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一人で取材してきた100台弱の中から選ぶ

2015年版究極のアメ車選び(超私的)

インパクト大だった4台のアメ車たち

年の瀬に送る、その年の個人的ベスト5。一年間の総決算として、今年、100に近い台数を取材して面白かったアメ車を私的総括する。異論反論多数あるとは思いますが、少々お付き合いください。

更新日:2015.12.28

文/椙内洋輔 写真/古閑章郎 / 編集部 / 小関一尚

シボレーコルベットC3

 2015年は、1月のエイブルさんのコルベットC3から取材が始まった。で、改めてコルベットというアメ車の奥深さとC3の楽しさを味わった。個人的には、これまでの17年以上におよぶアメ車取材歴のなかで「初めて」とまで言える、まともなC3体験だった。

 改めて「C3が欲しい」という方の気持ちが分かっただけでなく、自分自身でも機会があれば一度所有してみたいと初めて思った。

 てか、「コルベットはC3でしょ」。「これを体験しないと、次には行っちゃいけないな」とも。歴史、カタチ、フィーリングetc、すべて良し。あとはまともに走るための調整のみ。決して速くはないが、コルベットが凝縮している感が一番強い。年始早々に超お気に入りの1台に出会った。

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過去には数度取材したけど、途中で止まっちゃったとか、まともに走らないとか、いろいろ体験させてもらったC3だったが、初めてまともに取材できた車両がこれだった。ちゃんと走るなら、これ以上のコルベットはない(笑)。そう感じさせるほど素晴らしい体験だったし個体だった。

テスラ モデルS

 最初は、取材のお手伝いだったから、まったく気乗りせずめんどくさがっていた撮影補助の仕事。だが、乗って信号ひとつ分加速したら、思わず知らず頬がゆるんだ。そう、テスラ。

 まあアメ車かどうかといった議論はあるだろうけど、今年一番びっくり度が高かった。無音にもかかわらず、スーパーカー並の加速感が味わえる。無音だからこそ、逆に恐ろしい。ロケット加速とはよく言ったものだが、テスラこそそのフレーズが相応しいかもしれない。

 普通のエンジンなら、低→高へと段階を経るのだが、テスラは盛り上がりといった部分が省かれて、一気に加速し、瞬時にマックス加速に達するから、まさにロケットだった。2015年には、これ以上の驚きは正直なかった。

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実際の話、いざ購入となるとかなりのハードルだと思うが、試乗すれば間違いなく欲しくなる。筆者の知人でも試乗して欲しくなった方々が多数いる。そのくらいの衝撃。もし、テスラの車両価格およびその後の維持等を余裕で賄えるという方には是非ともオススメしたい。

フォードマスタング

 2015年でフルモデルチェンジしたマスタング。直4エコブーストエンジンを搭載した最新モデルは噂に違わぬ会心の1台だった。とはいえ、心情的にはV8を待ちたい。

 ただ、この直4エコブーストの正規販売価格が465万円。想像していたよりも圧倒的に安価で、これなら超オススメと言える。最近は街中でもよく見けるようになったし(C7コルベットは全然見かけないのに…)、すでにストライプ入れたりホイール換えてたり、マスタングらしい仕様に変化した車両も見かけるほど!

 でも個人的にはV8はV8でも、2014年型の認定中古車のV8が、この直4モデルの価格以下で買えてしまうことを考えると、ちょっと迷う。クルマとしては圧倒的にいいが、この新マスタングはこの先7、8年は健在だろう。

 一方で旧マスタングの極上品はどんどんなくなっていく。旧型買って10年乗る。そして飽きたらお色直ししてまた10年乗る。そのくらいの価値が旧型にはあると思う。速さでは語れない、物としての価値として。

 ただ、「単純に最新のものに乗りたい」と考えるなら、新マスタングは迷う必要のないオススメ車両。とにかくカッコイイ。2015年ナンバーワンのスタイリングの持ち主。

 ちなみにこの先、ライバル車が4気筒エンジンを搭載してデビューするはずであるが、筆者的にはまったく認めない。常にマスタングの後追いで登場するにもかかわらず、マスタングを越えきれないからである。

>> 2015フォードマスタング を見る
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スタイリッシュなアメ車としてはナンバーワンの魅力の持ち主。フォードジャパンの正規D車が売れまくった理由もよくわかる。価格的にも魅力的。直4エンジンもサウンドコーディネートされており、野太い音質に高性能車としての息吹を感じる。超オススメ。

ダッジチャレンジャー SRT392

 個人的に思っているアメ車の醍醐味とは、「大排気量エンジン」に尽きると思っている。もしその部分がなくなってしまったら、アメ車がアメ車である意味がなくなってしまうとも思っている。

 ただ、世の中的にはダウンサイジングターボを駆使して排気量減を、今まさに行っている最中であり、あのフェラーリやポルシェでさえも実行中である。ちなみに、ランボルギーニはいまだダウンサイジングを発表していない(さすが。このまま唯我独尊を貫くか)。

 だからこそ、個人的に愛してやまないアメ車がバイパー(8.4L)であり、コルベットC6 Z06(7L)なのだが、これらの車両は今年の取材対象車ではなかったということで、2015年度版としては、2015年チャレンジャー6.4だろう。

 ちなみに、カマロZ28も7リッターエンジン搭載で、しかも高回転域を活性化させたエンジンだけに超好みなのだが、こちらも日本に上陸した車両は数台であり、取材はできていない。

 ということで6.4リッターV8。このエンジンの良さはNAエンジンであるということ。ターボやスーパーチャージャーで武装されたドーピングマシンではなく、そのエンジン自体が持つ純粋な能力を引き出す楽しみが隠されている。

 カマロZ28が搭載する7リッターよりも高回転域が若干苦手であり、4500から5000回転前後までの吹け上がりを楽しむのみなのだが、それでも十分以上に気持ち良い。低速からの息の長い加速感とはその昔よく言っていたものだが、まさにその息の長さを実感できる。しかも新車価格が600万円台。C7コルベットが1000万円を越えることを考えるとお買い得とも言えようか。

 2015年になり、インテリアが高級感に溢れスタイリングのお色直しが効いて一層カッコ良くドハマりな1台。なお、この6.4のチャレンジャーには6MTが存在するから、あえてチョイスして一生モノとすることもオススメである。もはや世界的に見ても特別な車両でしか味わえない大排気量NAエンジンの魅力。アメ車の場合も(しかもMT車は)、じきに手が届かなくなる可能性が高いから急ぐべし!

>> 2015 ダッジチャレンジャー R/T スキャットパック を見る

2015年モデルのダッジチャレンジャーは、じつは全モデルどれもオススメ。今年全グレードに乗った筆者が断言するのだから間違いない。ただし、後々のことも考えるなら大排気量NAエンジンの魅力が味わえる6.4Lがベストか。ヘルキャットの707hpやコルベットZ06の650hpも確かに凄いが、ドーピングしていない素の能力にこそ、回す楽しみが備わっているから。

番外編 / ルパン三世のプリムスロードランナー

 今年10月から30年ぶりに復活した「ルパン三世」新シリーズ。決して興味があったわけではなく、単にCMを見ただけなのだが、ルパンの愛車が変わっていた(実際には変わっておらず、増車って感じか)。

 ルパンと言えばフィアット500だったと記憶していたが(それも出ている)、新シリーズではイエローのプリムスロードランナーが加わっている。「いや~、いいセンスしてるな」と、ただそれだけだったのだが、ルパンとロードランナーを組み合わせた作者に感服。似合ってる! 

 てか、アメ車はやっぱり男のクルマ。新車だとしてもセンス良く乗りこなせば、固有の個性が一層光り輝く。街中にはびこるベンツ、BMW、アウディ乗りに教えてやりたい。それにしてもルパンのフィアット500や007のアストンマーチン(ボンドカー)とか、映画製作者のセンスってやっぱり素晴らしいです。フィアット500なら自分でも買えるし、そのうちいつか!



開始10秒ちょいに出てくるロードランナー。

まとめ

 上記にあげた4台のアメ車以外にも非常に印象深かった車両は数台あった。たとえばジープラングラーアンリミテッド。じつはアンリミテッドには何度も乗っているのだが、その年ごとに印象が異なり、今年は非常に良かった。ボディ剛性高く、走破性良く、デザイン的にもまとまっていて好みの1台。ただ、これまではクライスラー系の右ハンドル仕様がどことなく違和感ありで好きになれなかったのだが、今年はそれもあまり感じられず。

 たとえば、フォードエクスプローラー。走りや機能的には最高のSUV。ダウンサイジングのネガもまったく感じられず、特に2015年のビッグマイナー後のモデルは一層の充実感。なので超オススメ。ただ、個人的には前期型のデザインが好きなだけに、ランクインせず。2011年に登場した前期型を中古車で手に入れても十分に満足できるはず、とか…。

 今年もいろいろ取材させてもらいましたが、確実に言えることは、新時代のアメ車も面白い、そして精度が上がっているということ。2015年はそんな新時代の始まりを予感させる新車たちに巡り会えましたが、果たして来年2016年はどんなアメ車がやって来ることでしょう? 

 今年一年、取材対応していただきました、各ショップのみなさま、ディーラーマンのみなさま、広報部のみなさま、ありがとうございました。また来年もよろしくお願いいたします! 

 そして読者のみなさま、来年2016年も引き続きアメ車業界の「生の声」をお届けしてまいります。  

クロスカントリーヴィークルといったイメージがずっと強かったラングラーだが、4ドアアンリミテッドが登場して以降、ファミリーカーとしても非常に面白い存在だと思う。

ただ、現実的な選択肢としては上記のアンリミテッドよりも大人4人がラクラク乗れるスペース効率で有利かもしれない。筆者的にも迷う2台。どちらも面白く語れるSUVである。

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