今年で25回目を数えるストリートカーナショナルズ(以下、SCN)の歴史は、日本のカスタムカルチャーの歴史そのものだったと言っても過言ではない。
SCNの始まりは四半世紀前に遡る。その当時、カーイベントと言えばノーマル車しか参加できないクラシックカーショーくらいしかなく、そうした状況に物足りなさを感じていたムーン・オブ・ジャパン代表のシゲ菅沼氏が、誰もが気軽に参加できるアメリカン・カスタムショーを目指して1987年3月に第1回SCNを開催したのが始まりだった。
しかし、ホビーとしてのカスタムカーの存在すら世間に認知されていない頃の話である。会場の確保にはじまり、関係機関への連絡、調整やエントリーの募集など、前例のないことだけに開催に向けて数々の困難をクリアして行かなければならなかったという。
それから25年が経過した現在、SCNはホットロッドやカスタムフリークの間で「春の風物詩」としてすっかり定着した感がある。今年は東日本大震災の影響で、バーナウトデモが中止となったほか、東北からのエントリーが少なくなり、海上では地震や津波が発生した際の注意事項がアナウンスされるなど、異例なイベントとなってしまったが、それでも参加台数は過去最多、来場者は1万人以上を数えるなど震災にも負けない盛況ぶりだった。
SCNの歴史を振り返ると、急速な円高によってアメリカを近く感じるようになった80年台、輸入車やカスタムカーが市民権を得た90年代、経済の長期低迷からコンパクトカーのカスタムが注目されるようになった2000年代と、SCNを取り巻く状況は目まぐるしく変化して行った。しかし、クルマの流行に流行廃りはあったとしても、SCNの中にある基本的なスピリットは変わらない。
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