TEST RIDE

[試乗記]

荷物を運ぶバンが豪華絢爛な空間に変身

GMCサバナ エクスプローラー (GMC SAVANA)

V8搭載のコンバージョンバンの新車はこれで最後かも

都民の税金で乗るファーストクラスやスイートルームはいただけないが、身銭を切った移動式スイートルームなら誰からも文句は出るまい。エクスプローラー社のコンバージョンの新車に乗った。

更新日:2016.06.24

文/椙内洋輔 写真/古閑章郎

取材協力/BUBU / ミツオカ TEL 0120-17-2290 [ホームページ] [詳細情報]
     BUBU横浜 TEL 045-923-0077 [ホームページ] [詳細情報]

インディアナ州ワルソーのプロ集団

 アメリカ製フルサイズバンは、基本的には多くの荷物を載せることを目的とした「商用」としてこの世に誕生した経緯があるが、エクスプローラー社の手にかかればご覧のとおり。豪華絢爛なファーストクラス、もしくは一流ホテルのスイートルームのごとき空間を提供してくれる。

 エクスプローラー社とは、この手のコンバージョンバンを製作するインディアナ州ワルソーのビルダーであり、唯一無二のコンバージョンバンを制作してくれるプロ集団である。

 このエクスプローラー仕様の真骨頂とは、素晴らしい空間アレンジを実現しているインテリアにある。ハイルーフ化で広々としたキャビンには、たっぷりとしたサイズのキャプテンシートにベンチシート。インパネ&ドアパネル、シート周辺に配されるブラックウッドパネル。

 そしてイルミネーションや各種ルームライトに大型モニターetcと、至高の室内空間が演出されているのである。くわえて最後部のベンチシートは、自動でフルフラットになるのだから車中泊だって可能だろうし、それこそ移動式スイートルーム付きの野外キャンプだって可能なのである。

大きなフロントグリルにボディサイドに装飾されているアグレッシブなエアベント、そして20インチホイールのデザインや車高等の見事なバランスがもたらす大迫力。

あえてエクスプレスではなくサバナをチョイスしたのは、知る人ぞ知るアメ車であり、本当に好きな方に長く乗ってもらいたいとのこだわりから。AWDの安定感とV8パワーも魅力的。

アメ車では少数派の両側観音開きのサイドドアを持っているから左側通行となる日本では安全性の面からも好ましいチョイスであり、フルサイズではあるがギリギリ使えるサイズ感や現代的な運転感覚等、実際に使うことを考えても日本の道路事情に非常に良くマッチするのである。

頭上にウッドとLEDが組み合わされたイルミネーションルームライトが装備される。心地よい空間演出がなされている。

豪華絢爛なインテリアはオーナーだけの特権

 具体的には、エクスプローラー社によって装飾されたインテリアはブラック一色に統一され、デナリブラックのウッドを全体的に使い仕上げている。このブラックウッドの質感はかなり高くよく似合っているし、ベースとなるサバナの質素なノーマルインテリアを劇的に変えている。

 一方シートは、パリッと張ったブラックのレザーシート。抜群に心地よい大柄なシートは、まるでソファーのようでもあり、ステッチ等の工作精度の高さにも感心する。まるでブランド品のような価値さえ感じさせるほどと言えば、その凄さが伝わるだろうか。

 ハイルーフ化された頭上には、イルミネーションライトが多数散りばめられ、イルミネーションを点灯させての夜間クルーズでは、ムードある自分だけの室内空間を演出できるのは言うまでもない。このクルマを手に入れた方だけの特権と言っていいだろう。

 このサバナに搭載されるエンジンは5.3リッターV8。310hp、最大トルク334lb-ftを発生させ4速ATで駆動する。ノーマルボディから各部に装飾が施されているから重量増は否めないが、それでも出だしからスムーズに加速し、40キロ当たりから80キロ辺りまでの速度域なら気持ちよく走れる。

 さすがアメリカンV8。低中速域の力は充実しているし、4速ATとの相性も良いと思う。しかもAWDであるからさほど天候に左右されないのも嬉しい。

セカンドシート以降の頭上の空間が増えたことにより、さらに広く感じさせるスペースに豪華絢爛なイルミネーションが配置され、ひときわゴージャスな室内空間を与えてくれる。

ブラック一色のインパネに、デナリブラックのウッドを使い仕上げているインテリア。全体的に質素なノーマルインテリアが劇的に雰囲気を変える。

ハイルーフモデルならではの圧巻の空間には、26インチ巨大モニターとイルミネーションが装備されており、リア居住空間の快適性やエンターテイメント性が格段に向上されている。

ボタン操作ひとつでフラットになる電動パワーサードシート。車中泊の野外キャンプも可能。

日本の道路事情にマッチする両側サイド開きの観音ドア

 このサバナは2014年の新車だが、最新2016年ではV8エンジン搭載のコンバージョンバンは皆無に等しいから、V8サウンドを聞きながらの豪華移動が叶うのはこのサバナまでと言っていいのである。

 しかもサバナは、アメ車では少数派の両側観音開きのサイドドアを持っているから左側通行となる日本では安全性の面からも好ましいチョイスであり、フルサイズではあるがギリギリ使えるサイズ感や現代的な運転感覚等、実際に使うことを考えても日本の道路事情に非常に良くマッチするのである。

 じつはサバナは、シボレーエクスプレス同様2014年モデルで5.3リッターエンジンを搭載したG1500が生産終了となった。ゆえにこのような新車でのコンバージョンモデルを手にする時間も限られる。今後、GM系フルサイズバンがどうなるかは今のところ不明だが(G2500、G3500はまだ存在する)、エクスプローラー社のコンバージョンを新車で手に入れたいならば急いだほうがいいだろう。

 なお、このサバナ・エクスプローラーの新車を扱うBCDは、エクスプローラー社との繋がりが深く、数多くのコンバージョンバンを世に送り出しているだけあって、車両の細部までを熟知をしている。そういう意味での安心感はかなり高く、まるでディーラー車のような3年6万キロの保証をつけた日本で唯一の販売店である。

 世間一般的な認知度ではシボレーエクスプレスをベースとしたエクスプローラーコンバージョンの方が高いかもしれないが、BCDはあえてエクスプレスの兄弟車たるGMCサバナベースのモデルを複数扱っている。それは、アメ車好きが求めるフロントマスクの迫力と、あえてアメ車濃度の深いGMCモデルによって、本当に好きな方に長くのってもらいたいとのコダワリからという。

 その存在だけでもかなりの目立ち度だが、GMCによって、エクスプレスユーザーからも一目置かれるサバナ・エクスプローラー。新車で手に入れられるリミットは迫っている。

搭載される5.3リッターV8エンジンは310hp、最大トルク334lb-ftを発生させ、それを4速ATで駆動する。

サードシートは、フルフラットになるためにソファーベッドのように使用することが可能である。折りたたみ&スライドが電動で可能となる。

さすがフルサイズバン。サードシートを使用しても、リアの荷室にはそれこそキャンプや旅行バッグ等が収まるスペースが十分に残っている。

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