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エクスプローラーにTHULEのキャリア&ラックを取り付け

THULE 社のルーフラック装着に密着

装着後はよりアウトドアっぽい道具感が増す

車両のルーフに搭載する各種キャリアについて知るためにTHULE(スーリー)に取材をお願いし、エクスプローラーに装着するその過程に同行した。

更新日:2020.03.10

文/石山英次 写真/古閑章郎

取材協力/スーリー輸入代理店阿部商会公式サイト TEL  [ホームページ]
     ABE CARS Tama Garage (撮影協力) TEL 042-311-0041 [ホームページ] [詳細情報]

荷物類をルーフに載せたいと思ったら

 これまでまったくといって興味がなかったアウトドア。だが、昨年後半にあるSUVを取材してから俄然興味がわいた。

 その後キャンプにも数回行ったし、ルーフテントの取材でこれまた新たな興味も湧いたしで、結局のところ大勢の人と多くの荷物を積んで遊びに行くこと自体が楽しい、ということに今更ながら気づいたのだ。

 で、最近ではキャンプ道具を集めることがひとつの楽しみにもなっており、そうした道具類を含めた荷物等の収納にも意識が行き始めている。というのも、やはり人を多く載せれば車内スペースが少なくなるから「荷物類をルーフに載せたい」と思うようになったのである。

 と同時に道行くクルマの頭上に積まれたボックス系の類や自転車等を見るたびに、「どこのメーカーだろう」とのぞき見することも多くなった(笑)

今回エクスプローラーに装着したバスケット。これを装着するためには、ベースキャリアと呼ばれるバスケットを支える部分の装着が必要。それはフット、キット、バーから構成されるもので、それをエクスプローラーのルーフレールにボルトで留める。

するとこんな感じにバスケットが装着できる。このバスケット、実際に荷物を積む方以外のファッション的アイテムとしても人気が高いという。

実際に荷物を積むとギア感が増す。

装着に関しては、販売店にて別途工賃ありの取り付けが行われているが、大人二人いればDIYでの装着も可能。

ルーフキャリアに行き着く

 ということで、そうした車両のルーフに搭載する各種キャリアについて知るためにTHULE(スーリー)に取材をお願いした。ちょうどフォードエクスプローラーにTHULEのルーフキャリアを装着し、その上にルーフラックを装着するというから、その作業に同行させてもらったのである。

 ちなみになぜTHULEか。筆者が事前に調べた際には、国内メーカー製のinno(イノー)、TERZO(テルッツォ)の存在を知ったが、THULEは世界的メーカーの一つであり、外車に装着前提で考えるならいろいろな基準の高さ(自社テスト等の基準がやたら高い)=装着の安心感に繋がると思ったからである。と同時に、過去筆者の仲間内にも使用者がいて直接モノを見ていたこと。さらにブランド力といった感じだ。

 さて、装着作業である。今回取り付ける車両は2015年型フォードエクスプローラー。V6エンジン搭載のAWD。

 聞けば、「SUVやワゴン、ミニバンあたりのキャリア装着が目立つということであり、アメ車で言えばまさしくエクスプローラーの装着率はかなり高い」とTHULE担当の大畑氏はいう。

 で、装着後の感想を先に述べてしまうなら、「だろうな…」という言葉が自然に出るほどカッコ良かった。アウトドアの雰囲気満点である。

 これまた「最近では、実際に荷物等を載せないにもかかわらず、キャリアとバスケットを装着するオーナーさんがいるほどです」とも教えてくれた。

 それにしてもSUVによく似合うし、今回のエクスプローラーには抜群のマッチングを見せていたと思う。が、筆者が街中でよく見かけるのが、バスケットではなくボックスタイプのものだが、実際にはどちらの人気が高いのだろう?

今回装着したルーフラックバスケット。これだけでもアクティブな印象を与えてくれる。

街中でよく見かけるルーフボックスとはご覧のようなタイプ。こちらはこちらで憧れる。

上記2タイプ以外にもサイクルキャリアやウオータースポーツキャリア、ウインタースポーツキャリア等、様々なキャリアが用意されている。

バスケットとボックスは6対4でバスケット

 再び大畑氏曰く「ルーフラックバスケットとルーフボックスの人気は二分します。正確な数字ではありませんが、6対4くらいでバスケットの人気が高いという実感です。それは特に背の高い車両に多いのですが、ルーフボックスを装着すれば全高の数値が引っかかり入れない駐車場等が出てきてしまうことが原因だと思われます。もちろん、取り外し可能ですからその時々で取り外せば問題はなくなるはずですが、取り外したボックスの置き場等を考えなければなりませんしね…」

 なるほど。ボックスタイプは荷物をボックスの中にしまい込めるから雨風にさらされないという利点がある一方で、全高サイズが極端に変わってしまうことで入れない場所が出てくるという難点がある。

 一方で、バスケットタイプは、箱にしまえないから雨風の影響を考えなければならないのと、走行中に荷物が脱落しようしっかりくくりつけなければならいが。

 だが、そうした点をも超越してしまうカッコ良さや利便性の高さがバスケットやボックスにはあり、特にTHULE社のパーツ類は群を抜いてカッコ良く、実際に人気である。

ベース車両は2015年型のエクスプローラーには、最初からオリジナルルーフレールが装着されている。そのレールを使用し、ベースキャリアを装着していく。

そのルーフレールにあるボルトとボルト穴を利用し、そこにフットとキットを装着する。

ご覧のような状態。ルーフレールにもともと装備されていたボルトを一旦外し、そこにフットを装着し、また再び外したボルトで締めるという流れ。

フット、キット、バーからなるベースキャリアを装着した状態がこちら。バーの左右バランスを考慮した位置決めを忘れないように。

大切なのは車両固有の耐荷重値

 装着に戻る。こうした人気パーツであるルーフキャリアであるが、購入を検討する場合、まずは自分の愛車とTHULEとの閒の適合を確認しなければならない。大切なのは、自車のルーフ形状とルーフレール、さらには耐荷重の数値であり、これらの適合はTHULE社の適合表にて確認することができる。

 今回のエクスプローラーの場合、車体のルーフにはエクスプローラー独自のルーフレールが最初から装着されているから、その部分を使用し、THULE社のパーツを組み込んでいく。

 またエクスプローラー自体の耐荷重は75kg(フォード社が公表している数値)ということだから、必然的に75kg以内の物を載せる必要がある。

 なお、THULEの各パーツは自動車メーカーが公表している耐荷重よりも高い荷重に耐えられるように設計されているが、大切なのは重さ全てを担うベース土台の耐荷重であるから、75kgという数字がひとつのキーワードになる。

 ちなみに、この耐荷重という数値は車種によって異なるから、注意して欲しい。

フット、キット、バーをセットし、全体の位置決めが完了したら、最後にしっかり締める。

その後にカバーをし、付属の鍵でロックする。もちろんセキュリティ対策。

THULEの製品のほとんどには鍵付きのロックが付属している。装着する物によっては複数の鍵を持つことになるが、キーシリンダーを交換してひとつの鍵に統一することも可能という。

ベースキャリアの装着を終えたら、その上にキャリアバスケットを装着する。

装着後のアウトドア風情が半端ない

 さて装着の概略であるが、エクスプローラーのルーフレールに、THULEのベースキャリアを装着する。このベースキャリアはフット、キット、バーから構成されるもので、それをルーフレールに留める。

 そしてルーフレールに留められたベースキャリアにバスケットを装着する流れとなる。バスケットを固定する部分にはカバーし、別売りのワンキーシステムを使用すれば、セキュリティ対策としてロックすることもできる。

 この一連の作業、THULEを取り扱うショップ等では工賃ありの取り付け作業を行ってくれるというが、最近ではDIYでの装着を行っている方も多いというし、実作業を見ていた限りにおいては、人が二人いれば自身で装着可能という感想を持てたくらいだから、DIYに挑戦してもよいのではないかとも思った。

 ちなみに、THULE社の取り扱い説明書は、絵柄のみの説明書ということで、世界共通であるらしい。要するにどこの国の方が見ても同じような光景を想像し装着可能という意味での説明書になっているのである。

 今回装着したフォードエクスプローラーに抜群のフィッティングとカッコ良さを見せていたTHULEのルーフラックバスケット。シティ派SUVが本格的なアウトドアマシンのような雰囲気を醸し、道具っぽいシブさが増している。その変化に憧れが止まらないのである。

【ベースキャリア】
適合車種:Ford エクスプローラー(2015~)ダイレクトルーフレール付き
装着商品:ウイングバーEVOブラック7114B +フット753 + キット3151 
定価(税別):46,000円
最大積載重量:75kg ※ルーフキャリア重量を含む。
【バスケット】
商品名:Thule Canyon 859XT
定価(税別):¥68,000

阿部商会が輸入するスーリーのカーキャリア製品には5年保証が付帯する。

スーリー輸入代理店阿部商会の担当・大畑氏。世界的なアウトドアブームを迎え、カーキャリアの需要が増えているということ、さらにはスーリー製品の高いクオリティとその理由等を説明してくれた。

今回のバスケット「Canyon XT」には、防犯としてのロックは付属していないが、バスケットを固定する部分にはカバーし、別売りのワンキーシステムを使用すれば、セキュリティ対策としてロックすることも可能になる。

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