更新日:2011.12.03
文/田中享(Tanaka Susumu) 写真/田中享(Tanaka Susumu)/田村翔(Tamura Sho/バーナーイメージズ)
取材協力/第42回東京モーターショー2011 TEL [ホームページ]
正直言って、アメ車ファン的には何とも寂しい今回の東京モーターショーですが、見所が全くないわけではありません。そのひとつが西展示場4Fのシボレーブースに展示されている次世代2人乗りコンセプトカー「シボレー・EN-V」。このコンパクト&ファッショナブルなシティーコミューターはアジアおよび日本では初公開。いかにもコンセプトカーといった感じのデザインだし、今直ぐに実用化されるといったタイプのコンセプトカーではありませんが、これはこれで一見の価値があると思います。
で、もうひとつの見所がGMが誇るE-REV(航続距離延長型電気自動車)「シボレー・ボルト」。こちらは「次世代自動車同乗試乗会」に出展されるので、体験走行(助手席での同乗走行)が可能となっています。ただし、ボルトに試乗できるのは12月7日〜12日の5日間だけ。しかもメディアも一般来場者も関係ない予約制なので、時間的に希望者全員が乗ることは難しいと思われます。ま、乗れればラッキー!といった狭き門ですが、「アメ車が好きだけど、エコカーにも興味がある」という人は、来場したらすぐに西展示場4Fに行って予約することをオススメします。
「ENーV」とは、Electric Networked-Vehicle(ネットワーク化された電気自動車)の略。個人の移動手段の基本原則である「自由」を維持しながら、世界中の大都市の渋滞や駐車、安全性、省エネなどを考慮し、設計されたコンセプトカーです。
シボレーのブランドコンセプトであるクール(かっこいい)で、ファン(楽しい)で、フリーダム(自由)を具現化した、これまでにないファッショナブルで快適なシティコミューター。リチウムイオン電池を搭載。石油燃料を使用しないゼロ・エミッション車で、渋滞や衝突事故も回避できる理想の都市交通のソリューションをコンセプトに開発されている。
アメ車ファンというか、生粋のクルマ好きとしての視点で見ると、少し寂しいというか見所が少ない感じを受けます。が、ジャーナリスト的な観点で見てみると「もしかしたらターニングポイントになるかも?」と思えるのが今年の東京モーターショーかもしれません。
単なるエコカー(スマートモビリティ)中心のモーターショーではなく、人や暮らしといった環境全体をテーマにした出展が多く見られたこと。あるいは、スマートフォンやナビゲージョンといった情報端末の進化、電気自動車を見据えた充電環境などのインフラについて、etc。自動車メーカーがただ新車を発表する場から、もう一歩進んだイベントへ進化してるような印象もありました。
第42回東京モーターショー2011は、真新しい魅力的な新車が数多く見たい人にはイマイチに見えるかもしれませんが、エネルギー問題や環境問題などにも興味がある人にとっては意外に見所満載かもしれません。
※メイン会場は東展示場の1〜6ホールですが、「次世代自動車同乗試乗会」は西展示場4Fになります。東と西ではかなり距離が離れているのでご注意ください。
↑「女の子を載せてもなぁ…」とも思ったのですが、今回撮影を担当した学生カメラマンの田村君が頑張って撮ってくれたし、キャンギャルやレースクイーンを載せるとアクセスが増えるのでスライドショーを埋めてみました(笑)。
西展示場4Fのトミカのブースに展示されているトランスフォーマーのバンブルビー。このカマロが今回の東京モーターショー唯一のアメ車(現役の乗用車)です(笑)
今回の東京モーターショーには自動車メーカー以外の出展も多いのですが、中でも目立っていたのがミニカーでお馴染みのトミカ。会場でしか購入出来ない先行発売品などもあるので、オモチャファンの方は必見かも?
単なるエコカー中心のモーターショーから一歩進んだ感じがするのは、「家」とか「暮らし」といったテーマのブースが見られたこと。考えようによっては自動車も将来的には家電製品に近いアイテムとなるのかも?
48,070円
EXTERIOR
6DEGREES
35,530円
EXTERIOR
6DEGREES
8,151円
MAINTENANCE
6DEGREES
2,090円
MAINTENANCE
6DEGREES