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念願かなった両車の試乗

フォード エクスプローラー 4WDの魅力 (FORD EXPLORER) vol.2

同時に二台並べなければわからないことが多数

現行エクスプローラーは、直4エンジンを搭載したFFモデルとV6エンジンを搭載した4WDモデルが同価格でラインナップされている。果たしてその真意とは? 現行V6モデルと旧エクスプローラーを持ち出して、4WDの魅力に迫る。

更新日:2015.04.28

文/石山英次 写真/古閑章郎

「古さ=劣る」感じがまったくしない

 新型がデビューして以降、初めて旧型と現行モデルを同時に並べて取材することができた。実際に並べなければ、そして乗り比べなくてはわからないことがたくさんあり、改めて両車の魅力について考えることができたのである。

 旧型のフレームボディのガッチリ感、そして重厚さ。一方で現行のモノコックの軽快感。両車の車重は大人一人分しか違わないが、実際の体感としては1.5倍くらい違う感覚。現行モデルの動きの軽さは明白である。

 それ以外に驚いたのが旧型の洗練さ。旧型とはいえ、意外にも静粛性が高いのでボロさを感じさせることなく、「古さ=劣る」感じがまったくしない。年式ゆえの個体差はあるのだが、それが気にならない旧型ゆえのテイストが確実にある。いわゆる質実剛健さの中に感じる粗野なアメリカンSUV像。道具感が満載でありプリミティブな印象が逆に個性的でもあり、あえて今コチラを選ぶ感覚もわからないではない。

 もちろん、デザイン的にもハッキリ違う。両車のフロントウインドーの角度が違う。そしてボンネットフードの長さも違う。旧型の縦置きエンジンゆえのフードの長さ。現行の横置きエンジンゆえのノーズの短さ。旧型は今となっては全体的にコンパクトに見えるし、実際にそう感じさせる。だが、そこにV8エンジンを搭載しているのだから、その威力は凄い。

 実際に乗ると感じる新型の現代的な乗り味。旧型に感じるプリミティブな印象。だがどちらもエクスプローラーだろう。個人的には旧型の方が使用していくことで徐々に感じるようになる「ヤレ」に強い印象を受けた。だが、それ以外ではどちらが優れているとか、甲乙つける必要性を感じないほど、両車はハッキリ異なっている。

このクルマが新車時だった2006年から2010年当時は、他にも「アメリカ」を感じさせる選択肢は多々あったが、時間が経った今、質実剛健的で頼もしさを感じさせるSUVは残念ながら皆無になってしまった。

 現行は、インターナショナルな性能を手に入れただけあって他メーカーユーザーだった方々をも引き込むだけに間口の広さがポイントだろう。フレームボディのガッチリ感はなくとも、洗練性で勝負し、デザインの見事さはお墨付き。長距離ツアラーとしての高速安定性も高く、そして現代的なインテリア意匠が輪をかけて魅力的に映る。

 ということで両車並べてみての感想は、「どちらが好みかどうか」ということに尽きるだろう。実際に乗ってみると、どっちもどっち。古さ=劣る印象はないし、どちらが好きか嫌いかではないだろうかと思う。旧型とはいえまだ25000キロ弱しか走行していないし、仮に耐用年数があるとすればまだその1/5にも届いていないだろうし。

 そういった中であえて旧型の欠点をあげるとすれば、それは年式的古さにより認定中古車の範囲に入らない車両が出てくることだろうか。すでに2008年車は認定中古車の基準にあてはまらない車両も出てきているから(デビュー後7年以内)、そういう意味ではタマがどんどん減ってくる。いわゆる絶滅危惧種としての危機感に迫られているのである。

 一方で、現行は【直4+FF】か【V6+4WD】で迷い、V6はV6でもリミテッドか否かといったグレードで迷うことだろうか(仮に4WDが必須ならV6エンジンに決まってしまうのだが)。個人的な好みでいえば、現行リミテッドのボディ同色グリルを持つ、今回の撮影車が一番だろう。仮にエコブーストに乗るにしても、グリルは同色にしたい。

 現行エクスプローラーが発売された当初、V6モデルが先行して売られていたため、中古車のタマ数はV6の方が多いという。新車の販売台数でいえば、新規ユーザーを取り込んだこともあり、直4エコブーストが圧倒的というが、こと認定中古車に限って言えば、もちろん地域的な違いはあるにせよ、V6が豊富であると言えるだろう。また、そういう中古車観点でのみ話をすれば、V6のリミテッド=新車時一番高価な仕様ほど中古車的なお買得感が高いというのは言わずもがなだろう。

 最後に。本格的なオフ走行を想定するなら、もちろん旧型だろうし、もし街乗り4駆として期待しているなら、新型の使い勝手は最高だろう。とはいえ、旧型=劣るという印象はまったくないから、繰り返すが、まさに好き嫌いの範疇で選んでいただければいいと思う。

フォード江戸川店のマネージャー、松下氏によれば、「どちらが良いか悪いかではなく、どちらの個性が好きか」。旧エクスプローラーはそういう観点で選べる車両でいまだあり続けるという。

V8 エディバウアー(新車当時スペック)
■全長×全幅×全高:4930×1870×1835mm
■ホイールベース:2890mm
■車両重量:2230kg
■エンジン:4.6L V8 SOHC
■最高出力:296ps/5750rpm
■最大トルク:41.5kg-m/4000rpm
■トランスミッション:6速AT
■駆動方式:4WD
■ハンドル位置:左

V6 LIMITED (新車当時スペック)
■全長×全幅×全高:5020×2000×1805mm
■ホイールベース:2860mm
■車両重量:2170kg
■エンジン:3.5L V6 DOHC
■最高出力:294ps/6500rpm
■最大トルク:35.2kg-m/4000rpm
■トランスミッション:6速AT
■駆動方式:4WD
■ハンドル位置:左




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