バンやトラックをバイクや自転車を積むためのトランスポーター(トランポ)として利用している人は、日本でも多い。
そのトランポが日本車だと、クルマはただの道具にしか見えないが、それがアメ車に変わった途端、その人の個性やライフスタイルがまざまざとオーバーラップされてしまうのだから不思議である。
このダコタのオーナーも自転車のダウンヒル競技に出場している人で、MTBを積むためのトランポとして活用している。荷台には頑丈そうなツールボックスがあり、ベッドエクステンドがありで、実用車であることはすぐに分かる。
また、程良くリフトアップされた車体とタイヤのブロックパターンからは、荒れ地でも難なく入っていけそうな気配を強く感じる。趣味が自転車のオフロードならクルマもオフロードに仕上げる。そのスタイルが格好いい。
もちろん、このダコタは見かけだけのクルマではない。とくに足回りは高度に計算された非常にレベルの高い仕上がりになっている。最大のポイントはブレーキで、ロッキードの6ポットキャリパーと13インチのクロスドリルに換装してある。
このブレーキを取り付けるため、リフトアップキットはファブテックとランチョを組み合わせて使わなければならなかった。また、ショックはオフロード競技用としても有名なFOX製を使用し、ホイールもウエルドレーシングの軽量な鍛造ホイールが履かれている。
これにより、ブレーキは乗用車感覚で効く優れた制動を発揮し、サスペンションは腹下が深く、ロールしても接地して離れない粘りのある足になっているのである。
ちなみに、ブレーキの大型化もリフトアップも、どちらか片方であれば何の問題もない。しかし、この両者を同時に実現させることは非常に困難なのだ。なぜなら、キット内のリフトアップスピンドルを使ってリフトアップすると大型キャリパーが入らなくなってしまうためだ。
そこでこのダコタでは、異なる種類のリフトアップキットを組み合わせることで対応したのである。これにより、大型のタイヤ・ホイールを履いても乗用車並みかそれ以上の制動力を発揮し、誰でも安心して乗れるクルマに仕上げているのである。
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