ここで紹介するマスタングは、2006年型をベースに製作されたコンプリートカー、ロナール700Rである。一見すると6代目マスタングをベースに製作された「エレノア」のようにも見えるが、中身はまっ たくの別物。700Rという名称の通り、最高出力700hp(メーカ-公表)を発生させるモンスターマシンである。
すでにお気付きの方もいると思うが、「ロナール」という名前は「ELEANOR(エレノア」を)を逆読みした一種のアナグラム。製作者の遊び心を感じさせるアメリカ的な名称だが、この名前だけでも「エレノア」と無関係でないことが分かる。もっとも、完成度の高いエンブレムや専用メーターパネル等を見れば 、「エレノア」をベースに製作したのではなく、ノーマルマスタングをベースにイチから製作されたものだと推測できる。
搭載されるエンジンは、2006年から2010年までのマスタングに搭載されていた4.6リッターV8SOHCユニットに、プロチャージャー製スーパーチャージャーキットを装着したもので、ノーマルのマスタングや通常のエレノアとは比較にならないほどパワーアップされている。ノーマルV8が304hpだから、ざっと倍以上のスペックである。
筆者が試乗した印象だと、662hpを発生させる2013~2014年型シェルビーGT500ほどではないが、550hpを発生させる2012年型までのシェルビーGT500よりも明らかにパワーは上。体感的には600hp前後ではないかと思われる。
搭載されるエンジンは4.6リッターV8SOHCにプロチャージャー製スーパーチャージャーを装備したもの。公称700hpというネーミングの由来だが、日本にて独自のリセッティングを行い、実際には600hp程度に押さえられているという。それでも爆発力は圧倒的である。
マスタングオリジナルのインテリアをベースに、カーボン調インテリアとなり、ロナール専用シートやエンブレムが貼られる等造形的にもこだわりが見える。
専用のメーターパネルが装備されている。
ボディキットはエレノアと同じだが、各部がスムージングされていることもあり、通常のエレノアよりもエクステリアの完成度が高く見える。
後日、ロナールをセッティングしたメカニックに確認したところ、「このロナールは、本来のディアブロではなくSCTという他メーカーのデバイスを使って日本で独自にリセッティングを行っている。燃料系の設定は一から行っており、エンジンを壊さないように高回転時に意図的にスロットル開度を抑えているとのことで、現在はその名の通りの700hpまでは出ていないという。
また、この車輌は通常のキットよりも大型のスーパーチャージャーを装着しており、急激にトルクが立ち上がるのではなく、エンジンの回転に同調してパワーとトルクが徐々に上がって行くNA的なフィーリングになっているので、逆にパワー感としては盛り上がりに欠けるかも。ただ、サイズが大きめの遠心式のためか、高回転でもパワー&トルク共に落ち込むことなくどこまでも伸びて行くし、マスタングベースのチューニングカーとしては、かなり完成度が高いと思います」とのことだった。
このロナール、恐らく日本に現存するのは1台ではないかと思われるが、エレノア譲りの存在感あるスタイリングといい、チューニングのプロをして「完成度が高い」と言わしめるエンジンといい、現在の398万円という車輌本体価格は格安と言っても過言ではないだろう。
ただし、あくまでもワンオフに近いコンプリートカーなので、自動車メーカー純正のノーマル車と同じ感覚で所有できる代物ではないのもたしか。マスタングやエレノアが好きで、なおかつチューニングカーという本質を理解している方であれば、お勧めの1台と言えるかもしれない。
ミッションは5MTとなるが、操作性は良好だ。
オリジナル刺繍入りのレザーシートはロナール専用品。
足回りはローダウンされた車高に20インチホイールが組み合わされる。
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