TEST RIDE

[試乗記]

まるで『バニシング・ポイント』の劇中車のような

1971 ダッジチャレンジャー

旧車を段階的に楽しむならサポートショップは必須

71年型ダッジチャレンジャーを取材した。

更新日:2025.02.10

文/石山英次 写真/古閑章郎

取材協力/ジャパンレーストラックトレンズ TEL 0356613836 [ホームページ] [詳細情報]

心昂ぶるV8サウンドが満足度を高めてくれる

 パッと見、まるで映画『バニシング・ポイント』に出てくるチャレンジャーかと思った。だが、映画に登場するチャレンジャーは70年型。

 一方こちらの取材車は71年。だが、もともとブルー地のボディをあえてホワイトに塗っているあたりに『バニシング・ポイント』の影響を受けているとも言えるのではないか。果たして・・・。

 この車両は、もとは埼玉県の某中古車店にて購入。ほぼほぼ現状渡しといった感じだったのだろう、すぐに各部に悪影響が出て工場探し。

 そしてレーストラックにたどり着き、「とにかく普通にエンジンがかかるようにしたい」との希望のもと、現在に至る。

▲我々にとっては現代版チャレンジャーと呼ばれた2023年までのチャレンジャーの方に馴染みが強いが、本物を目の当たりにするとそのデザイン的オーラに圧倒される。

▲決して均整のとれたプロポーションとは言い難いが、アメリカデザインがもたらす野性味やら迫力やらが伝わって来る。一言、猛烈にカッコイイ。

 ちなみにレーストラックは、過去記事においても分かるように、こうした旧車、特にキャブレター車の整備を得意としているショップ。その代表高橋氏の見立ては「かなりヤバイ」というものだった。

 「エンジンからキャブレターに至るまでオリジナルパーツが装着されていましたが、ちゃんと稼動するという状態ではありませんでした。

 そもそも71年型ですからすでに54年前のモデル。自動車の各パーツの対応年数は一般的に50年と言われていますが、それはボディ骨格の話で、それ以外のパーツは適宜整備&交換しながら保たせていかなければなりません。ですので、それなりの対応が必要でした」

 ということで、エンジン自体をオーバーホール、そしてキャブレターやインテークマニホールドを社外品に交換、さらに点火系や冷却系にも手を入れ、最終的な基本点検&整備を加えている。

▲搭載されるエンジンは、318cuinV8(=5.2リッター)。オーバーホールし今は至って普通に走る。

▲エアクリーナーやインテークマニフォールドも交換されている。

▲ワンオフのヘダースも装着されている。

▲キャブレターはエーデルブロックの550cfm。

 具体的には各部ベルト類を新品にし、ラジエーターキャップを新品に交換、エアクリーナーも社外品の新品に交換している etc

 さらにヘダースを入れ、ワンオフマフラーを製作しているから、エンジン始動および走行時のフィーリングやエキゾーストノートが一変した。

 だが。エンジンがまともに一発始動するようになったせいか、そしてシッカリしたパワーを発揮するようになったせいか、ミッションへの力の配分が上がった分、ミッションケースからオイル漏れが発生。

 ま、旧車の整備にはよくある事例=どこかがまともになると、急に負担が増え、どこかに歪みが生じる的な事例が起こり、当然それをも対処。よってまともに駆動力を発揮することが可能になった。

 「あくまで発展途上ということですよね。今回はエンジン、ミッション、排気系と手を加えましたが(オーナーさんからの依頼で)、ステアリングギアボックスや足回りには全く触れていません(予算の関係上次回以降)

 ですが、段階的に楽しむ、仕上げる、という意味では、旧車をじっくり楽しむことができるかもしれませんね」

▲各部の基本点検も行われ、冷却系の整備も行われている。

▲ベルト類も新品に交換。

▲ワンオフのマフラーとヘダースの交換でエンジンフィーリングやエキゾーストサウンドが激変。

▲普通に走らせるだけでも感動するV8フィーリング。くわえてチャレンジャーのあのデザインが手に入るのだから素晴らしい。

 確かに、ピカピカな旧車を買えばそれこそ800万とか1000万円とかの費用が確実に発生するだろう。

 だが、こうした現状渡しの個体であれば400万円程度である程度楽しめるかもしれない=もちろんボディ外装や内装はガタガタかもしれないが、往年のボディデザインとV8エンジンは手に入るだろう。

 そしてしばらく楽しみつつ、次なる展開(足回り等)へと進み、最後の最後にボディを仕上げれば、それこそれ10年、もしくは20年単位で旧車生活が楽しめるのではないか。

 で、そんな時に大切なのは、クルマの状態やオーナーさんの懐事情を理解したレーストラックのようなサポートショップの存在であり、もちろん、それはキャブレター車を扱えるアナログ整備が可能なショップのことである。

▲インテリア自体に大幅な手が加えられた痕跡はまだない。現状ステアリングと追加メーターが目立つ程度。

▲今回、ピストルグリップのシフトノブをアメリカから輸入し装着。

▲ブラックのレザーシートの状態は非常に良い。

 なお、今回取材したチャレンジャーは、71年型で318cuinV8(=5.2リッター)を搭載。外装はほぼほぼノーマル状態であり、今回、前後バンパーのクロームメッキを新装し、ピストルグリップのシフトノブをアメリカから輸入し装着している以外は、まだまだ手付かずという。

 それもあって、ボディ各部にはサビが見られ、またペイントが剥がれ&めくれてしまっている箇所がある。が、発展途上と考えれば、今現在は「いい味わい」とも受け取れる。

 それもこれも、エンジン一発始動で、その際の感動的なエキゾーストサウンドがあるからであり、走らせても心昂ぶるV8サウンドが満足度を高めてくれるからである。

▲真横から見るボディラインの美しさとボディの薄さに感動する。

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