キャデラックSTSやクライスラー300Cが、対ヨーロッパ的思想を取り入れ製作されているにもかかわらず、いまだ独自の思想により生まれているリンカーン・タウンカーは、現在新車で売っているアメ車の中ではダントツにアメ車濃度の高いクルマである。
4.6リッターV8は、178psを発生するが、パワーの如何にかかわらず、低速から巨大なトルクを発生し、巨大なボディをグイグイ加速させる。走れば、あの「船のようなフワフワした」乗り心地を与えてくれ、「コレがアメ車だよ」と万人を納得させる。
室内も、欧州車的な硬質な感じが流行っている中で、ウッドとレザーを使ったこれまたアメ車的な表現でドライバーを魅了する。シートのタッチといい、フワフワした乗り心地といい、最近のアメ車にはないある種の心地さは、最近のアメ車に慣れた身には、逆に新鮮である。
330,000円
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