更新日:2019.04.11
文/石山英次 写真/ゼネラルモーターズ / motor.1
ゼネラルモーターズは、5月26日(現地時間)に開催されるインディアナポリス500マイルレース、通称インディ500のペースカーとして2019年型コルベットグランドスポーツが選出されたことを発表した。
ペースカーとは、レースのスタート直前に出場するレースカーをグリーン・フラッグまでに導く車両であり、コルベットがインディ500のペースカーを務めるのは1978年以来16回目となる。ちなみに、シボレー車がペースカーとなるのは1948年以来30回目という。くわえて昨年のコルベットZR1に続き連続での栄誉ということになる。
ペースカーとなる2019年型コルベットグランドスポーツ(以下、GS)は、Z06の車体に6.2リッターV8エンジン(460hp、最大トルク465ft-lb)が搭載され、8速ATと組み合わされた生粋のスポーツカー。ノーマルのコルベットよりもワイドボディに収められているサスペンションやタイヤが、LT1エンジンの良さを最大限に引き出す。
このコルベット GS ペースカーは、0-60マイル加速を3.6秒でこなし、Z06譲りの高度な空力コンポーネントのおかげもあって、コーナリング性能は最大1.2Gを実現する。
多くの方々がハイパワーモデルを求める一方で、こうしたバランスの良いスポーツカーをコルベット最後の晴れ舞台に持ってきた主催者の見識はじつに素晴らしい。
<2019年型コルベットGSペースカー>
■GMデザインインディ500デカールパッケージのロングビーチレッドメタリックティントコート
■フルレングスレーシングブレードシルバーデュアルストライプ
■460hpと465lb-ftの最大トルクを発生させる6.2リッターV8 LT1 アルミニウムエンジン
■8速パドルシフトオートマチックトランスミッション
■ドライサンプオイルシステム
■マグネティックライドコントロールによるパフォーマンスサスペンション
■Bremboカーボンセラミックブレーキ
■Grand Sportのアルミ製ホイール:前19インチ、後20インチ
■カーボンフラッシュ塗装カーボンファイバーグラウンドエフェクトパッケージ
■競技用スポーツ用バケットシート
■パフォーマンスデータレコーダー
さて、筆者は「最後の栄誉」と称したが、その理由はズバリ、C7コルベットのモデルチェンジである。C8コルベットは念願のミッドシップへと移行し、今年発表される。
本来なら今年1月のデトロイトで発表されるはずであったが、電気的問題を含む仕上げ部分においての調整が長引いて頓挫。
噂では現地時間の19日に行われるニューヨークショーか、それか5月以降に単独の発表会が行わる予定という。果たしてどうか。ということで、発表前の最後のC8のまとめである。
ミッドシップになり気になるのが搭載されるエンジン。当初はベースグレードにV6エンジンの搭載が噂されていたが、どうやらそれはなくなり、現地メディアの予測ではV8NA、V8ツインターボ、V8ターボ+電気モーターの3種類になるとのこと。ミッションはDCT。このV8NAはLT2エンジンと呼ばれ500hp程度。一方V8ツインターボはDOHCで800hp、V8ターボ+電気モーターのハイブリッドで1000hpと言われている。
デザインは、基本、現行コルベットのデザインを反映したミッドシップモデルとなり、まったく新しいデザインにはならない模様。ミッドシップへ移行したが、コルベットとしてのデザインの流れは引き継がれるという。
最後に価格だが、V8NA搭載のベースグレードは、現行モデルに近い価格が実現されるとのことで、当初聞いていた2000万円級のスーパーカーというのはV8ツインターボの方であり、ひょっとしたら「買える」かもしれない可能性は残されている。
早ければ一週間ちょっと、遅くてもあと二三ヶ月すればわかる新型C8コルベット。ひょっとすると来年のインディはミッドシップのコルベットがペースカーを務め、三年連続での栄誉を受賞するかもしれない。
※現地時間4月11日に、ニューコルベットの発表が7月18日と正式に発表がありました。
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