更新日:2025.02.28
文/石山英次 写真/テスラジャパン
テスラは1月、主力モデルとなるモデルYのフルモデルチェンジを発表し、日本での受注を開始している。ラインナップは「RWD」:595万円と「ロングレンジ」:683万9000円の2グレードで、「ロングレンジ」はAWDとなる(価格は初回限定ローンチシリーズのもの)。
今回の改良において大きな変化となるのがボディデザイン。旧モデルYにおいては旧モデル3と同じフロントマスクを採用していたが、新モデル3がモデルチェンジを経てデザインを改良したカタチとは全く別のスタイルを、新モデルYは採用している。
すでに米国で発売されているサーバートラック風なデザインを採用しており、商品価値を大きく向上させている。一方でサスペンションやホイール、タイヤを刷新しており、滑らかさや静粛性も大幅に向上させている。
▲サイバーデザインを採用した新モデルY。
▲リアデザインも刷新され、商品力を上げている。
これらによる航続距離はロングレンジAWDで635km、RWDモデルで547kmという。また0-100km/h加速はロングレンジAWDで4.3秒、RWDで5.9秒を実現し、共に最高速度は201km/hである。
インテリアにおいては、15.4インチのセンターディスプレイ、ウインカーレバーの復活、リアシートの座面やヘッドレストの拡大、背もたれの電動調整が可能 etc 、使い勝手の向上や快適性の向上が図られている(日本仕様は右ハンドルである)。
この初回ローンチシリーズにおいては、「5年間スーパーチャージャー充電無料」というキャンペーンも行われており、それもあってかセールスは非常に好調という。納車は4月から。
さて、この新モデルYであるが、実車車の登場前から期待値の高さが伺える。現段階で初回納車の枠がほとんど埋まっているというほど売れており、それは報道リリースを見た段階でも納得のレベルであった。
▲日本仕様は右ハンドル。ウインカーレバーも復活している。
▲リアシートの座面サイズが拡大し、背もたれの電動調節が可能になっている。
特にデザインの変化が大きい。旧モデルYでもその性能的なものに対する不満を耳にすることは非常に少なかった。ただ唯一聞いた不満と言えばモデル3と同様のデザインについてだった。「ぱっと見、モデル3とモデルYって区別つきませんよね?」と。
だが今回のモデルチェンジにおいて、モデル3とのデザインの決別を図っている。同時にサイバートラック風のサイバーデザインを採用したことによって未来のクルマ感が高まった。
テスラの出自を知れば、それがベンツやBMWが作るEVとは全く異なる世界のモノという理解はできるはず=自動車評論家的なサスペンションやのり心地や超高速安定性においてテスラがそれらより劣っていることも理解できるだろう=それ以外の点でテスラの楽しさは十分に得られるのだ。
そういう意味でも、今回の新モデルYのデザイン的進化は大きい。
▲スーパーチャージャーの充電を含め未だ総合力の高さは唯一無二。
一方で、EV車に付き物の充電に関しては、やはりテスラのスーパーチャージャーに勝るものは他にない。この点においては圧倒的差であり、この差は日本において当分詰まることはないだろう。あるとすれば、トヨタが本気でEVに乗り出す時ではないだろうか。
この先も各メーカーから航続距離の長いEVが登場することが予想されるが、今の日本のインフラで本当に対応できるのだろうか? 毎日乗らず週末のドライブの足として=金持ちの道楽として楽しむ程度であれば対応できるだろうが・・・。
話を戻すが、新モデルYの熟成に興味津々である。実車が登場したら是非とも取材し熟成の度合いを確かめたい。
19,404円
PERFORMANCE
6DEGREES
19,998円
PERFORMANCE
6DEGREES
3,480円
MAINTENANCE
GDファクトリー千葉店
48,070円
EXTERIOR
6DEGREES