトに。

▲アメリカ製鍛造ホイール最強ブランドHREを装着。フロント:275/30ZR19、リア:325/25ZR20インチ。

▲リアマフラーから快音を響かせる。

 また、走りの性能も別格である。6代目となるC6コルベットは、それ以前のC5から車体をコンパクト化させていることが最大の特徴であった。

 よってその時代においても車体パッケージングが最高で、ミッションをリアに置くトランスアクスル方式を採用することで前後重量配分はフロント:770kg、リア730kgである。 

 そしてドライバーの体重と燃料重量がリアに加わることで、50:50の理想的配分を実現!

 くわえてOHVエンジンをフロントに搭載しているから、重心位置がきわめて低い(写真を見ても低さが分かるだろう)=コルベットだからこその理想的パッケージングである=C5までのリトラクタブルヘッドライトをやめたのもこれが理由だった。

 だからこそ、その回頭性の鋭さに驚かされる。それ以前のC5と比較して圧倒的に俊敏なフロントノーズの動きはスポーツカーのそれであり、走り出せばボディの大きさをまったく感じさせない。

 さらにリアの粘りというか安定感は随一だから、NAエンジンで500hp超の大パワーを生かした、これぞコルベットの走りが可能になる。

▲インテリア自体の状態も驚くほどいい。

▲ミッションは6速MTのみ。

▲320km/hまで刻まれるアナログメーター。

 ということで取材車であるが、この個体が凄まじい。2008年型だが3万9872万キロ実走のディーラー車で、とにかく状態が素晴らしい。正直、こんなレベルの個体が今、見られるなんて思いもしなかった。

 内外装において、ホイールとセンターコンソール部分にカスタマイズがなされているが、それ以外はほぼほぼフルノーマル。ホイールはアメリカ製鍛造ホイールの最強ブランド「HRE」だから性能低下を危惧する必要は皆無だし、エンジンもクラッチも至って好調。

 くわえて、ずっと眠っていた中古車ではなく、直前まで適度に動かされ状態がキープされていた個体であるから、買ったその日から全開で楽しむことが可能である。

 コルベットと言えば「FR」、アメ車と言えば「大排気量」という方には7リッターV8NAエンジンを搭載したC6 Z06は絶好の1台になるに違いない!

▲センターコンソールのにタッチ式パネルに換装されている。

▲リアトランクもご覧の通りのミントコンディション。

▲とにかくこの「低さ」がC6コルベットの最大の特徴である。

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