この現代的なマスタングが登場したのは2005年のこと。その前年のデトロイトショーで発表されたときには、ファーストマスタングに原点回帰してデザインされたこのフォルムに、あらゆるメディアが注目した。ロングノーズ・ショートデッキのプロポーション、当時のファストバックをイメージさせるルーフライン、独特な台形のヘッドライトハウジング、縦型3連のテールランプなど、昔のマスタングを知るものはノスタルジックな思いに駆られ、しばし時を忘れたことだろう。デザインコンセプトはファーストマスタングであっても、メカニズムやテクノロジーは確実に現代車として昇華されている。
エンジンはV8、V6とも先代モデルから一新され、OHVはSOHCに、V6については3.8リッターから4.0リッターに変わり、一段高い走行性能に進化を遂げた。V8エンジンはアルミ製シリンダーブロックやマグネシウム製カムカバーなどを採用し、最高出力は304馬力を発生。また、クランク角に対してカム角度を変化させるデュアルVCT(バリアブルシャフトタイミング)や可変吸気システムなども採用している。V6エンジンについても、小型・軽量化と高出力化を両立させ、トータルバランスに優れたエンジン特性を発揮している。
エンジンの進化にともなって、ミッションやサスペンションなども進化した。とくにサスペンションは、多くのファンの声を反映させてリジットアクスルを継承したが、アクスルの支持は3リンクにすることで縦方向と横方向のリンクを別にして、正確なアクスルコントロールを実現している。
試乗車は06年モデル。コンバーチブルということで、ボディの緩さなどが気になるところだが、いざ走り出してみるとまったく気にならず、純粋なスポーツカーとは言えないが、それでもそれなりの雰囲気を楽しむアメ車にはなっている。
エンジンや足回りも、現代のクルマとして十分に機能し全然不足を感じないために、満足感は高い。インパネなどインテリアの質感も洒落た雰囲気で満たされているから、マスタングに乗っているんだ、という気分に浸ることができる。まあお世辞にも「高い質感」とは言えないのが残念だが、これに関しては歴代のアメ車全体に通じることで、個人的な意見としてはこれでも十分だと思っている。
最近、個人的な趣味趣向が変わってきたからか、速度やパフォーマンスに対する考え方が全然変わってしまった。まったく飛ばす気にならないのだ。だからこそ、最近余計にアメ車に乗りたいと思っている。街中を普通に走っていれば、それこそ燃費だって悪くないし、何より目立つ。だから、ファッション感覚としてでもアメ車を選んでいいのではないか?
古いポルシェに乗ってるとオタクに感じるが、この年式以降のマスタングなんかに乗っていると、意外にオシャレに見えたりするものだ。この年代なら、トラブルを気にすることなんて全然ないから、それこそ全然普通に買っちゃってください。ホントに良いアメ車ですよ。
話がそれたがこのマスタング、コンバーチブルだけにクーペモデルよりもより一段とオシャレだし、幌の耐候性なども高いから、それこそ何通りもの楽しみ方があって、ホントにオススメ。個人的にもいつか手に入れたい。あ〜欲しい。
12,810円
PERFORMANCE
6DEGREES
17,298円
PERFORMANCE
6DEGREES
18,420円
PERFORMANCE
6DEGREES
2,090円
MAINTENANCE
6DEGREES