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昨年から人気急上昇中のタホ&サバーバン

3代目 シボレータホ&サバーバンの購入 by ブルート vol.1

タホ&サバーバンにある「本物」のSUV感

人気如何にかかわらずタホ&サバーバンを継続して取り扱っていたブルートに購入のポイントを聞いた。

更新日:2019.03.19

文/石山英次 写真/古閑章郎

取材協力/ブルート TEL 0489529260 [ホームページ] [詳細情報]

価格帯が一気に上昇してしまった3代目

 2006年に登場した3代目シボレータホ&サバーバンは、悲運のSUVと言えるかもしれない。悲運とは、「素晴らしく完成度が高いはずなのに、日本にはそれほどの数が輸入されていない」ということ。すなわち、売れなかったということになる。

 でも、一体なぜか。それにはキャデラックエスカレードの存在がめちゃめちゃ大きく関わっている。

 当時、タホのズバ抜けた出来の良さは、多くのアメ車ショップの方々を驚かせた。だが、その一方でタホの価格上昇率でも店員たちを驚かせた。簡単に言えば、値上がりである。当時、為替の問題もあったのだろうが、新車でざっと700万円越え。サバーバンに至っては800万円越え。

 その価格帯って、それ以前の旧キャデラックエスカレードの領域だったはずで、同年代の新型エスカレードとタホを比較すれば、ざっと100万円から150万円差以内(それ以前は300万円近い差があった)。ディーラー車のエスカレードに並行車のタホ&サバーでは価格勝負で負けても当たり前だったが、この価格差の縮まりがタホに不利に働いたのだ。

 もちろん、タホには5.3リッターV8が搭載され、エスカレードには6.2リッターV8が搭載され明確な差があったのだが、その違いよりも価格差100万円ちょいの部分に人々の視線は集中し「だったらエスカレードだわ」となる方が多く、一方で、タホにその金額出すなら「間違いなくエスカでしょ」と、タホの価値がなぜだか低めらてしまったのである(新型タホと旧型エスカレードとで迷い始めたユーザーさんもいたほどだった)。

初代タホ。1992年から1999年型まで製産されたタホ。日本でも大人気を博したモデルだが、今この時代のタホを手に入れるには、多少の困難がつきまとう。だが、角張ったスタイルがアメ車らしいと人気は高い。

2代目タホ。2000年に登場したこの代のタホは、2005年まで製産され2006年から3代目にバトンタッチしている。初代から2代目へのモデルチェンジは賛否両論あれど、スムーズに移行できた。だが、この2代目から下段の3代目へのモデルチェンジは、一気に進化した部分と車格が上がってしまったことで価格帯が上がってしまい、デビュー当初は手の届かない存在とまで言われるようになってしまった。

2006年にデビューした3代目タホ。「まるで欧州車か」と思うほど洗練されたスタイルで登場。実際にスタイルだけでなく、ボディ全体がリニューアルされ、シャシーの進化ぶりには誰もが驚いた。ラグジュアリー系ではないが、アメ車的質実剛健さを残し、真のアメリカンSUVとしてファンが多い。いまだにこの年代のタホを指名買いする方が後を絶たない。

ベースはほぼ同じであるが、搭載エンジンは異なる。それでもタホの価格帯が一気に上昇した感は否めない。当時、爆発的なキャデラックエスカレード人気でもあったために、「タホ離れ」が起きたと推測される。

SUVもどきが多くなった今、タホが持つ本物のSUV感

 一方でサバーバンは、ほぼエスカレードと同価格帯。こちらも当然、購入候補となるはずはなく、この年代のタホ&サバーに興味があった方々は、軒並みエスカレードへと視線をずらしていったのであった。

 キャデラックエスカレードに関しては、それ以前の年式から日本ではかなりのブームを築いた人気のSUVであり、その流れは2007年に登場した新型エスカレードで一気に爆発、販売に加速が増した。=当然、タホやサバーバンは売れるはずもなく、日本に輸入される台数すら毎年減少していった。=悲運のSUVである。

 だが、昨年からアメ車を販売する業者間が言われているのが、2010年くらいのタホ&サバーバンの人気が高く、現地からの取り寄せのオーダーも多いという話。

 推測するに、今になってやっとタホの良さがわかったのか。また当時の日本での流通量が少ないからこそ、今乗れば目立つし、存在感もある。さらには、ラグジュアリーやクロスオーバーといったSUVの本質とはちょっと外れた車両が多くなった現在、SUVの本来の目的である質実剛健な多目的車としての本質がやっと評価されたのかもしれない。

取材中にも納車整備中だった二台のタホとサバーバン。念入りな仕上げがブルートが人気な理由である。

こちらのエスカレードにタホ、サバーバンは上記の作業が終了後に行われる納車待ち車両。少なくともこの時点で進行中も含めると5台もの納車待ちがいるということである。

この年代のタホ&サバーバンは、基本、並行車であるから、重要なのは距離と外装、内装のヤレ感が一致しているかどうか。それこそがショップとして必要な見抜く目であり見識となる。

今回取材したタホは2007年型の4WD。走行4.9万キロの程度良好車。タイヤのみオフロード系が装着されているが、それ以外はフルノーマル。

今の時代でも輝くSUVとしてのタホ&サバーバン

 ということで、実際にこの年代のタホ&サバーバンを以前から販売しているブルートの岡崎氏に話を聞いた。

 「この年代のタホやサバーバンに関しては、比較的ノーマル状態の車両を求める方が多いです。今回取材しているタホもそうですが、タホの場合、こういった車両がまだまだ本国にも多く、また車両の完成度やエンジン、ミッションといった駆動系の耐久性も高く弱点の少ないSUVだけに、まだまだオススメできる車両が多いのが特徴です」

 実際、取材中にも納車整備が行われているタホ&サバーバンがあり、それ以外にも2台のタホ&サバーバンにエスカレード一台が納車整備待ち状態だった。=それだけ売れているということである。

 「この年代のタホやサバーバンを求める方は、お年を召した方も多く、例えばエスカレードのようにちょっとギラついた感じは嫌だという方に、非常に好評です」

 なるほど。一世を風靡したエスカレードにはいろいろなイメージがつきまとうし、正直、ギラついた兄ちゃんの愛車だったことも多いはず。カスタマイズも多種多様だったし。だが、今この年代のタホやサバーバンに興味を持たれている方々は、SUVとしての無骨さや質実剛健さ、さらにはスマートなスタイル&デザインに惹かれているのだろう。

 「2015年アップのタホ&サバーバンは、まだまだ高額ですし、デザインもなんかちょっとギラついている(笑)。大人の男として控えめで、それでいてアメ車らしい強さを求める方々には、2006年から2014年までのデザインがかなり好評なんです」

 こうした年代のタホ&サバーバンが今、多くの人々に注目され始めている理由は、上記のような価格帯や好みの変化以外に、ブルートのように以前から少しずつでも販売を継続していたことと、さらに彼らが常に行っている納車前の整備や仕上げ部分が好評だからこそ、である。

岡崎氏によれば、「モノ自体の程度の優劣さえ見抜ければ、かなりシッカリしたSUVであるだけに、十分に満足していただける車両を販売することが可能です。ただし、日本に個体自体が少ないのが問題ですね」ということだ。

撮影したタホは、タイヤ以外フルノーマルということで、驚くほど程度が良かったことと、室内の質感も安っぽさがなく、今でも十分に乗れるということが理解できる車両だった。

フルサイズだけにデカさがあり、それでいてギラついた感がないために、旧アメリカンSUVファンが今になってその良さに気づいた感じなのだろう。

>> 3代目 シボレータホ&サバーバンの購入 by ブルート vol.2 を見る


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