2005年にデビューした現行マスタングは、2010年にマイナーチェンジしスタイルを変更、さらに翌年の2011年にパワートレインを一新しひとつの完成かと思われた。
この時点でV8モデルは4.6リッターSOHCから5リッターDOHCに拡大、一方V6モデルは4リッターSOHCから3.7リッターDOHCに排気量を縮小するも(210hpから305hpへパワーアップ!)、いずれも可変バルブタイミング機構等を搭載することで、旧エンジンに対し大幅なパワーアップと燃費改善に成功している。
また、この時のマイナーチェンジでは、トランスミッションを5ATから6ATに変更する等、メカニズム的にも大きく進化しているのである。
2015年に生誕50周年を迎えることもあり、この2011年でのビッグマイナーチェンジが最後の「大きな変化」と思われていた現行マスタングに、また新たなる変化がもたらされた。それが2013年モデルの登場である。
エクステリア&インテリアに変更を加えたこの2013年時のマイナーチェンジは、アメリカ本国でもかなり好評と言われているのである。
この2013年時のマイナーチェンジの最大のトピックスは、全モデル共通のシェルビー顔になったことである。
これについては既存のシェルビーGT500オーナーを中心に「上位モデルのプレミア感が薄れた」といった意見もあるようだが、大半のマスタングファンからは歓迎されているようで、パワーよりもスタイル重視といったファン層にはとくに好評のようである。
ここで紹介している「SSコブラパッケージ」は、2013年モデルでのマイナーチェンジを受けてASDNが独自設定した同ネットワークオリジナルのパッケージであり、シェルビーマスクに合わせたエアロパーツや20インチホイール&タイヤ、オリジナルレザーシートといった装備で構成されている。
一見するとよくある「シェルビーGT500ルック」に思われるかもしれないが、基本パッケージ以外にも、車高調キットやレーシングストライプといったオプション装備を豊富にラインナップしているのが特徴で、購入時に自分好みの1台をオーダーする楽しみを提案することを目的に設定されている。
価格的にもかなり手頃に設定されているので、現行モデルの購入を検討しているマスタングファンには非常に魅力的なパッケージと言えるだろう。
とくにこの最終型V6モデルの走りは、文句の付けようがないだけに、各種パーツを装着したこのSSパッケージはV6モデルのひとつの理想型とも言える。
懐古主義的なデザインを採用し大ヒットを記録した現行マスタングだが、次期モデルでは大々的なイメージチェンジが行われるのは間違いない。それだけに初代マスタングのスタイリングイメージを強く反映した現行型は、この最終型こそが狙い目と言っても過言ではない。
つい先頃、2014年モデルについてのアナウンスが行われ、2013年モデルとの違いがほとんどないことが報告されている。つまり、このシェルビー顔のマスタングは、2013、3014年の最後の2年間での発売となることがほぼ確定している。
歴史に残るこの現行型の新車を手に入れるには、もうあとわずかな時間しかないのである。
なお、ASDNでは、ダッジチャレンジャーでもこの「SSパッケージ」仕様を製作中とのこと。ご期待あれ。
SS COBRA PKG
■フォードマスタングV6クーぺ
価格:418万円〜(ベース車輌、装備内容により異なる)
装備:テールライト/ASDNオリジナルLED
:ホイール/シェルビーRAZER20インチ
:タイヤ/F:245/40R20、R:275/35R20
:フロントエアダム+リップスポイラー
:サイドスカート
:リアディフューザー
:GT500リアスポイラー
:GT500ルックレザーシート
その他オプション各種
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