岡崎氏に、その辺についても聞いてみた。「例えばこの年代のタホですと、日本の車検適合への改善作業も比較的楽ですし、もともとの耐久性の高さがありますから、弱点やツボを押さえたメンテナンスや改善作業にて、まだまだ十分に乗れる状態が作れます。
ただし、これらの部分に関しては、ショップとしてのノウハウやこれまでの経験値が効いてきますから、我々のように常にアメリカンSUVを販売してきたショップならではの部分が多分にあるとは思います」
そんな中、最近よくあるトラブルの一つが、リアハッチが開かないといもの。こうしたトラブルが起これば「ハッチのダンパーじゃない? とか、ハッチのモーターだよ」というショップの方が十中八九いると思いますが、弊社の経験値では「リアゲートのモジュールなんです」。
このモジュールが消耗およびトラブルを起こして開閉が効かなくなっていることが多いのです。もちろん、ダンパーの場合もあるのですが、ダンバーの場合は、開閉はしなくともハッチは開きますので、認識できる場合もある。
で、このモジュールが純正品で7~8万円するのですが、弊社では本国から取り寄せてその半額程度の価格で交換可能にしていますし、在庫も持っています。なので「ハッチが開かなくなってすぐにダンパーやモーターを交換せずに確認した方がいいです」
また、ブルートでは、エアコンのフィルターを後付けで装着して納車しているという。「アメ車の場合、エアコンフィルターが付いていない車両がほとんどです。ですが、中古車ですし、エアコンの臭いが気になったりすることが多いはずですから、あえてフィルターを装着しています。タホ&サバーバンでは、純正および社外パーツを使用してフィルターを後付けすることが可能なんです」
装着には、ダクトの一部を切り、そこにフィルターを格納し、切った部分に蓋をすることになっており、パーツにはフィルターとその部分の蓋が添付されているから、後付けではあるが、ダクトの密閉率は落ず、フィルターを通した風が車内に流入することになる。
こうした様々な作業により、この年代のタホ&サバーバンでも今、十分安楽かつクリーンな状態で乗ることが可能になっているのである。
さて、取材車両であるが、2007年型の4WD。走行4.9万キロ弱。ボディ等はフルノーマルであり、タイヤのみオフロード系のブロックタイヤが装着されているが、それ以外はフルノーマル。
だから、見た目も良く、程度の状況もわかりやすく、タホの良さがにじみ出ている。この年代のタホの最良のポイントは、それ以前から改良された足回りにステアリング系の剛性感の高さ。
アメ車を知っている方ならわかると思うが、アメ車=ふわふわ、といった認識が改善され、世界的な常識に則したSUV、それいでいてアメリカ的な大排気量エンジンを搭載し耐久性の高さを誇ったアメリカ製SUVだけに、タホの魅力が一気に開花した存在と言っていいモデル。
その魅力は、今の時代であればあるほどわかりやすく、個性的でもあり、巷に流行る街乗りクロスオーバーSUVとは明確に一線を画す魅力的な存在である。
ちなみに知人から聞いたのだが、北海道に住んでいる方々はタホ&サバーバンの四駆の性能が一番だと言っているという。どんな道でもガンガン登っていくと。さすがアメリカの本物だと。
こうした魅力的なタホではあるが、購入時に際して重要視すべきポイントは、やはり車両の程度。並行車であるということがネックであるから、そうした見分けがシッカリでき、様々なノウハウを持つショップでの購入がいいに決まっている。
購入する前に、一度話を聞いてみるだけでも、理解が深まり失敗をする可能性を減らすことができるはずである。
>> 3代目 シボレータホ&サバーバンの購入 by ブルート vol.1 を見る
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