TEST RIDE

[試乗記]

高年式のシェイカーフードにはノーマルボディが良く似合う

2021 ダッジチャレンジャー R/T スキャットパック

単調になりつつあるブラックボディにはシェイカーが効く

チャレンジャーにはノーマルボディとワイドボディがあるが、今回はシェイカーフード付き。すなわち、あえてノーマルボディをチョイスする方には絶好の1台と言えるのである。

更新日:2022.07.25

文/石山英次 写真/古閑章郎

取材協力/BUBU / ミツオカ TEL 0120-17-2290 [ホームページ] [詳細情報]
     BUBU横浜 TEL 045-923-0077 [ホームページ] [詳細情報]

ベストは新車だが問題も複数ある

 今、チャレンジャーを購入するなら、そしてモデル末期が近づいているということを加味すれば、『新車』であれば言うことない。というのも、あの「味」を慣らし運転から味わえ、自分色に染めることができるから。

 だが。2022年型の新車には、いくつかの問題点がある。まずは生産台数の減少とそれゆえの輸入難である。

 ここ数年のコロナ禍にウクライナ問題、それによって起こっている半導体不足&燃料不足、そしてコスト高etcによってアメリカ本国での新車の生産台数が減っており、それらを自国で賄おうとする力が働き日本への輸入が阻まれている。

 同時に、それゆえのプレミアム価格。そもそも販売のベース価格が決まっているだけで自由な値付が許されているアメリカであるから、台数が減ればその分価値が上がりエクストラコストが上積みされる。なので今チャレンジャーR/Tスキャットパックの新車を直輸入しようとすれば、ざっくり1000万円はかかるという。

 それでも買える、という方なら全く問題はないのだが、そうじゃない方、すなわち少しでも安い方がいいがでも程度が確実に良くないダメ、というならBCD車両がお勧めである。

▲シェイカーフードを装着したオールドスタイルなら絶対ノーマルボディだろう、と思わせてくれる個体。

▲ブラック一辺倒だと単調にも見えなくはないが、シェイカーがあるだけで雰囲気が全く異なるから不思議だ。

高価買取における問題点

 正直、安けりゃいい、というだけならBCD以外の日本国内のショップにいくらでもあると言えるだろう。だが、そうしたチャレンジャーの場合、それ以前の履歴がわからないことは言うまでもなく、またそれ以前に適切な整備を受けたかどかも不明である。

 例えば、どことは言わないが、チャレンジャーのメーター内にチェックランプが点灯していたにもかかわらず、そのまま放置し、そして最終的には点灯理由を解明せずにランプを消去していた販売店があるのだが、そうした「後のオーナーに負担がかかりそうなことを押し付けた」ような車両が今、結構な数が出回っている。

 というのも、この一年間くらい、チャレンジャーの日本国内での買い取り価格が異常に高いから。

 だから「整備不良的な要素を消してしまい、その隙に売る」的な行動がかなりの数あると言われており(もちろん適切な整備を受けた車両がほとんどだと信じたい)、その個体が知らず知らずのうちに出回り、それを購入したユーザーが「買った途端にトラブルが起こった」と泣いているという。

 こうした事態が起こる理由は、チャレンジャーを整備するのにメーカー指定の電子デバイスが必要であるから。

▲オプションのボンネットピンが装備されている。

▲往年のスタイルを追求するならシェイカーフードはチャレンジャーの必需品。

▲ブラックのボディにブラックのホイールだが、そこに赤いブレンボのキャリパーが加わり印象がグッと引き締まる。

▲バンブルビーストライプはリアトランク周辺をぐるりと一周巻いたようなストライプで、過去ダッジのハイパフォーマンスモデルに与えられたオプションアイテムだった。

買取後の整備がおざなり状態に

 我々が繰り返して書いている「ワイテック2.0」。それがないとチャレンジャーの電子的整備はできない。だが、このワイテック2.0はざっくり80万円くらいする高価な診断機器。

 なのでそれを持たずして整備診断はできないのだが、それを持たずしてチャレンジャーを販売しているショップが多々あるのである。

 くわえてその買い取りが国内大手買い取り店にて行われる等、チャレンジャーの中身を良く知らず、一つのものとしてのみ扱っている買い取り店が多いから、購入後に正確な整備がなされることなんてほとんどないのだろう。

 一方で、BCDは高年式の低走行車両を扱うことが一般的である。取材したチャレンジャーは2021年型で走行5000キロのR/Tスキャットパックで878万円。上記新車と比較すれば1年落ちの5000キロ走った個体であるが、約120万円安価で購入することが可能である。

▲シェイカーフードを装着するとエンジンはほとんど見えなくなるが、それも一興。

▲個体はマニュアルミッションだけに、6.4リッターV8エンジンを思う存分楽しめる。

▲インテリアに赤が加わって豪華な印象をもたらすからラグジュアリー的雰囲気も感じられる。

BCD=BUBUグループ=光岡自動車=日本で10番目の自動車メーカー

 プラスしてBCDは自社のカリフォルニア支社が精査した車両であり、日本にて改善等を受けた後当然ワイテック2.0を使用した点検が行われたり、納車前には前回紹介したエアコンガスの規定量が入っているかどうかのチェックが行われたりし、そういう意味では「安けりゃいい」の題材となる車両とは一線を画する状態が維持されている。

 というのも、やはりBCDの母体はBUBUであり、多数の輸入車正規ディーラーを傘下に持つBUBUグループ=光岡自動車=日本で10番目の自動車メーカーであるからこそのベース車両が揃えられているのである。

 そこそこ安価な個体を見つけ、何も起こらなかったらラッキー的な感じで買うことも、決して悪ことだとは思わない。その場合、何か起こればその時に自費で対処すれば良いのだから。

 一方で可能な限り何も起こらないような状況の車両を購入し、また機械であるから100%ではないゆえに何か起こった場合には、適切にアフターフォローしてくれる専門店で買いたいというのなら(関東圏で6店舗、さら阪神店、福岡店もある)後々のことを考えてもBCDの安心感がひときわ高いと言えるのである。

▲6速MTは以前から優れモノ。ストロークは短くはないが、フィールはカチッとしていて車格にあったマニュアルミッションと言える。

▲ABCペダルも以前から位置、角度、重さ等が適切で、国産軽自動車のMTが運転できれば誰もが自然に対応可能なフィール。

▲アナログと液晶が混ざり合うメーター。MTであればタコメーターの動きがよりダイレクトに感じることだろう。

シェイカーだからこそノーマルボディをあえて選ぶ

 さて、そんなBCD車両であるが、今回はかなりレアな存在と言えるかもしれない。それはシェイカーパッケージが装着されたマニュアルミッション車であるということ。

 シェイカー自体は2015年以降のモデルで登場し2019年まで存在。その後はシェイカーパッケージとして残り、ここ最近では2020年の50周年記念モデルにも採用された人気の高い仕様。それを2021年という高年式型で味わえ、さらに6速MT車であるというのが、この個体のポイントである。

 すなわち、6.4リッターV8エンジンをマニュアル車で楽しめる個体。アメ車特有の大排気量の400hp超のパワーをMT車で操る快感。

 チャレンジャーのMT車は、MT自体のストロークはスポーツカーほどタイトな感じではないが、それでもスムーズ極まりない感触でシフト可能であり(車格の雰囲気にあったミッション)、またAT車ほどミッションオイル(ATF)を気にする必要がないので(個人的にも買うならMTと思っている)、長く乗るなら、そして人と差別化するなら大いにオススメだと思っている。

 それでいてシェイカー仕様であるのだから、ワイドではなくノーマルボディにこそ良く似合うし、ノーマル状態のまま『個性』が欲しいという方には最適な個体と言えるのではないだろうか。

▲赤いドアパネルの雰囲気が非常に良い。ブラックのボディにも非常にマッチしている。

▲黒一辺倒よりは個性がありラグジュアリーなムードも漂う。シートの質感&ホールド性は変わらず良好。

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