更新日:2026.09.10
文/田中 享(Tanaka Susumu) 写真/ゼネラルモーターズ
シボレーコルベットの2027年モデルがすでに本国で発表されている。このマイナーチェンジにおける最大のポイントは、パワートレインの全面刷新。
長年親しまれた6.2L V8エンジンに別れを告げ、完全新設計となる第6世代スモールブロックLS6型6.7リッター自然吸気V8エンジンが新たに与えられた。
この新開発のV8は、排気量を従来の6.2Lから6.7L(マッスルカー黄金期を彷彿とさせる409立方インチ)へと拡大。最高出力535hp、最大トルク705Nm(520 lb-ft)を発生し、従来のベースモデルから40hp/68Nmの大幅なパワーアップを果たした。
なかでも特筆すべきは、コルベットの歴代市販V8エンジン史上最高数値となる「13.0:1」という超高圧縮比の採用。また直噴とポート噴射を組み合わせたツインインジェクションシステムや、鍛造ピストン・コンロッド、大型の95mmスロットルボディなどを惜しみなく投入。
最新のスーパースポーツではターボやハイブリッドによる電動化が主流だが、シボレーはあえて過給機なし、モーター支援なしの純粋な自然吸気(NA)にこだわり、そして実現しているのが素晴らしい。
大排気量NAらしいカミソリのようなスロットルレスポンスと、現代の厳しい排ガス規制をクリアする高い熱効率を両立させている。GMによれば、「現代の量産車における自然吸気V8として史上最大のトルク値」を誇るという。

▲C8コルベットのベースモデルは、エントリーモデルでありながら200マイル(約322km/h)の壁を公式に突破している。

▲新エンジン、6.7LV8エンジンは歴代市販V8エンジン史上最高数値となる「13.0:1」という超高圧縮比の採用し、最高出力535hp、最大トルク705Nm(520 lb-ft)を発生する。
この強力な新型心臓部と、熟成の8速デュアルクラッチトランスミッションの組み合わせにより、動力性能はワンランク上のスーパーカー領域へと突入した。
メーカー公式発表による数値は以下の通り
・0-60マイル(約96km/h)加速:2.8秒(前型の2.9秒からさらに短縮)
・最高速度:200mph(約322km/h)
C8のベースモデルは、ワイドボディを持つ上位モデル(Z06やZR1など)と比べて空気抵抗の少ないスリムなボディ特性を活かし、エントリーモデルでありながら200マイル(約322km/h)の壁を公式に突破している。
これにより、コルベットラインナップのエントリーモデルであるスティングレイは、現在販売されている中で最も手頃な価格で時速200マイルを達成できる車両となり、その本国販売価格は7万3495ドルからとなっている。
GMニュースのインタビューで、スモールブロック担当アシスタントチーフエンジニアのマイク・コシバ氏は、「新型LS6 6.7L V8エンジンによる出力向上は、2027年型コルベットスティングレイが200マイルを超える上で極めて重要だった」と説明。
続けて「これはすべてパワーの賜物だ。この記録は、コルベットのラインナップの中で独自の地位を築くことを目指して開発したLS6エンジンの強さを如実に示している」とも語っている。
なお、最高速度200mphは、Z51パフォーマンスパッケージなしの2027年型コルベットスティングレイ1LTで達成されている。
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